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親族8人が人質に…ガザへの空爆に苦悩するイスラエル人の思い(2023年10月28日)

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■3歳双子も人質に 親族の悲痛な思い

醍醐穣記者(イスラエル・テルアビブ近郊)
「公園に用意されたテーブルには、人質に取られた人たちの写真が並んでいます」

安息日の食卓にも帰って来られない人質たち。イスラエル国内では、27日、家族をイスラム組織・ハマスの人質に取られた人たちによる集会が開かれました。3週間もの間、229人が捕らえられたままです。

イスラエル人の双子、エマちゃんとユリちゃん、3歳。父・デイビッドさん、母・シャロンさんとともに、家族全員でハマスに拉致されました。サタデーステーションの取材に応じてくれたのは、デイビッドさんの双子の兄弟・エイタンさん。

親族8人が人質 エイタンさん
「兄弟がハマス側にいる、ずっとそのことを考えていて、未来について考える余裕はありません」

合わせて親族8人が人質になっていて、自身もハマスの戦闘員に殺されかけたといいます。エイタンさんやデイビッドさんたちが住んでいたのは、ガザ地区からおよそ2.5キロの町、ニル・オズ。およそ400人が住んでいましたが、7日にハマスの奇襲を受け、生き残ったのは、およそ150人だけ。80人以上がハマスに拉致され、残りの170人は殺されたか、行方不明のままです。

親族8人が人質 エイタンさん
「この住民の中には、ガザの人たちを病院に届ける民間ボランティアの人も多くいました。ハマスは生きている子どもたちを燃やして殺したんです。人間とも動物とも言えない。言葉がありません。全員が、ハマスの本当の顔を知るべきです」

ハマスによる奇襲の直前、異変を感じたエイタンさんは、ハマスのロケット弾などから身を守るためのシェルターに、家族4人で逃げ込んだと言います。

親族8人が人質になっているエイタンさん
「シェルターに鍵をかけた数分後に、外でアラビア語の怒鳴り声と、大きな銃撃音が聞こえてきました。娘が泣き始めた声を確実に聞かれてしまい、直後にガソリンの匂いがしたので、テロリスト(ハマス)は、シェルターを開けるのではなく、燃やそうとしているのだと悟りました」

シェルターから逃げ出すのか、留まるのか、究極の選択を迫られたエイタンさん一家。

親族8人が人質 エイタンさん
「外に逃げたらハマスに拉致される。このままだと焼け死ぬ可能性もある。息がしづらくても、ここに留まろうと、妻と決意しました。死を覚悟し、娘たちに愛を伝え、別れを告げました」

エイタンさんたちはおよそ5時間後に、友人に救助されたといいます。その後、デイビッドさん一家から、「私たちは燃やされている」とのメールがきていたことに気づきました。家を見に行くと、シェルターは火災に耐えていましたが、窓が開いていたと言います。

親族8人が人質 エイタンさん
「窓を開けられ、拉致されたのでしょう。双子たちは可愛くて、面白くて、人懐っこい優しい子たちです。今どう過ごしているのか、想像できません」

人質がいるガザ地区へ、日に日に空爆を強めるイスラエル。ハマスは26日、「イスラエル軍の空爆により、ガザ地区で人質となっている約50人が死亡した」と発表しています。

親族8人が人質 エイタンさん
「空爆は人質への危険度が低いからやっていると思いたいです。個人的には地上侵攻の方が怖い。(ハマスは)危機を感じたら、最悪全員で自爆するかもしれないからです」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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