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■首席補佐官に“門番”を起用へ
大統領選で選対本部長を務めた人物です。彼女が担っていたのは、誰がトランプ氏に近づいていい者なのかを選別すること。いうなれば門番です。
トランプ氏にモノ言える人を側近に。常にトップダウンだった前回からの変化を表しているのかもしれません。
ちなみにワイルズ氏、一部報道では、黒船来航で有名なペリー提督の遠い親戚とも伝えられています。事実であれば、日本と浅からぬ縁を持つ人が、次期政権の中枢を担うことになります。
これから4年間、日本は“トランプ合衆国”とどう向き合っていけばいいのでしょうか。
■電撃訪問が蜜月関係のきっかけに
前トランプ政権と蜜月の関係を作った安倍元総理。その元で、駐米大使を務めた杉山晋輔氏に聞きました。
日米の距離が一気に近づく転換点になったのが、8年前のこの時期、安倍元総理が発した一言だったといいます。
安倍政権時の駐米大使 杉山晋輔氏
「官邸の執務室に呼ばれて『話が違う』と。『トランプ勝ちそうじゃないか』と言われて。『就任する前に、直接会って話をしたい』とおっしゃった。そのときは、トランプさんじゃなくて、オバマさんが大統領だった。普通の外交儀礼的にはあんまりやらないことなので、私も含めて事務的には、そういうことはしない方が良いと」
周囲の制止を振り切り、安倍元総理は、大統領選から10日も経たないうちに、トランプタワーまで出向きました。この世界で誰もしようとしなかった電撃訪問が、両者の関係を決定づけたといいます。
安倍政権時の駐米大使 杉山晋輔氏
「主要国の首脳、政府からトランプ氏がどういう人だろうと。ある種の懸念というか、ちょっと様子見的なところがあったときに、『東洋の大国の日本の宰相が、まず自分のところに来て、懐に飛び込んでくれて、胸襟を開いて話をしてくれ』たと。『これは本当に忘れられない』と、ご自身も言っていましたから」
■「強いリーダーシップとの“ディール”」
政府関係者によりますと、石破総理は南米訪問の後、アメリカに赴き、今月20日か21日を軸にトランプ氏との会談を調整中だといいます。
これから迎える第2次政権。アメリカは大統領のみならず、上院、下院、3つすべてを共和党が制する可能性が高まっています。
最高裁は、保守派の判事が過半数を占め、トランプ氏の権力を阻むものはほぼありません。加えて、首席補佐官の人事をみると、トランプ政権の中にも変化がみられます。対峙する石破政権に必要なものは何なのでしょうか。
安倍政権時の駐米大使 杉山晋輔氏
「主要なアメリカのポリティカル・プレーヤー(政界関係者)は、8年前と同じではない。日本からすべきことは、主要なプレーヤーに、よりきめ細かく、強くはたらきかける。“話し合いの幅を広げる”ことが、さらに重要になる。トランプさんは、強いリーダーと取引することを好む人である。日本のリーダーとして、堂々とトランプ氏と話をすれば、必ずより良い関係が築かれる」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2024
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