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岸田総理の“解散戦略”を左右する衆参ダブル補欠選挙。
参議院徳島・高知の補選では、先ほど自民党の西内氏が敗れました。
大物議員が次々と応援に入った長崎では、驚きの内部事情となっていました。
■政治家一家の3代目 vs 小沢一郎氏 元秘書
(立憲・元職 末次精一氏)「末次精一を再び国会に送るためにみんな一緒にがんばろー!」
事実上の与野党対決。
(自民・新人 金子容三氏(40))「政権与党の一員である私、金子容三が勝って、皆様と共に一緒に、この県北の未来を、日本の未来を一緒に作っていきましょう」
自民党の北村誠吾氏の死去に伴い行われる今回の補選。“弔い合戦”として自民党候補者に有利に働くかと思われましたが…
Q自民党なのに野党候補を応援している?
(自民党支持者)「そうです。自民党のやり方は口先だけですよ」
Q. 自民党がまとまってないそうですが?
(自民党 小渕優子 選対委員長)「…」
この選挙戦、自民党支持層の間である異変が起きていました。
衆院長崎4区は佐世保市を中心とする長崎県北部。
(聴衆「容三さんお父さんによろしく。原二郎さん(父)お元気ね?おじいさんから親戚同様よ」
自民党・新人の金子容三氏。父は元長崎県知事で農水大臣を務め、祖父も元農水大臣という政治家一家の三代目です。
(立憲・泉健太代表)「やっぱり2世3世だらけの国会は嫌だと」
(社民党・福島みずほ党首)「2世、3世、4世議員が、生活を知らない議員たちが跳梁跋扈し…」
このような野党側の世襲批判に対し―
(金子容三氏)「いろいろな苦労をしてきました、いろいろな経験をしました。そんな私がまだ“世襲ボンボン”と言われなきゃいけないんでしょうか」
趣味は50歳を過ぎてから始めたという新極真空手。立憲民主党前職の末次精一氏は、小沢一郎氏の秘書から政界入りした“たたき上げ”の政治家です。
Q. 小沢さんから学んだことは?
(末次精一氏)「とにかく楽をするなということもありますし、とにかく一人一人に訴える、隅々までですね」
「いま、岸田総理が到着されました」
選挙戦中盤に長崎入りした岸田総理。
(岸田総理大臣)「まだまだ大激戦、どうなるか分からない。」
2つの補選で自民の“苦戦”が伝えられる状況に永田町関係者は…
(自民党関係者)「補選は2敗したら目もあてられない。1勝1敗でも今後結構きついと思う」
(公明党関係者)「補選で2敗したら潮目が変わってくると思う。“岸田おろし”がいよいよ始まるんじゃないか。年内に解散を打つっていうパターンもある」
岸田総理の長崎入り直前、永田町では“偽の情勢調査”も出回っていました。
「これですかね」
そこには…自民・金子48%。立民・末次29%。西日本新聞による電話調査であると書かれています。
(立憲 大串博志 選対委員長)「私たちの肌感覚、あるいは情勢調査している感覚とは違うなと思って、偽物なのかなと。本物じゃないなと、怪しいなと思っていました。こんな経験は私も長いこと選挙やっていますが初めて」
西日本新聞社は「補選に関し、西日本新聞は電話調査を行っていない」と紙面上で否定しています。
■「何しに来たんだ」小渕氏 街頭立たず“隠密行動”
投開票日の3日前…
(取材ディレクター)「いま小渕選対委員長の姿が見えました」
自民党の小渕優子選対委員長が告示後、初めて長崎入りしました。
Q.これから応援演説に?
(自民党 小渕優子 選対委員長)「これから?きょう?」
Q.もう入らないんですか?明日も?
(自民党 小渕優子 選対委員長)「明日国会です。」
Q.世襲が批判されていますが?
