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■死者の大半が10代若者
コンゴ民主共和国 国立公衆衛生研究所所長
「我々は最大限の警戒をしている。(未知の病気が)呼吸器感染症であるかどうか診断で確認する必要がある」
発症者376人、死者79人を数える原因不明の病気。亡くなった大半が10代後半です。
AP通信は地元当局の話として、死者が143人に上る可能性があると伝えています。
症状はインフルエンザに似た発熱や頭痛、せきなどの他に貧血も確認されています。
長崎大学病院 小児科 森内浩幸教授
「もしかしたら他ではありきたりの毎年のようにはやっている病気が、今回初めて入ってきたため重症化しているという可能性があり、その場合、熱・頭痛、せきの症状が強いということだったらインフルエンザということもあり得る」
特定の地域で初めてもたらされた病気の場合、活動範囲の広い若い人ほど重症化することもあり得るといいます。ただし、貧血についてはインフルエンザにほぼ見られない症状なので、不可解だと指摘します。
この病気が広がっているのは、コンゴ民主共和国の首都キンシャサから南東におよそ400キロ離れたクワンゴ州。森林が広がる一帯で、医療資源が不足している場所です。
保健省の会見
「61%の子どもが栄養失調で、国内で最も多い地域。奥地で道路も悪く、薬の供給が困難です」
■首都では発症者未確認 雨期ならではの理由が?
キンシャサで技術支援を行う日本人の殿内氏は、次のように話しました。
JICAコンゴ民主共和国事務所 殿内海人さん
「かなりアクセスも悪い所で陸路でもなかなか行くのが困難。森林が多いという所では、野生動物との接触の機会が多い」
殿内氏によりますと、地方部ではコウモリやサルといった野生動物が多いといいます。
一方、キンシャサでは今のところ発症者が確認されておらず、行動制限など規制はないのですが、不安はぬぐい切れません。
殿内さん
「どういった感染経路かも今のところ分かっていない。どう日常で気を付ければいいか、なかなか見えてこない。そういった意味で不安」
地元の保健当局によりますと、病気が広まり始めたのは、10月下旬以降です。1カ月以上経っても、首都キンシャサに広がっていない理由について、“今の時期ならではの理由があるのでは”と現地で医療支援をしている日本人の看護師は話します。
MABADILIKO 土井直恵代表理事
「今、コンゴは雨期。雨期には壊滅的な道路になるので、バスで通るのに普段だったら6~7時間のところが1~2週間かかることもザラにある」
雨期は10月から翌年の5月で、年間降水量の95%以上がこの期間に集中します。
土井代表理事
「もし、そこ(首都)で広がっていくと、世界規模の病気の広がりになるのではというのが今の懸念」
(「グッド!モーニング」2024年12月8放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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