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■0円で…お目当ての「トースター」持ち帰り
5人家族
「これ良い感じじゃない?」
60代
「300円だよ」
40代女性
「家の掃除機が壊れてしまって。何かいいのあったらなと思って来ました」
物価高が続くなか、できるだけ安く生活用品を手に入れたいと、リユース市場が注目されています。多くの人でにぎわうこの店は、ただのリユースショップではありません。
50代
「0円でいただけるものが、たまに良いものがあったりするので」
ここはなんと、タダのものも並ぶ店です。こちらの男性は昨今のコメ騒動から、パン中心の食生活になり、ある家電が必要になったといいます。
70代男性
「トースター探してるの。0円のトースターがあるから。いちいち、フライパンでパンを焼いてたら話にならない」
お目当てのトースターを発見し、0円で持ち帰りました。
今年4月、川崎市にオープンしたリユースショップ。店内には、ありとあらゆるリユース品が5000点以上、低価格で店頭に並びます。
60代
「これはもう無料でいただけるんですよね。とても助かります」
この女性は孫を風呂に入れるための椅子を0円で手に入れました。
ホームページで事前に商品を見てから来店したという女性は、お目当てのテーブルに付けることができる子ども用の椅子を見つけました。
30代女性
「あっこれだ」
そのお値段は…。
30代 女性
「800円。1万円以上するので、新品だと。良かったです。ありました。あんまり長く使うものではないので、これを狙ってました」
■お財布や環境にも優しい取り組み
地域での不要品売買などのインターネット掲示板を運営する「ジモティー」と川崎市がタッグを組んだ、このリユース事業。持ち込む側にもメリットがあります。
本来は、処理に費用がかかってしまうものでも、使えるものであれば0円で引き取ってくれます。
川崎市環境局 減量推進課
増田亘宏課長
「粗大ごみとして処理していたものが、このスポットができたことによって、リユースができるという受け皿、選択肢が広がり利用されている」
利用者のお財布にも、環境にも優しい取り組みとなっています。
そのため、このお店がオープンした4月以降、川崎市では着実にごみの量が削減され、今年度はすでにおよそ160トンもの削減に成功しました。
岡忠太郎さん(52)は、家の片付けをきっかけに、長年着用してきたスーツやゴルフバッグを持ち込みました。
岡さん
「スーツ(使用歴は)10年くらいだと思う。今着られなさそうなものを持ってきた」
今回持ち込んだスーツの中には、夫婦で毎年恒例の記念写真に着用したものもあります。ゴルフバッグは、4年前まで使用していたものだといいます。
岡さん
「いきなりごみっていうのも微妙かなと思って。こういうところだったら切なくないのかなって」
■車で1時間かけて訪れる常連客「お世話になっている」
持ち込みは川崎市民に限られていますが、購入は誰でもできるということで、車で1時間かけて訪れる客もいるそうです。
常連客 佐藤真一朗さん(53)
「もう毎週来てるんで。毎週、何かしら探しに」
すっかり常連となった佐藤さん。この日気になっていたのは、ペット用のカートです。
佐藤さん
「今、地震とかあったりして避難所行っても、なかなかペットと一緒にいられないので、こういうのすごくみんな欲しいなと思うんです」
実際に触って使用感を確かめ、2000円で購入。気になるペットの反応は…。
佐藤さん
「どうですか~。入りました」
大人しくカートに収まる柴犬のカンナちゃん。家の中も見せてもらいました。
佐藤さん
「これもそうだ。あっ、これもそうだ」
リユース品が次々と。どれも、破格の値段で手に入れた商品です。
佐藤さん
「ここ4~5年前から考えたら、倍になったと言っていいぐらい(ペットの餌(えさ)の)料金が上がっているので。すべてに関して負担が大きいので。ジモティーさんにはお世話になっている」
■引き取ったリユース品は50点以上 思い入れある商品も
節約のために利用する人もいれば、こんな楽しみ方をする人もいます。
常連客 三本木肇さん(47)
「僕は昭和レトロが大好きなんで、三輪車とかも使わないんですけど、昔のやつが懐かしくて自分の部屋に少しずつためてます」
三本木さんこだわりの昭和レトロ部屋を案内してもらいました。
三本木さん
「これも0円です」
これまで、店から引き取ったリユース品は、なんと50点以上。中でも、ひときわ思い入れがある商品がこちらです。
三本木さん
「このかき氷機も懐かしくて、これと同じのが実家にあったんですよ。色も一緒で。これも、よく夏の時期に弟2人とかき氷を作って食べたなって。すぐ手が伸びちゃいました」
まるで、少年のような笑顔で思い出を話す三本木さん。
三本木さん
「宝探しですよね。宝探しで、昭和レトロというか懐かしいものが安く売っていて、粗大ごみで捨てたら、そこでなくなるもの。ここに飾っておくと、また第二の人生じゃないですけど、この子たちもうれしいのかな」
(「グッド!モーニング」2024年9月16日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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