「お釣りを手渡しせずトレーに」客がブチ切れ女性店員が涙? 写真公開で炎上...ユニーに事情を聞いた
2023年6月15日(木)20時10分 J-CASTニュース
お釣りを手渡しせずトレーに置いたことに激怒したら、女性店員が泣き出した——こんなトラブルがあったとして、ツイッターに店員の写真が投稿され、物議を醸している。
投稿者は、手を出したのになぜ渡さないのかとクレームを入れたとしたが、ネット上では、投稿者がバッシングされて炎上している。この店は、大型スーパー「アピタ」などを展開するユニー(愛知県稲沢市)が運営する店舗と分かった。ユニーに当時の状況などを取材した。
「人様を汚いもの扱いしてドヤってるから腹が立つ」
エプロンをした店員らしき若い女性が、衣料品店のレジ内で、横を向いたまま顔に左手を当ててうつむいている。
この写真は、2023年6月12日ごろにツイッターに投稿された。
投稿者は、レジ係が泣いていたとして、「トレーの真上に手を出しているのに真下のトレーに置かれてブチ切れた」と明かした。
店員は、お釣りを手渡ししなかった理由について、「嫌がるお客さんもいるから」などと説明したという。激怒されて泣き出した店員は、名前を呼んでも返事せず、「聞こえていますかぁ〜?」と何回も聞いたが、「はい」と言わなかったという。売場の責任者が出てきたため、トレーでやり取りする意味を聞いたが、この責任者は答えられなかったとした。
投稿者はトラブルの翌日、店を運営する本社にまで、クレームの電話を入れたことも明かした。真偽は不明だが、「各店舗、お釣りは手渡しを基本としています。手を出しているにもかかわらず、それを避けてトレーに置くという差別的な行為をしてしまい申し訳ありませんでした」と謝罪を受けたとも主張した。
店に対しては、「恥ずかしいと思え。コロナがーって言えば何でもまかり通るとまだ思っとんのか アホが」「人様を汚いもの扱いしてドヤってるから腹が立つ」と怒りをぶちまけていた。
この投稿者は、プロフィールなどで新型コロナウイルスをめぐる陰謀論を唱え、ワクチンなどに反対していることを明かしている。以前は、大手のホテルに勤めていたといい、ホテルでもお金に触りたくない人が時折いたという。
「従業員の対応に問題があった場合には、対応策を検討」
うつむいた姿の店員を撮った写真の投稿は、6月14日になって、ツイッターで取り上げられ、店員を怒鳴り付けたとみられる客に対し、批判の声が相次いでいる。
「店員さん、可哀想に...」「色んな所でクレーム入れまくってるんでしょうね」「警察呼んで欲しかった」
投稿者のツイッターは、炎上状態になり、14日のうちにアカウントが非公開になって削除された。
この店について、ユニーの広報担当者は15日、J-CASTニュースの取材に対し、「ツイッターの写真に写っているのは、当社が運営する店舗でございます」と認めた。また、「本社にご意見のお電話もいただきました」とも明らかにした。ただ、「それ以外の情報につきましては、お客さまの個人情報につながる恐れがございますため、開示を控えさせていただきます」と述べた。
お釣りのやり取りをめぐる投稿のようなトラブルがあったのかについては、「事実関係について、現在確認を進めているところでございます」と説明した。客の行為や店員の対応についてどのように考えているかについては、「当社従業員の対応に問題があった場合には、対応策を検討し今後の店舗運営に生かしてまいります」とした。
一方、店員が差別的な行為をしたと本社は謝罪したと投稿者が主張していることに対しては、「投稿のような発言の事実はなく、お客様には、ご不快な思いをお掛けしたことに対し、謝罪をいたしました」と反論した。
なお、お釣りのやり取りについては、「キャッシュトレーで金銭を受け渡しさせていただく旨の掲示物は、コロナウイルス感染症分類が2類から5類へ引き下げとなった際に撤去させていただいております」と説明している。
掲示物撤去後にどんな金銭受け渡しをしているかについては、こう述べた。
「掲示物は撤去いたしましたが、『お釣りは手渡し』を徹底しているわけではございません。約3年にわたるコロナ禍の習慣から、手渡しを嫌がられるお客さまがいらっしゃることも事実ですので、お客さまのお気持ちや状況を適切に判断し、対応してまいります」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)
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引用元:https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0615/jc_230615_0059404901.html