(自民党 小渕優子 選対委員長)「…」
自民党選対委員長の小渕氏は本来「選挙の顔」。しかし県議や市議との面会やあいさつ回りなど水面下での「隠密行動」に終始しました。
(自民党関係者)「日程オープンにしてないので(カメラを)オフにしてもらっていいですか」
ある自民党の県連関係者は…
(自民党県連関係者)「今更遅い、何しに来たんだという感じ。表に出ないと決めたのは、小渕さん本人か党本部じゃないか。自分が表に出たらイメージが悪いと思ったのだろう」
Q.どういう戦略ですか?
(自民党 小渕優子 選対委員長)「1人でも多くの皆様にご支持を頂けるようにがんばってます」
Q.(選対委員長として)支持率も下がっていますが?
(自民党 小渕優子 選対委員長)「…」
■小沢一郎氏“自民支持者”と集会… 思惑は
小渕氏が長崎入りしたまさにその日、末次候補が政治の師と仰ぐ小沢一郎氏もまた長崎に…ただ末次候補とは別行動をとった小沢氏。選挙戦最終盤に長崎入りした目的は何なのでしょうか?
実はこの日、小沢氏は県北部の松浦市を訪れ支持を訴えていました。壁には末次氏のポスターが貼ってありますが、この場に集まっていたのは…
Q.みなさん自民党なんですよね?
「そうですよ」
Q.自民党なのに末次さんを応援している?
「そうです。はっきり言って立憲民主党は1人もいない」
集会に参加した自民党支持者が真意を語りました。
Q. なんで今回は末次さんを応援しようと思った?
(末次候補を応援する自民党員ら)「人間性ですよ」
「自民党のやっぱり今はやり方が口先だけですよ。農家のためになることとか何ひとつしてないですよ」
Q. みなさんは自民党にお灸を据えようと?
「結局そういうことです」
小沢氏の目的は自民票の切り崩しにありました。
(立憲 小沢一郎 衆院議員)「いま松浦の方に寄ってまいりましたけども、あそこの一票は二票だからね、“いってこい”になるから、よろしく頼むというふうにお願いしてきました」
Q.自民党の小渕さんも佐世保入りしたが?
(立憲 小沢一郎 衆院議員)「小渕君が選対委員長になったっていって俺たまげたよ。だって良い評価全然ないじゃないの。」
現職だった北村氏は生前、側近の県議を後継に指名していました。しかし党本部が公認したのは金子氏でした。
(自民党県連関係者)「北村先生に後継指名された県議ならこんなに苦戦することはなかった。金子候補が弔い選挙と言っているのが許せない。世襲が批判されているのに党本部は結局血筋で選ぶのかと」
これまでも選挙のたびに分裂を繰り返してきたという自民党長崎県連。佐世保支部長の崎山氏は、党の分裂に苦慮しています。
Q. 白票を投じるとか金子さんと書きたくないという市議や県議がいるが?
(自民党 佐世保支部長 崎山信幸市議)「それは事実でしょうね。行かないという人も。だから今回期日前のパーセンテージ低いもんね。長崎県連自体をしっかりと一枚岩にしていかないとさ、やっぱりこういう戦い(苦戦)が続くんじゃないかと思いますよ」
■「2敗したら岸田おろし」自民“逆風”の長崎補選
投開票日前日に小渕氏が訪れたのは、2日前に小沢氏が自民票の切り崩しを行った松浦市。
Q.小渕さん一言
Q.自民党がまとまってないそうですが?
(自民党 小渕優子 選対委員長)「…」
午後8時前に行われた金子氏の最後の街頭演説。これまで“隠密行動”だった小渕氏が初めてマイクを握りました。
(自民党 小渕優子 選対委員長)「8時を持ってホッとしたい気持ちもあるかもしれませんけれども、選挙というのは投票箱のふたが閉まるまでそれが勝負であります。最後の最後まで戦い抜きましょう。どうぞよろしくお願い申し上げます。」
10月22日『サンデーステーション』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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