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店主も分からない“謎の骨董” 追跡すると…江戸時代から今も使われている道具と判明【Jの追跡】【スーパーJチャンネル】(2024年2月18日) -芸能ニュース/炎上まとめ

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骨董市(こっとういち)には、“お宝”を求めて外国人も殺到します。

フランス人女性の自宅を訪ねると、まるで“美術館”。インドの分厚い「ドア」や中国の「兵士像」、日本の「薬箱」などインテリアとして活用しています。

一方、骨董市で発見したのは、じょうろの先のような鉄製で筒状の骨董。調査すると、「時代劇で見たことある」と有力な情報が入りました。“謎の骨董”は、江戸時代から今も使われる道具でした。

■外国人が購入した骨董品は?

大正時代の貴重なグラスや渋沢栄一が書いたという手紙、戦前の教科書など…240店舗以上が出店する「有明骨董ワールド」。3日間の開催で1万人以上が訪れました。

日本在住7年、メキシコ出身のサミュエルさんが購入したのは…。

サミュエルさん
「古いおろし器だよ。これを使ってワサビとかショウガとか料理で使いたいんだ。日本の古い道具は、味があって魅力的なんだよね」

一方、イギリスから来日したマイケルさん。意外なものに興味を持っていました。

マイケルさん
「(Q.今、どれで迷っている?)ちょっと医療系に興味があって。この標本とか」
「(Q.ちょっとリアルな模型ですね)寂れた感じが好きで」
「(Q.(眼球の模型は)2万円しますよ?)そうですね。家に置いてても、引く人多いでしょ?」

そして、スウェーデンから来日したマンスさんが購入したのは…。

マンスさん
「70~80年代の日本の花瓶です。スウェーデンの花と合うと思う」

スウェーデンに帰国したマンスさんから後日、送られてきた映像は、古い日本の花瓶と現代に咲く母国の花のコラボレーション。マンスさんは“和の温かみ”を取り入れ、インテリアの一つとして楽しんでいるそうです。

■骨董は“異国の思い出” インテリアとして活用

日本の骨董に魅せられた外国人たち。役目を終えた骨董が、意外な使い方で生まれ変わる!?

日本で生活するフランス出身のポーリーンさんは、浮世絵を探して広い会場を歩き回っていました。

ポーリーンさん
「これって浮世絵なの?浮世絵だったら家に飾りたいわ」

ヨーロッパの絵画にも影響を与えたといわれる天才浮世絵師・葛飾北斎など、海外で浮世絵は大人気だといいます。

ポーリーンさんの自宅を訪れてみると、驚きの光景が広がっていました。

ポーリーンさん
「(Q.これはなんですか?ドア?)インドで昔使われていたドアよ。細かく彫ってあるのがきれいなの。ドアを飾る人ってなかなかいないわよね」
「これはガネーシャというインドで古くから伝わる神様の像よ」

広いリビングには、インドや中国の骨董が置かれています。

ポーリーンさん
「その土地の骨董品を持ち帰ることで思い出の一部になるし、何より殺風景な家に魂が宿る気がするのよ」

海外赴任が多い夫に同行するポーリーンさんは、インドなど、これまでに4カ国で生活したといいます。骨董は、訪れた国の思い出として集めていて、浮世絵もその一つでした。

来日して1年ほどですが、“日本の思い出”は増え続けていました。

ポーリーンさん
「(Q.これはなんですか?)富山県の薬箱よ。世田谷の骨董市で買ったの」
「これは自転車店の看板で、タイヤ交換の広告らしいわ」
「(Q.明治とか昭和の集合写真?)分からないわ。知っている人が見たら、なんでこんなもの買うのかと思うかもね」

他にも、年季の入った古い日誌や昔のアイロン。アイロンは鉄でできていて、重さはなんと25キロもあるそうです。

ポーリーンさん
「インテリアとして使っています。前の持ち主の物語が感じられるもの。“その時代こう使われていたんだ”とか、想像しながら楽しんでいるわ」

アイロンに薬箱や古い看板。役目を終えた骨董は、インテリアとして生まれ変わっていました。

ポーリーンさんの思い出づくりに、夫はどう思っているのでしょうか?

