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■“記録的大雨”爪痕残る
都心は2日連続のゲリラ雷雨。局地的な積乱雲が発達して新宿区や渋谷区、目黒区では一時、大雨警報が出されるほどでした。
新宿駅近く、大ガード交差点で21日夜、ゲリラ雷雨の影響で吹き飛んだマンホール。ふたの重さは115キロあります。けが人が出なかったのが幸いでした。
女性
「(Q.予兆はあった?)下水の臭いがすごくしました。同僚の子と2人で『こんな死に方したくない』ってめっちゃ逃げました。本当に怖かった」
割れてしまったものは全て交換です。
作業員
「鋳鉄が割れたの初めて見たよ」
21日の雨は、改めて調べると、やはり記録的な大雨でした。都心で1時間に100ミリの雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が発表されたのは過去10年で初めてのこと。東京23区としては、今年3度目の発表で、これもここ10年になかったことです。
一夜明け、美容室に商品を卸している会社の前にはいくつもの段ボールが置かれていました。倉庫の中は水浸しです。
麻布前田 前田則子さん
「どれくらいの被害の総額になるのか今は想像がつかなくて。“気がついた時には遅い”感じで」
■首都支える“地下調整池”は
21日夜は渋谷川や古川といった都心の川も増水しました。古川に設置された定点カメラの映像を見ると、わずか数10分でどんどん水かさが増えていったことが分かります。
長さ3.3キロのトンネル、古川地下調節池。大雨などでの川が増水した時、一時的に水を貯めておく施設です。21日夜のゲリラ雷雨では13.5万トンの容量のうち、約3割が埋まりました。
東京都建設局 楯興広工事課長
「線状降水帯になると長時間降ることも考えられる。そうすると3割を超える雨量が流れ込むことも想定される。(Q.この設備があるからと安心できない?)一定の安全安心は保たれているが、この施設だけで全て安全安心ではないとも言える」
■“予測の限界”にAI解析で挑む
ゲリラ雷雨の予測は簡単ではありません。国内の天気予報サービスで最も高い精度を誇る、ウェザーニューズはどう対応しているのでしょうか。
ウェザーニューズの強みは『サポーター』と呼ばれる、アプリユーザーなどからの1日3万通に及ぶ、報告です。
ウェザーニューズ予報センター 柳井剛さん
「(Q.空の画像はどこから届いている?)ユーザーから頂いているゲリラ雷雨リポートの実際の状況。赤枠になっているところが、より危険な発達をしている雲で、全てAIで画像解析をして、こちらに表示している」
あらかじめ、ゲリラ雷雨が発生しそうな場所を全国各地から選定して、その地域にいるサポーターにアラームで情報提供を呼び掛けます。
ウェザーニューズ予報センター柳井剛さん
「(Q.これもゲリラ雷雨?)これもゲリラ雷雨のリポートでいただいている、さいたま市の雲」
3月からは1分に1枚、空の画像を自動で送信する『ソラカメ』という装置の普及も進みました。この夏から、既存のライブカメラ400台に加え、1300台のソラカメも全国各地でのゲリラ雷雨の予測に取り入れています。ただ、それでも…。
ウェザーニューズ予報センター 伊丹勇輔さん
「雨雲の急速な発達であったり、局地的なものであったりするので、そこを見つけることがまず難しい。道路冠水やマンホールのふたが噴水する場合があるので、そういったものをいち早く雨のリスクを伝えるところにおいて、被害をなるべく少なくできるようにしていきたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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