【本ページはプロモーションが含まれています】

炎上

人生ジェットコースター! ヤンキースのローテ外投手がパーフェクト達成の快挙!!|ニフティニュース


ブログランキングに投票お願いいたします。

[

■完璧な投球内容でヤンキースの歴史に仲間入り

現地時間6月28日、ヤンキースのドミンゴ・ヘルマン投手がメジャーリーグ史上24度目の完全試合(パーフェクトゲーム)を達成しました。対戦相手のオークランド・アスレッチクス〔日本では藤浪晋太郎選手の所属先として最も有名でしょうか〕の本拠地オークランド・コロシアムにて、走者を一人も出さずに9回を投げ切る=27人の打者と対戦し、27人全員をアウトにしました。

まずはヘルマン投手が、いかにスゴかったかについて解説をさせてください。この日のヘルマンは終始、三振と凡打を量産し、文字どおり圧巻の投球でした。唯一のヒット性の打球は、5回のセス・スミスが放ったファーストゴロ。打球速度106.5mph(171.4km/h)、ヒット確率.480ではあったものの、一塁手のアンソニー・リゾ選手が好守を魅せ、無事アウトに取りました。

投球数は99球と“マダックス”(100球未満で完投)を達成。MLB全体でもマダックスは去年の8月22日ぶりとレアです(現カージナルスのジョーダン・モンゴメリー投手が記録)。ヤンキースにおけるマダックスは、2017年4月27日のレッドソックス戦を田中将大選手が97球で締めた以来となりました。

99球のうち51球がカーブボールと、ヘルマン自慢の宝刀をとにかく多投しました。カーブだけで空振りを12回奪い、9奪三振のうち8つはカーブで奪取(7つは空振り、1つは見逃し)しており、完璧に操れていたのではないでしょうか。とある場面では、2球連続カーブを外した2ボール0ストライクからの追いカーブを決め、さらに3-1、3-2でカーブを連投して空振り三振を奪い、カーブへの圧倒的自信が見られました。

残りはストレート(31球)及びチェンジ(17球)のみで、たった3球種を入り混ぜてやりくりしていました。ストレートも平均球速が92.3mph(148.5km/h)とメジャーリーグでは平均以下であるのに関わらず、カーブとチェンジとのミックス及び自慢のコントロールで打者を手玉に取ることに成功しました。

メジャーリーグにおけるパーフェクトゲームは2012年以来、実に11年ぶり。最後に成し遂げたのはシアトル・マリナーズの英雄、フェリックス・ヘルナンデス(2021年に引退)選手でした。また、ヤンキース史におけるパーフェクトゲームは、1999年7月18日のデビッド・コーン選手以来、実に24年ぶり! 旧ヤンキースタジアムが懐かしいですね。

ヤンキースの歴史を振り返ると、1956年のドン・ラーセン選手、1998年のデビッド・ウェルズ選手と合わせて4度の完全試合を達成しており、これは1チーム最多です。そしてラーセン選手の試合は、なんとワールドシリーズで成し遂げられ、MLB史上、プレイオフにおける唯一のパーフェクトゲームです。ミス一つなく完璧な投球をすることもスゴいのですが、それを世界最高峰の戦場でやってしまうことが、いかにとんでもないことか! もう二度と見られないかもしれませんね。

ちなみに、プロ野球では2022年4月10日、佐々木朗希選手が圧巻の15奪三振パーフェクトゲームを達成したのが記憶に新しいのではないでしょうか。

■どん底からの更生…パーフェクトから程遠いキャリア

ここからは、主役のヘルマン選手について詳しく触れていきます。ヤンキースの生え抜きとして、かれこれ7年目のシーズンとなりますが、彼のキャリアはお世辞にも順風満帆とは言えないものでした。しかもフィールド上に限らず、私生活などでもアップダウンが激しい歴史。かいつまんで紹介していきましょう。

2017年にMLBデビューし、2019年には18勝・防御率4.03とブレイクを果たすも、9月に同僚C.C.・サバシア選手主催のチャリティーイベントで、当時の彼女に暴行を加え、81試合(シーズン半分相当)の出場停止処分を受けました。翌2020年シーズンがCOVIDの影響で60試合の短縮シーズンとなったことが不運となり、ほぼ1年半、復帰できずに終わってしまいました。

