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■気象庁 東海地方で線状降水帯発生の恐れ
ゆっくりとした速度で九州・奄美地方に接近している台風10号。宮崎県では、台風の接近前にもかかわらず、強い雨が降りました。
これは、台風の外側に広がる「アウターバンド」と呼ばれる活発な雨雲によるものです。
気象庁は、27日も台風の影響で大気が不安定となり、東海地方では線状降水帯が発生する恐れがあるとして警戒を呼び掛けています。
■ホームセンターに台風対策のコーナー設置
26日、都内のホームセンターを取材すると、先週から臨時で通路に台風対策の売り場が作られていました。
特に売れているのが、窓ガラスを保護するフィルムや養生テープなど強風に備えた商品です。
カインズ 昭島店
川口義直さん
「地震によって、災害という部分に関する緊張感というか危機感がある程度刺激されて。『台風が来るから、何かを用意しなきゃ』という部分で、商品を探されたり対策を取られるお客様が増えたように感じる」
■ふたが…エアーハンマー現象 予防策は?
東京でも高まっている台風10号への警戒。都内は先週、記録的な大雨に見舞われたばかりです。
ゲリラ雷雨が発生した新宿では、巨大な水柱とともにマンホールのふたが勢いよく吹き飛びました。
マンホールのふたの重さは、およそ100キロ。短時間のうちに大量の雨水が流れ込んだことで、下水道管の中の空気が圧縮されてふたが押し出される「エアーハンマー現象」が起きた可能性があります。
このエアーハンマー現象を予防する手立てはあるのでしょうか?
全国2位のシェアを誇る、マンホールのふたのメーカーを取材しました。
長島鋳物 営業部
井上好道部長
「こちらのふたは、今風の鍵部品や蝶番(ちょうつがい)部品(が付いた)、安全対策が施されたふたです」
マンホールふたを三山賀子アナウンサーが支えてみると…。
三山アナ
「ええ!重いですね」
井上部長
「これで45キロ。昔のふたに比べると、だいぶ軽くなっている」
「(昔のふたは)重さでもたせる。こういった部品がないので、鎖でつながってる。去年までは大丈夫だったかもしれないが、今、雨が増えて、内圧がかかる頻度が高くなると、飛んでしまうことが散見されるようになってきた」
マンホールのふたは軽量化を進めつつ、吹き飛びづらいように改良されているといいますが、どんな構造になっているのでしょうか?
下水道管の中に一気に雨水が流れ込み、空気圧が高まった状況を再現して実験すると…。
三山アナ
「おお!」
井上部長
「(ふたが)18ミリ上がっているところ。鍵と蝶番でふたの浮上を抑えている」
三山アナ
「ふたの周りから水が出てくるんですね」
水圧が収まると、浮いていたふたは元の状態になりました。近くで見ても、ずれている様子はありません。
■老朽化したマンホールふた交換へ 課題も
東京都は地域の特性などを踏まえつつ、その場所に適したマンホールふたに交換していく方針です。
一方で、交換には課題もあります。
一般的にマンホールふたの耐用年数は、車道用で15年、歩道用で30年。全国で推定1600万基のふたがありますが、およそ350万基が耐用年数を超えているといいます。
井上部長
「今、設置されているマンホールのふたは、10年20年前に予測された雨量に基づき設置されたふた。ここ3年5年でゲリラ豪雨が増え、計画以上の雨水が入ってきている。新しいふたでも安全なものに、もう一度替えなければいけない。見直す必要がある」
(「グッド!モーニング」2024年8月27日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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