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“後ろ盾”イラン「血に報いる」…ハマス最高指導者暗殺 直前にヒズボラ司令官も殺害【報道ステーション】(2024年7月31日) -芸能ニュース/炎上まとめ

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イランの新大統領の宣誓式に出席していたイスラム組織『ハマス』の最高指導者、イスマイル・ハニヤ氏が、この式典の数時間後に暗殺されました。

ハニヤ氏が生まれたのは、ガザ地区の難民キャンプ。パレスチナ自治政府の首相を務めたのち、ハマスのトップに就任しますが、近年はガザを離れ、カタールを拠点にしていました。

ハマスにとって、最大の支援者であるイラン。ハニヤ氏が、後ろ盾のイランを訪れた際、命を狙われたのです。

攻撃が行われたのは31日午前2時、滞在先の住宅。イランメディアによりますと、精密誘導ミサイルが使われたといいます。

ハマスは、イスラエルによる攻撃としていますが、イスラエルから公式の反応はありません。

ハニヤ氏暗殺の一報が伝えられる数時間前、テヘランから1500キロ離れたレバノンの首都でも、イスラエルにとっての敵が、排除されようとしていました。

標的となったのは、イスラム教シーア派組織『ヒズボラ』の司令官、フアド・シュクル氏。イスラエルは、この攻撃を週末に起きた出来事に対する報復と位置付けています。

イスラエルが占領するゴラン高原のサッカー場を狙ったロケット弾攻撃。子どもら12人が死亡するというイスラエル側にとっては、去年のハマス襲撃以来の事態でした。

攻撃の応酬が続き、全面戦争に発展しかねないとの懸念が広がるなか、ヒズボラ司令官の攻撃に踏み切ったイスラエル。ただ、同時に、これで収めたいとのメッセージも発していました。

イスラエル軍・ハガリ報道官
「我々は、戦火を広げずに解決したいが、あらゆる事態に備えています」

しかし、ハマスの最高幹部が暗殺されたとなれば、事態はエスカレートしかねません。

ハマスの声明
「指導者ハニヤの犯罪的暗殺は、非常に危険なものである。戦いを新たな次元に移行させ、地域全体に大きな影響を及ぼすであろう」

イラン最高指導者・ハメネイ師
「イランの領土で起きたこの苦難の事件において、ハニヤ氏の血に報いることが、我々の義務である」

ハニヤ氏は、ガザ地区の停戦交渉をめぐるハマスの窓口役でもありました。

CNN・ウェデマン特派員
「ハニヤ氏暗殺によって、ある意味、イスラエルは『交渉どころか人質も諦めて、交渉の進捗に関係なく、ハマス指導者を始末したいだけ』と受け取られるでしょう。そうなれば、確実に緊張状態は前代未聞のレベルに高まります」

◆殺害されたハニヤ氏について、中東の国際政治が専門の慶応大学・田中浩一郎教授に聞きました。

田中教授は、イスラエルによる殺害の可能性が高いといいます。そのうえで、ハマスの組織図を見ると、ハニヤ氏は、ハマスのトップに位置付けられますが、田中教授は「ハニヤ氏は“党代表”のような存在。実際にガザ地区の統治や軍事は、別の2人が担当していて、ただちにハマスの軍事力に影響はない。ハニヤ氏が拠点としているカタールは、アメリカとも親密で仲介国でもあるため、アメリカの反発が予想され、大統領宣誓式でのイラン訪問は、イスラエルにとって好都合だった」と指摘します。

懸念されるガザ情勢への影響について、田中教授は「停戦や人質をめぐる交渉で窓口になっていたのがハニヤ氏。今回の“殺害”で、イスラエル側が停戦や交渉に消極的なことがより明確になった。解決の糸口は見えず、さらに遠のいた」といいます。

一方で、自国内を攻撃されたイラン側は、最高指導者のハメネイ師が報復を宣言しましたが、田中教授は「イランは、完全にメンツを潰されたので、何らかの報復はするだろう。ただ、直接、手を下すことは望んでおらず、微妙なさじ加減の対応を強いられる。イランの代理勢力であるイエメンのフーシ派、レバノンのヒズボラなどによるイスラエルへの報復の可能性もあり、一時的なエスカレートも考えられる」といいます。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2024
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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