香港メディアの香港01は12日、中国人団体客にドタキャンされた日本の飲食店のX(旧ツイッター)への投稿が日本と中国のネット上で炎上したと報じた。
記事はまず、「日本では団体客が一度に飲食店で食事をとる場合、特に高級な店では店側が事前に食材や人手を確保しなければならず、多くの場合は予約が必要になる。近年は予約したにもかかわらず無断キャンセルする『No show(ノーショー)』が店の損失につながるとして問題視されている」と説明。「しかし、日本の飲食店が先ごろ、ネット上で中国人団体客のドタキャンを報告したところ、逆に日中両国のネットユーザーから批判を浴びる結果になった」と伝えた。
報道によると、東京都内にある日本料理店・三州家が今月8日、Xで「17時50分入店予定の中国人団体、30名、突然キャンセルwwwww さすがだ!」とつづり、料理が並べられたテーブルの写真を投稿した。同店によると、「20分後に到着する」という電話があったものの、その17分後にキャンセルの連絡があったという。なお100%のキャンセル料は支払われたそうだ。
香港01の記事は文末の「さすがだ」という言葉について、「広東語では“果然係(やはり)”という意味に近い。称賛する時に用いる言葉ではあるが、皮肉などけなし言葉としても使える」と解説。「そのため、日本のネットユーザーからは差別ではないかとの批判の声が上がった」とした。また、「当日は台風が来ていたため、安全面を考えてキャンセルしたのではないかとの意見も出るなど、ネットは紛糾した」と伝えた。
その上で、店側が「台風の影響によるものではない」としたほか、「さすがだ」については「差別的な意図はなく、100%のキャンセル料を支払ってでも海産物を拒否するという、リッチな考え方や行動に対するもの」と説明し、「誤解を招く」として最初の投稿を削除したことを紹介した。
記事は「店側は釈明したものの日本のネットユーザーはこれを受け入れず、『客がどんなものを食べるか事前に知らないはずはなく、処理水の関係で海産物を食べたくない人は(予約時に)聞いているはず』との指摘や、『キャンセル料は全額支払われているのにSNSにアップして公然と客を批判するのは失礼ではないか』との指摘が出た」と報じた。
また、「この問題は中国国内のSNSでも紹介され、キャンセル料をきちんと支払ったにもかかわらず中国人への当てつけのような投稿をしたとして炎上した。中には、同店のアカウントが過去にも中国人を敵視したり、当てこすったりする投稿をしていたことを発見するユーザーもおり、『こんな店には行きたくない』との声が上がっている」とも伝えている。(翻訳・編集/北田)
昨日のキャンセルについての投稿ですが、台風の影響によるものではありません。20分後に到着するというお電話を下さり、その17分後にキャンセルの電話をいただきました。
「さすがだ」意味は差別ではなく、100%のキャンセル料を支払ってでも海産物拒否という、リッチな考え・行動に対してです。— 三州家 (@sansyuya) September 9, 2023
]...以下引用元参照
引用元:https://news.nifty.com//article/world/china/12181-2552362/