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「臭い男」をディスって知名度アップ? 元女子アナが批判される「炎上商法」のメリットとデメリット
2024年8月26日(月)21時45分 All About
SNSに「男性の体臭が苦手」と投稿した元フリーアナウンサーの川口ゆりさんに、炎上商法疑惑が浮上している。仮に「炎上商法」だった場合のメリットとデメリットは何なのかを考えてみたい。(サムネイル画像出典:川口ゆりさんの公式X)
「夏場の男性の体臭が苦手」とSNSにつづって所属事務所から契約解消されてしまった元フリーアナウンサーの川口ゆりさんが、今度は「炎上商法」だと叩かれている。
炎上を鎮火させるどころか、火柱の上昇気流をうまく捉えて、自身のキャリアアップにつなげていこう、という「野心」が思いっきり透けて見える、と感じる人がかなりいるのだ。
例えば、元プロゲーマーのたぬかなさんは、「身長170センチ以下の男性は人権がない」という発言で炎上した経験も踏まえて、ライブストリーミング配信プラットフォームのTwitchで川口さんにこう呼びかけている。
「お前はねぇ、やり方を間違えた。絶対に間違えた。『たぬかながやってんやからいけるわ』っていうのは別にいいとは思うんですけども、そもそも私って炎上商法じゃないって気付いてました?」
このような形で川口さんに「炎上商法疑惑」がかけられてしまった理由はいくつかあるが、やはり「挑発的発言」と「今後のビジネスプラン」ということが大きい。
強心臓か、炎上商法か……
炎上後、親交のあるYouTuber・ひろゆかないさん(@hiroyukanai)の動画に登場し、最初は殊勝に反省をしたものの、「やっぱり臭い人がいるなっていうところは正直変わらなくて」「東京はマジで臭くて」という感じで、ネット民を挑発するかのような「燃料」を自ら投下してしまったのである。そういう「仕掛け」の匂いが漂い始めたところに、ダメ押しとなったのが、川口さんがこんな「出口戦略」を示したことだ。
「アナウンサーっていう言葉、肩書きを使うのはもうやめようと思います。タレントというか配信者というか、そっちでいくしかないなって思っちゃいました」(YouTubeチャンネル「ReHacQ−リハック−」より)
この商魂たくましい発言を受けて、「ああ、なるほどね、この人はインフルエンサーになりたくて炎上を仕掛けたのね」と勘繰る声が多く寄せられてしまったのである。
もちろん、川口さんにはそのような意図などまったくなく、シンプルに「強心臓」な人で、自分が思ったことを素直に口にしているだけなのかもしれない。
それにもかかわらず、これだけ叩かれるということは、それほど世間は「炎上商法」に神経をとがらせ、嫌悪感を抱いていることの表れと言えよう。
では、そのような大きなリスクを背負ってまで「炎上商法」というのはやる価値があるのか。本当においしいものなのか。もし今回の川口さんのケースを仮に「炎上商法」だったとして、そのメリットとデメリットを考えてみたい。
炎上で得られた意外なメリット
まずよく言われるメリットは知名度アップだろう。それなりにニュースで取り上げられ、アクセスも稼ぐとなれば企業の中には、「あの体臭批判で炎上した元女子アナも太鼓判」みたいな感じで、男性のデオドラント製品や、わきが手術などのイメージキャラクターの起用もあるかもしれない。
ただ、実はあまり指摘されない、もう1つ大きなメリットがある。今回の炎上で、川口さんが得たものの中で最も大きなものは、「元女子アナ」という社会的地位だ。
川口さんの活動を客観的に見ると、世に認識されている「女子アナ」ではない。一般的な女性アナウンサーというのは、テレビやラジオというような放送局で、人に伝えるような発声や滑舌、言葉遣いなどのアナウンス技術を習得して、ニュース原稿を読むという仕事に従事をした人だ。
しかし、川口さんのこれまでキャリアを見る限りそういうことをやっていた痕跡はない。主にイベントの企画やPR、ライターということを仕事にしてきて、イベントなどの司会をしていた。つまり、厳密にいえば「司会業」である。
だが、ネットニュースを見ていただきたい。この記事も含めてほぼ例外なく川口さんを「女子アナ」「フリーアナウンサー」という肩書きで報じている。所属していた事務所がそのように扱っていたということもあるが、本質的なことを言えば「バズる」からだ。
「女子アナが体臭批判発言で炎上」「司会業の女性が体臭批判発言で炎上」という2つのタイトルの記事があったら、どちらが多く読まれるのかは自明の理だろう。
このようなネットニュースの記事が世間に大量にあふれたことで、イベント企画や司会をしていた川口さんは図らずも「女子アナになれた」という側面もある。
先ほども述べたように、厳密には川口さんは女子アナではない。事務所でトレーニングを受けただろうが、放送局にいたわけではないからだ。しかし、世の中の人はそんな細かいことよりも肩書きに引っ張られるので、「川口ゆり? ああ、あの炎上した女子アナね」という感想になる。つまり、炎上によって「経歴のロンダリング」に成功しているのだ。
デメリットは炎上を背負い続けること
ただ、「炎上商法」にはこのようなメリットばかりではない。例えば、川口さんのように知名度と肩書きはあっという間に拡散して世に知れ渡るが、そこで「実力」が伴わないとすぐに飽きられてしまう。つまり、「転落のスピードも早い」のだ。
そしてもう1つ大きなデメリットは「炎上イメージから抜け出せない」ということだ。例えば、川口さんがこれからタレントとして熱心に活動をしたり、社会的な問題について語るようなYouTuberになったりしたとしよう。そこで何かいいことを言っても、必ずこういう意地悪なことを言う人がいる。
「偉そうなこと言っても、あなた、男の体臭を批判した名を上げた人でしょ」
人は生きている限り「過去」は必ずついて回る。しかも、今はネットやSNSで起きたことは「デジタルタトゥー」としてアーカイブされて、何かにつけ掘り起こされる。つまり、「炎上で名を上げた人」はその名が広まれば広まるほど、いつまでものその「炎上」を背負い続けなくてはいけないのだ。
「私も大バズりするような問題発言して、川口さんみたいに注目されるぞ」と考えているような自称・女子アナ、自称・タレントも多いかもしれない。今の時代、バズった者勝ちみたいなところもあるので否定はしないが、その際にはぜひ中長期的なデメリットも考えて「炎上商法」に臨んでいただきたい。
この記事の筆者:窪田 順生
テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経てノンフィクションライター。また、報道対策アドバイザーとしても、これまで300件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行っている。(文:窪田 順生)
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]...以下引用元参照
引用元:https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0826/aab_240826_9191989137.html