ポーリーンさん
「今、夫は出張でラスベガスにいるけど、帰ったら『また買ったの?どこに置くの!?』と怒るでしょうね」

■骨董「口琴」「銭枡」 桝田アナが発見

本来の目的とは別の利用法で蘇る骨董。しかし中には、そもそも何に使われていたのか分からない“謎の骨董”もありました。

アジアの雑貨などを取り扱う骨董店「ぶるにま」で発見したのは、金属製で細い棒に枠のようなものがついています。ヒントは先端の針金のようなもの…。

骨董店 店主
「(Q.これって何ですか?)ネパールの民族楽器」

桝田沙也香アナウンサー
「(店主が実演し…)すごーい!繊細な音が鳴っていますね。ゲームの効果音みたいな。そうやって使うんですか、おもしろい!」

「口琴(こうきん)」と呼ばれる、ネパール民族楽器。口の前で振動させて、独特の音色を奏でます。一方…。

桝田アナウンサー
「これも珍しいですね…なんだろうこれ。洗濯…」

店主
「違います。洗濯板じゃないですね。正解は、お金を数える道具です」

江戸時代から使われていた「銭枡(ぜにます)」という、今でいうコインカウンターのようなもの。硬貨を入れて銭枡を揺すると、マス目に入り金額が分かる便利な道具です。

■謎の骨董…正体は“今も使われている道具”

そして、鉄製で細長く尖っていて溝がある骨董。一体、何に使われていたのでしょうか?

骨董店 店主
「(Q.それ何ですか?)分からないですね。結構古さはあると思う、明治くらいだと思うんですけど」

店主も分からない“謎の骨董”の正体とは?他の出店者にも見てもらいました。

骨董店 店主
「分からないですね」

手がかりもつかめないこの骨董。その正体を探るべく追跡すると、江戸時代から、今も使われている道具でした。

桝田アナウンサーは、古い鉄製のじょうろの、タンクの先につなぐ筒の部分ではないかと推測します。そこで、生花店を尋ねてみました。

生花店 店主 丸山明峰さん
「じょうろの先端かなとも思いますけど。(溝が)開いているのがちょっと」

溝の部分が、じょうろとしての意味がないと言います。

丸山さん
「お茶とかで使っている感じ?」

丸山さんは、鉄瓶などの料理道具ではないかと推測。何だか、ゴールから遠くなったような気もしますが…。

続いて訪れたのは、かっぱ橋道具街。料理道具を扱う店で、聞き込みをしました。

料理道具店 店主 山崎正男さん
「もう少し大きければね、鍋をやるつくね(の道具)かなと思うんだけど、なんだろう。でも、とがっているから刺したりして。分かんない、すみません」

やっぱり料理道具ではないのか…すると、その時!!

料理道具店 従業員 田中二郎さん
「時代劇でもありましたよね。お米が混ざっているかどうか、ガスッと刺して」

お店の方いわく、時代劇で見た、米に関わる道具に似ているといいます。

そこで、精米店で確かめました。

精米店 店主 小川健夫さん
「鉄製だね、珍しい」
「(Q.え?同じようなものがある)これは『刺し』と申しまして、お米の検査の時に、お米をちょっとだけとって調べる道具です」

実はこれ、米を検査する時に米袋に突き刺して採取する「米刺(こめさ)し」というものでした。

古くは江戸時代、将軍に献上する米俵の中身が偽装されていないか調べるため使われていたといいます。

現代でもその手法は受け継がれていますが、米の等級をつけるための審査に使われています。

様々な人を魅了する“骨董”。そこには、我々の生活を支えてきた伝統あるお宝もありました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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