「次の内閣改造で、女性閣僚候補の1人として名前が挙がっており、世耕弘成参院幹事長からも『しっかり準備しておくように』と伝えられていた。しかし今度の一件で入閣は白紙に。世耕氏も怒り心頭です」(政治部デスク)
フランス視察で、目下、大炎上中の松川るい参院議員(52)のことである。
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■エッフェル塔前の写真投稿で炎上
自民党女性局は、7月24日から3泊5日でパリを訪問。同行した今井絵理子参院議員が現地到着時、SNSに「女性局メンバー38名、無事にフランス到着!!」と投稿したのがケチのつき始めだった。
そして炎上のきっかけは、自民党女性局長で、視察団の団長をつとめた松川氏が、エッフェル塔前でポーズを決めた写真だ。
《非常に真面目な内容ある研修であった》と必死で弁明したものの、さらには「FLASH」電子版に松川氏の子連れ参加、3泊5日で研修がわずか6時間しかなかったとスッパ抜かれてしまったのだ。
2016年初当選の松川氏は、現在2期目。東大法学部を卒業後、1993年に外務省に入省したキャリアの持ち主だ。かつての同僚がその素顔を明かす。
「外務省時代は、主に条約畑を歩み、経済連携協定(EPA)交渉や核軍縮などに関わった。事務処理能力が低く、プライドだけは高く傲慢だった。若手の頃、上司から叱られる場面も少なくなかったが、彼女はどこ吹く風。ヨーロッパへ遊びに行って、当日になって『今日は役所に行けません』と、国際電話で欠勤の連絡を入れてきたこともあった」
■松川氏をめぐり2人の官僚が路上決闘
一方、入省当初から、「外務省のマドンナ」として、人気が高かった。
「実は、松川氏をめぐって外務省と某省の官僚が霞が関の路上で決闘したことがある。勝ったのは外務省の役人。それが現在の夫で、国際情報統括官の新居(あらい)雄介氏です」(同前)
2014年、松川氏は、外務省が新設した女性参画推進室の初代室長に就任。「女性活躍」を掲げる当時の安倍晋三首相の肝いりだった「国際女性会議WAW!」を取り仕切ることとなった。
「安倍氏との打ち合わせで官邸に松川氏が現れると、一回り以上年下の総理番の男性記者たちが鼻の下を伸ばして駆け寄っていた。ただWAW!では出席者の女性識者に対して上から目線で発言するなどし、激怒させる一幕もあった」(当時の官邸キャップ)
そんな松川氏が政治家に転身をはかったのは16年の参院選だ。大阪選挙区で公募が始まると、外務省の上司に「応募したいんですけど……」と相談する。
ところが、その上司が国会議員に彼女の意思を伝えてしまったことで、選考途中に名前が漏れ、党内外から「出来レースだ」と批判の声が上がった。
「このままでは出世も見込めないという彼女の将来を憂慮した上司がリークし、政治家転身を既成事実化したとも言われています」(別の元同僚)
選挙前には、松川氏の言動が話題になった。
「候補に決まった際、記者団が生年月日と略歴を求めるも、松川氏側は拒否したのです。政治部記者を通じ、外務省に確認する羽目になった社もありました」(前出・政治部デスク)
今回の炎上騒動は、「傲慢マドンナ」の面目躍如と言えるのかもしれない。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年8月17日・24日号)
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引用元:https://news.nifty.com//article/item/neta/12113-2503557/