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【報ステ】被災地の声にどう応える?解散は?“アジア版NATO”は?石破新総裁に聞く【報道ステーション】(2024年9月27日) -芸能ニュース/炎上まとめ

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派閥解消が進むなかで、9人が立候補した自民党総裁選挙は、幹事長や防衛大臣を務めた石破茂氏が勝利。5度目の挑戦で新総裁の座を射止めました。

決選投票では石破氏が議員票を大きく積み増して、215票対194票で接戦を制しました。

【決選投票について】

(Q.1回目の投票では高市氏にかなり水をあけられた感もありました。この時、決選投票で自分はいけるという気持ちはありましたか)

石破茂新総裁
「それはありましたね。議員さんの票がずいぶん開いていたけれども、これが決戦になると全く違う状況になるだろうなと。地方票で高市さんに勝てなかったのは、自分の努力が足りないのですけれども、やっぱり一瞬ひやっとしましたね。決選投票になると、また議員さんの判断基準が変わることはあり得るだろうなとは思っておりました」

(Q.これまでの総裁選挙でもなかなか議員票で厚い票を得られませんでした。決選投票の前の5分間演説の中で『今まで多くの方々の気持ちを傷つけたり、至らぬ点が多かった。心からおわびします』という言葉がありました。同僚議員に対する思いやりや声かけが足りなかったことをわびたということですか)

石破茂新総裁
「それは率直にそう思いますね。当選4回の頃だったかな、竹下登先生に『石破お前な。自分が正しいと思っていることを言ってんだろう。だけど正しいと思っていることを言う時は、人を傷つけることを忘れるな』と言われましたね。それを忘れてたかもしれないな」

(Q.正論に走り過ぎていた)

石破茂新総裁
「自己満足といってもいいかもしれんですね」

(Q.これまで支えてくださった佳子夫人が頬をつねるシーンがありました。長年地元を守ってくれた佳子夫人にはどんな言葉をかけたいなと思いますか)

石破茂新総裁
「こないだが41回目の結婚記念日だったんですけどね。本当に議員になって38年、本当よくやってくれたなと思います。くれたなって言い方いかんかな。この人いなければ今の私はないのでね」

【能登復興について】

新総裁“誕生”の瞬間も、能登では復興作業が続いています。被災地の声を聞きました。

輪島市河井町 藤森公二さん(66)
「“国も気にかけてますよ”という姿勢が見えないと、この街にいてもしょうがないとなる心配がある。若い人が残れる施策をやってほしい。能登の人間を見捨てないで」

輪島市大屋小学校 角田忠三さん(74)
「携帯もつながらない。簡単に直るとは思っていない。あまり政治にも期待してない」

輪島市大屋小学校 堂ケ平進さん(77)
「災害の予算を通していただきたい。少しでも助けていただければという気持ち」

避難所運営スタッフ 小路貴穂さん(53)
「座談会じゃないが、みんなで集まって話をする機会、テレビカメラも何もいらない。来ていただいて、声を聞いていただくという根本。政治家の根本、民衆の代表として、実践していただきたい」

珠洲市大谷地区 丸山忠次区長(69)
「一番先に“水”がほしい。国が動かなかったら、動きようがない。お金も限られている。『できることはやります』と、よく言うが、本当にどうしたらできるか、真剣に考えてほしい。“動かす人”が」

(Q.非常に重い言葉だと思います。現在進行形で苦しんでいる人がいるなかで、自治体もかなり手いっぱいであると。国としてすぐにできるものもあると思うのですがどうですか)

石破茂新総裁
「ありますでしょう。これは国の責任なのですよ。災害の対応は災害対策基本法によって基本的に基礎自治体、市町村の役割ってことになってるけど、能登半島の自治体って財政力厳しいわけですよね。財政力の厳しいところの国民はつらい思いしてもいいのか。そんなことにはならんのですよ。お正月に地震はあるは、こないだは大雨だわ。一番つらい思いでいる方々が『ああ、政治分かってくれたんだな』っていう、当たり前話ですよ、そんなことを今言われるのは恥ずかしい話でね。そう思ってもらえることは何なんだと。それはすぐやります。そこは責任を持って」

(Q.例えばどういうことですか)

石破茂新総裁
「私は前から思ってるんだけど、例えば杉並区なんて防災井戸っていっぱいあるんですよね。じゃあなんで井戸が掘れないのかと思っているのですが。水道の復旧って時間がかかりますので。そうすると何が一番か、やっぱり水ですよ。携帯がつながらないのは一体どういうことなんだ。これアンテナ立てたらつながらないのかっていうのがあって。何に困ってますかってことを全部リストアップしてみて、これをすぐにとは言わないが、一体いついつまでにこういう状況は解消するというのは、政府としてきちんと取り組みます」

(Q.もうリストアップされていてもおかしくないと思いますが)

石破茂新総裁
「おかしい、おかしくないっていうか、それができてないことがおかしい」

【派閥の影響・人事について】

(Q.自民党の総裁選挙で“派閥なき選挙”とも言われました。石破さんは『派閥なくなっちゃったんだよね』と仰っていました。本当になくなったんですか)

石破茂新総裁
「なくなりました。今までは何々派が誰々に決めました。何々派と何々派で組みました。はい総裁選挙決まりです。みたいなことだったでしょう。今回全然読めなかった。これが派閥がなくなったってことです」

