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連日のように発生するゲリラ雷雨。24日も、関東など各地で激しい雨が降りました。さらに心配なのが、発達しながら北上を続ける、台風10号です。接近前から、大雨に厳重な警戒が必要です。
ゲリラ雷雨をもたらしている理由は、列島に暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定だからです。そこへ、台風10号が北上中。27日から28日にかけて四国から近畿・東海地方に強い勢力で上陸する恐れがあります。最大瞬間風速は60mと予測されています。その後、関東や東北へ進む恐れもあります。
荒嶋理恵子 気象予報士
「中心付近でかなり強い風が吹く予想になっていて、2018年 の台風21号、大阪や関西空港に影響が大きかった台風に匹敵するような台風になります」
2018年9月、近畿地方を直撃した台風21号。最大瞬間風速は58.1mでした。
台風10号が通過したとしてもこの時期は、ゲリラ雷雨に注意が必要です。
荒嶋理恵子 気象予報士
「太平洋高気圧から暖かく湿った空気が次々と流れ込む状況は変わりません。今日と同じようなゲリラ雷雨が発生しやすい状況となります」
■日本は“亜熱帯”に近づく?
7月と8月の2カ月間、全国でゲリラ雷雨が発生した回数は4万5609回。そのうち関東甲信では7748回で、過去5年平均をすでに上回っています。8月に入ってからは全国47都道府県すべてでゲリラ雷雨が発生しています。なぜこれほどまでゲリラ雷雨が発生しているのでしょうか。異常気象を研究する専門家は、こう指摘します。
三重大学 立花義裕教授
「熱帯から来る海流である黒潮が日本列島、特に東日本から北日本にかけてくっついている。日本列島は相対的に亜熱帯化したといっても過言ではないと思う。”熱帯の海”が近づいていることが、ゲリラ雷雨を頻発させる原因の1つ」
ゲリラ雷雨の影響は農作物にも出ています。埼玉県川越市にある農園では、チンゲン菜やナスなど季節の野菜を栽培しています。今年は危険な暑さに加え、ゲリラ雷雨も多発していることから、育てているチンゲン菜にもダメージが…。例年の半分ほどしか出荷できていないといいます。
新井農園 新井勝宏さん
「(例年は)120ケースくらいの出荷が可能なんですけど、そのうちの60ケースくらいしか出荷ができないかたちになりますね。その中の規格でも、下の規格に変わっちゃう感じで」
野菜を育てるために必要な土にも影響が…
新井農園 新井勝宏さん
「土によって撥水のいい畑と撥水の悪い畑があって、撥水のいい分、抜けすぎちゃって育たない場合もあるし、撥水の悪いところは逆に水が溜まっちゃって生育が悪くなるし、普通の雨は浸透してくれるんですけど、豪雨となっちゃうとたまっちゃうんで」
取材を終え、およそ2時間後、天気が急変。
報告・仁科健吾アナウンサー
「午後3時前です。川越市なんですけど大粒の雨が降り始めました。バチバチとボンネットに当たって車内にも響き渡っています」
川越市でも、黒い雲に覆われ、激しい雨と雷が降りましたが、幸いにも取材した農園ではゲリラ雷雨による被害はなかったそうです。
(8月24日OA「サタデーステーション」より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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