出場停止中の2020年7月には自身のSNSで引退を示唆するも、翌日にはすぐさま撤回。後日のインタビューでは、一連の出来事を主因とした鬱症状に苦しんでいた影響であったと語っています。

2021年には復帰を果たすも、チームメイトらからは冷たい扱いを受け、投手陣のリーダー格の一人であるザック・ブリットン選手からは「誰とチームメイトになれるかは自分のコントロール外だ」と、ビックリするくらいストレートに突き放された場面もありました。フィールド上でも22試合で防御率4.58と振るわず、いろんな意味で残念な一年となりました。

2022年は怪我でシーズンの前半を全休してしまい、筆者を含めた多くのファンが戦力外を予想していたものの、復帰後は15試合で防御率3.61と安定感をみせ、崩壊途上だった先発ローテーションを救いました。

今季もシーズン前はローテに入る見込みがなかったなか、カルロス・ロドンやフランキー・モンタスといった主力投手の度重なる怪我により、開幕からフル回転で投球をしてきました。しかし、試合を作ることもあれば大炎上もあり、今回の試合前防御率は5.10と安定からは程遠い存在となってしまいました。

しかも、5月の試合中には粘着性物質検査に引っかかる退場処分を受け、自動的に10試合の出場停止処分を下されたり、直近の試合ではシアトル・マリナーズ相手に10失点したりと、ファンからも猛烈な批判を受けていた矢先、まさかの偉業となりました。

そんなヘルマンですが、なぜか以前から何かとパーフェクトやノーヒッターと縁が多く、今回はその集大成と言えるのではないでしょうか。

・2018年5月6日。キャリア初先発登板にて、6回無安打9奪三振(2四球)と圧巻の投球をみせたものの、84球にて降板。ロングリリーフから転向をさせて初登板であったため、早期段階で余儀なくノーヒッター継続のまま終わりました。

・2021年7月26日。7回まで無安打投球を繰り広げるも、8回の先頭打者に二塁打を許し無念の降板。後続が滅多撃ちにされて、試合も落としてしまう最悪の事態に。

・2023年5月16日。3回まで完全投球を見せたものの、前述の粘着性物質検査により退場処分。今回の試合は1ヶ月越しにやり残しを回収できました。

▲パーフェクトゲームを成し遂げたドミンゴ・ヘルマン投手 写真:AP/アフロ

■ブーン監督も認めた人間としての成長

前述のとおり、DV事件で長きにわたる停止処分を受け、ファン・チームメイト双方の激しい批判を買ったヘルマン投手は、ここ数年ヤンキース内の悪者的な存在となってしまっていました。しかし、パーフェクト達成後のチームメイトらとの盛大な祝福を見る限り、全員が純粋に成し遂げたことを喜んでいたように見受けられました。もう完全に過去を水に流したと言えるでしょう。

実は例の暴行事件を起こしてしまったあと、カウンセリングを受けて更生に尽力してきており、パートナー及び選手として日々精進しているとのこと。当時暴行を加えた彼女とも今は和解し、結婚にも至っています。チームメイトは、この心変わりを肌で感じているからこそ、チームの一員として迎え入れられているのではないでしょうか。

実際、アーロン・ブーン監督が今年2月のインタビューで、「彼はここ数年で精神的に大きく成長した……今とても良い状態だと思うし、我々としてもうれしいこと」と語るなど、投手陣のリーダーとしてのお墨付きも与えられています。

もちろん、犯した過ちは忘れられることはないし、手放しに許されることではない。しかし、どん底から這い上がり、更生に力を入れ、最終的には歴史にも名を刻んだヘルマン選手を純粋に称えたいと思います。

あらためて、パーフェクトゲームおめでとうございます。さて、あとはワールドシリーズだ。28度目の世界一をニューヨークへ!

]...以下引用元参照
引用元:https://news.nifty.com//article/sports/athletic/12301-2434051/

-炎上

炎上リサーチ ワールドカップもね
Translate »