(Q.悪弊を断ち切るという意味では一歩前進かもしれませんが、政治とカネの問題で国民は不信を抱いた。その元凶の1つが派閥だったと言われています。ちょっとひねくれているかもしれませんが、皆さんが“派閥の影響がなくなった”と仰るのは、つまり政治とカネの問題もこれで沙汰止みですよって言ってるように聞こえます。それは違いますか)

石破茂新総裁
「違うと思いますね。今回、実際に総裁選挙を戦ってみて、金が動いたって全然聞いたことがない。私は子どもだったからよく知らないけど、昭和40年代になってもお酒の銘柄で代表されるように2000万円だ3000万だみたいなお金が乱れ飛んでらしい。今回全然そんな話聞かない」

(Q.10月1日には石破内閣が発足する運びですが、まず党役員人事そして組閣人事があると思います。今まで派閥というのはある種、人事についてのフィルター役になっていて一定の役割を果たしていました。それを石破さんは素手でやらなきゃいけない。これは難しいんじゃないかなと思いますが)

石破茂新総裁
「難しいですね。私も党役員の時に人事を手掛けたこともあるんですが、この派がこう言って、この派がこう言ってる。大体それでよかろうと。じゃあ調整すべきところはこことここみたいな感じだったのが、今度は派閥の推薦で出てこないので。それぞれの方が我こそはみたいな話をなさる。また、あれは駄目だみたいな話もあちこちである。最後は任命権者たる総裁の責任で決めなきゃしょうがないですよね」

(Q.一人ひとり面接されますか)

石破茂新総裁
「長くやってれば、誰がどんな人かって大体分かってます」

(Q.意中の人、例えば党の要の幹事長、内閣の要の官房長官はある程度、像は浮かんでいますか)

石破茂新総裁
「それはA案B案C案とありますよね。何の役職にこの人据えます。さすれば、これを補佐する役割は誰でしょうかと、パズルみたいなところがあります。何が全体として一番いいのかということ。皆が満足する人事なんかないのですよ。皆、もっともっと自分がこんな役割があるはずだというのがある。なぜこういう人事をしたのか、できるだけ分かってもらえるように努力はしていかなきゃいかんですけどね」

(Q.選挙で手強い相手となった高市さん、そして小泉さんを党や政府の要職で起用する考えはありますか)

石破茂新総裁
「これからよく考えます」

【“アジア版NATO”について】

(Q.安全保障についてお伺いします。石破さんは“アジア版NATO”というものを提唱されています。例えば日本とアメリカ、アメリカと韓国、アメリカとフィリピンとそれぞれ軍事同盟の関係や条約を結んでいます。これはそういう一対一の関係じゃなくて、面で同盟を作ろうということですか)

石破茂新総裁
「そっちのが強いでしょ。集団安全保障の中核概念は義務だからね。どっかやられたら皆が助け合いますよという義務なんです。集団的自衛権って、例えば日米が助けるっていうのは権利であって、法的には義務ではないわけですよね。そうすると義務の方が権利よりもきついに決まっているということですよね。今回、ウクライナをNATOが助けなかったのは、NATOに入っていないから助ける義務はない、以上という話でしょ」

(Q.“アジア版NATO”に入っている国は、加盟国が攻撃されたら助けに行かなきゃいけない。そうすると自衛隊は必然的に海外派兵されますよね。これは今の法律の範囲では不可能じゃないですか)

石破茂新総裁
「少なくとも自衛権の問題ではないですよね。自衛権の範囲を超える超えない話ではないですよね。派兵とかいう話ではなくて、そのシステムの中でお互いが助け合う義務を負うと。そのことがいかに安全保障に寄与するかということなんです。NATOが冷戦乗り切ったってそういうことなのでしょう。それが法的にどうなのだということはきちんと詰めてまいります。自分なりに何が論点だって分かってるつもりですから。自分だけ分かっててもしょうがないので、分かってもらえるようにしないと、仰るように『海外派兵じゃないの』という批判は免れない」

(Q.総理大臣としてそれを口にする以上は、非常に大変な政治的エネルギーと国同士の関係にも大きな影響を及ぼしますよね。当然そこは考慮に入れていますか)

石破茂新総裁
「それは昨日今日思いついた話ではありませんから。例えば日米同盟、アメリカ・オーストラリア・ニュージーランドのANZUS同盟がありますね。じゃあこれをくっつけてJANZUS作ったらどうなりますかというのは、防衛庁長官をやっていた22年前から提起してる話。それをどれだけ分かっていただきやすくするか。それは戦争をするためではない。地域の平和をどうやって守るか。いきなり魔法みたいにパッとできるわけじゃなくて、どこから1つ1つやっていくかで。岸田さんが一生懸命やって来られたQUADは、その1つのベースになるものだと私は思っています」

(Q.日米首脳会談の最初の席で、その考えを説明する考えはありますか)

石破茂新総裁
「事前に議題は整理します。私は防衛の仕事やってた時にアメリカの国防長官と随分議論しましたが、事前に議題はこれとこれとこれ。これが終わったら次の議題ときちんと議題を整理して臨みます」

【解散について】

(Q.最後に、国民に政権の信を問うタイミングについてうかがいます。臨時国会が召集されて首班指名があって、そして所信表明演説がありますが、その先のどのタイミングで考えていますか)

石破茂新総裁
「新体制が発足したら、なるべく早く信を問うというのは憲法の趣旨でしょう。不信任案が可決された、信任案が否決された時は解散ですよね。ただ、今、国会の意思と内閣の意思が違っているわけではないが、新しい体制を国民に信を問うというのは、それは早ければ早いに越したことはない。
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