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【文学のスペシャリストが教える】自分の妻を後輩に譲ることを発表して“大炎上”した「有名作家」とは?|ニフティニュース -芸能ニュース/炎上まとめ

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■相談するうちに肉体関係に発展

谷崎潤一郎は、異常ともいえる女性遍歴を誇りますが、人間関係が複雑に入り組んできます。

谷崎の後輩に佐藤春夫という作家がいます。この佐藤が、谷崎と結婚したものの早々に見捨てられた千代が暮らす小田原の家に、大正9年(1920年)ごろから訪れるようになります。

実は、千代が谷崎から暴力を振るわれる場面に遭遇したこともあり、千代の相談相手になっているうちに肉体関係へと発展したのでした(よくあるパターンかもしれませんね……)。

■ある一件で“大炎上”

佐藤も既婚者でしたが、千代との関係が深まったことから、最終的に離婚して、谷崎と別れた千代と結婚します。

そして、谷崎・佐藤・千代の3人は、昭和5(1930)年に、なんと連名で離婚と結婚を世間に報告しました。

すると、これが“大炎上”してしまったのです。

■自分の妻を譲渡した事件?

これは「細君譲渡事件」として、社会的に大きな話題を呼びました。

「細君」とは、「自分の妻」を指す言葉ですから、「細君譲渡事件」とはつまり“自分の妻を譲渡した事件”という意味になります。

谷崎・佐藤・千代の3人は連名で印刷物を作成して、次の内容を関係者に配布したのです。

■そういうことでどうぞよろしく

まあ簡単にいえば、「不倫していましたが、谷崎潤一郎は、佐藤春夫に妻を譲ることになり、全員それに納得していますので、みなさん、そういうことでどうぞよろしく」と世間に発表したわけです。

これが新聞でも大きく報道され、「細君譲渡事件」として社会に衝撃を与えたのでした。

■モラルの低さを象徴する事件

可哀想だったのは、谷崎と千代の娘・鮎子です。彼女は母親に引きとられましたが、スキャンダルの影響から、当時通っていたエリート校「清心女学校」を退学せざるを得なくなりました。

「細君譲渡事件」は、日本の文学者たちのモラルの低さを象徴する事件だと批判もされ、世間を大いに騒がせたのです。

■「魔性の女」に翻弄される主人公を描く

谷崎の作品には、ある種の「魔性の女」に翻弄される主人公を描いたものも多く存在します。

マゾヒズム的な要素も強いので、女性についていく従順な人物なのかと思いきや、実生活においては「3姉妹事件」や「細君譲渡事件」にも象徴されるように、女性に対して超エゴイスト的な面も強かったようです。

※本稿は、『ビジネスエリートのための 教養としての文豪』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

]...以下引用元参照
引用元:https://news.nifty.com//article/magazine/12126-3650911/

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