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■渋谷“路上飲み”10月以降通年規制へ
(佐々木一真アナウンサー)「午前0時を過ぎました渋谷センター街です。この時間になっても、このように歩道上を埋め尽くすほどの人でごった返しています。そして、ほとんどの方が路上飲みをしているという状況です」
ハロウィンでも年越しのカウントダウンでもない、普通の週末の夜の渋谷。センター街のコンビニ前では…
(佐々木一真アナウンサー)「こちらはかなり大きな音楽を鳴らしていますね。スピーカーを持ち込んでいるのでしょうか。こちらコンビニエンスストアのケースの上にはウイスキーの瓶、さらには大きなスピーカーがおかれています。路上でバーが始まっているようなそんな光景になっています」
コロナ禍で広がった路上飲み。そこにインバウンドの増加で、夜の渋谷は、まさにカオス。
Q.どうしてスピーカーを持ってきたの?
(アメリカ人)「楽しむためです」
Q.アメリカでは路上にスピーカーを持ってくる?
「ええ。みんな楽しんでいて、みんないいねって言います」
「楽しいわ。コミュニティーみたい。みんなで飲んで酔って楽しむ」
この状況に渋谷区の担当者は…
(渋谷区安全対策課 東浦幸生課長)「今まではハロウィンの時だけ路上飲酒禁止にしていればよかったものが、だんだん日常的になってしまった」
これまでハロウィンと年越し限定で、夜間の路上飲酒を禁止してきた渋谷区は、新たな手に打って出ます。
(長谷部健 区長)「本年10月から路上飲酒を通年で禁止するとともに、禁止エリアを拡大、パトロールを拡充することにしました」
渋谷区は地元商店街などの要望を受け、一年を通して路上飲酒を禁止する条例の改正案を区議会に提出、今年10月からの施行を目指しています。路上飲酒を禁止するエリアは、渋谷駅周辺から今後、さらに範囲を広げるとしています。
今、渋谷の夜はどうなっているのか…この週末、渋谷区のパトロールに密着しました。
(佐々木一真アナウンサー)「こちら店の前に座り込んでお酒を飲んでいる若者がいますね。今、パトロール隊が注意を呼び掛けます」
毎日、午後8時から翌朝5時まで、渋谷駅周辺を回って声かけを行っています。外国人には英語で…
(パトロール隊)「お酒を飲み終わったら、ゴミ箱に入れてくださいね」
「OK」
今は路上飲酒禁止ではないため、あくまで協力のお願いです。
パトロールを始めた去年9月から、路上で注意した人数は、今年に入って増え続け、4月には一日平均158.4人と過去最高となりました。その内、外国人が117.6人と、7割以上を占めています。
「このトラックも右折しようとするんですが、車道上にかなりの人がいてなかなか前に進むことができません。トラック曲がれないですね」
(パトロール隊)「線の中に入ってください」
(佐々木一真アナウンサー)「声をかけてもかけても、焼け石に水状態です」
(インド人)「活気がありますね。悪いことが起きているとは思いません。ここは住宅街ではないから、困る人もいないと思う」
(アメリカ人)「(路上飲酒は)アメリカでは許されていません」
Q.外で飲んだら罰則はありますか?
「はい。罰金です」
(アルゼンチン人)「外国人がたくさんいるので、いろんな人に会えて楽しいし、クラブに行かずに楽しめる。(日本は)お酒が簡単に買えるので、飲んでいます」
なぜ渋谷に集まるのか…見せてくれたのは、酔いつぶれた日本人の写真などが掲載されたSNSサイトです。
Q.これは電車の中で男性が寝てしまっている写真ですね。これは日本ですか?
「渋谷はなんでも許される場所なので、みんな飲むために集まっています」
地元商店街の理事長は…
(渋谷センター商店街振興組合 鈴木達治理事長)「外国人の方がたくさんいらっしゃって、『日本はここで飲んでもいいんだ』と、ちょっと勘違いしちゃっています。通年を通して路上で飲酒できないんだよという新しい条例を、私は大いに期待しているんですね」
空き缶などゴミ問題も深刻です。
(松村桐杏ディレクター)「センター街沿いのお店の建物の間にゴミが捨てられています。こちらの飲食店のゴミ箱には、飲み終わったお酒の空き缶がたくさん捨てられています」
Q.ゴミ捨てるのは最終的にお店側になるんですか?
(肉汁とっつぁん 道玄坂店 栄太陽店長)「そうです。自分たちでゴミ袋に移して置いておくという感じです。不法投棄だって言っても、いたちごっこなんで、どうせ」
■危険な花火に大音量 迷惑行為が常態化
パトロール隊に密着する中、こんな迷惑行為も…
(佐々木一真アナウンサー)「こちらかなり大音量で音楽を鳴らしている車が止まっていますね。今、パトロール隊が駆け寄って注意を促します」
(パトロール隊)「苦情が入っていまして、ちょっと音量下げてもらえますか」
(佐々木一真アナウンサー)「かなり大きなスピーカーを積んだ車も止まっています。今、大音量での音楽をやめるようにパトロール隊が注意を促します」
注意され、一旦ボリュームを下げますが…
(佐々木一真アナウンサー)「やっと音楽(の音量)を落としたと思ったら、また鳴らし始めましたね。もういたちごっこ状態です。完全にパトロール隊を挑発しているようなそんな状態です」
「今、110番通報をして警察官が現場に到着しています」
Q.どこからいらっしゃったんですか?
「宇宙から」
Q.どこから?
「宇宙から。火星火星火星」
Q.何をしに渋谷にいらっしゃったんですか?
「地球を侵略しに来ました」
「逃げろ!」
迷惑行為は、さらに…
(佐々木一真アナウンサー)「これお店の前で花火していますね。かなりお店の中の方まで煙が入ってしまっています。これはかなり危険な状況ですね…」
4人組が花火を…
(佐々木一真アナウンサー)「センター街の真ん中で花火をしていますね。まったく止めるそぶりはありません」
Q.花火は止めた方がいいと思いますけど。
「何ですか?テレビ局ですか?」
Q.公道なので花火はやめた方がいいと思うんですけど…何でここで花火をされていたんですか?
「面白いから」
Q.みなさん日本の方ですか?
「日本の方です。みんな日本人」
Q.花火だけやめた方がいいと思います
「わかりました、気を付けます」
しかし、しばらくすると再び…
(佐々木一真アナウンサー)「あっ、花火まだやってますね…」
Q.また花火やられてましたよね?
「いえ、来ないでください」
Q.道路で花火をするの危ないので本当に…
「誰ですか?」
Q.テレビ朝日です。
「誰も誰も人いない…」
「警察じゃないからどいてください」
Q.花火だけは危ないのでやめてください
10月の施行を目指す「路上飲酒」の通年禁止。これに対し外国人は…
(アイルランドからの観光客)「若者のために(路上飲酒を)認めるべきです」
「完全に閉鎖されてしまうと色んな国同士の交流を妨げてしまうと思います」
(ドイツからの観光客)「このエリアに驚くほど多くの人が集まっていて、飲みすぎる観光客もいると思うので、何か起きるかもしれません。だから路上飲酒禁止に賛成です」
■「効果ないんじゃ…」“罰則無し”で疑問の声も
去年のハロウィンの時には、コンビニなどに酒の販売を自粛するよう要請しましたが、今回は…
(渋谷区安全対策課 東浦幸生課長)「今まで通りハロウィンとカウントダウンの時だけお酒を売らないでくださいねというお願いをするだけです。コンビニに(路上)飲酒禁止の掲示をしていただくということを考えています」
この路上飲酒禁止条例には罰則がなく、その実効性に疑問の声も…
(金伝丸 古川潤也店主)「正直、罰則が盛り込まれていないという意味では、あまり効果がないんじゃないかなと思います」
カラスが鳴き始めた早朝になっても、コンビニ前では喧嘩が…この日、パトロール隊が注意した人数は162人に上り、その内90人は外国人でした。
(渋谷区安全対策課 東浦幸生課長)「これまではお酒を飲まないで下さいとは言えなかったんですが、これからは、10月からは言えるようになります。これでまた効果がなければ罰則のペナルティーでお金を取るという話になっていくんだろうと思っています」
6月9日『サンデーステーション』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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