炎上リサーチは芸能、事件、スポーツ、ネット全般の最新情報を24時間更新を続けるまとめサイトです。
ジャニーズ・ワールドカップ情報もお知らせします。
ブログランキングに投票お願いいたします。
[
(阿部詩敗退を報じるスポーツ各紙(C)日刊ゲンダイ)
案の定、29日の朝刊スポーツ紙には感傷的な見出しが並んだ。
パリ五輪柔道女子52キロ級が行われた28日、圧倒的優勝候補に挙げられた阿部詩(24)が2回戦でまさかの敗退。畳を降りると、平野コーチにしがみつき、会場中に響き渡る声で泣き叫ぶ姿に、
『詩、大号泣 兄妹連覇の夢消え…』
『詩、あゝ無情 ぼう然、慟哭』
『詩まさか 5年ぶり敗戦、立ち上げれず号泣』
『柔道ファンから温かい拍手と「ウタ」コール』
と、センセーショナルに伝えたのだが、スポーツライターの津田俊樹氏はこう首を傾げる。
「詩選手の試合後の振る舞いは、非常に残念でした。勝者を称えることなく、ただただ自分が負けた悔しさを感情的に表した。畳の横で慟哭すること3分近く。その間、試合進行は止まり、次の出場選手は入場口で待機を強いられていた。詩選手はその後、『すべてをこの一日のためにやってきたので、負けた瞬間は冷静に自分を保つことができなかった』と言いましたが、すべてを懸けてきたのは彼女だけに限らない。入場口に立ち、気持ちを高めて試合に備えていた選手は複雑だったと思う。
詩選手は東京五輪の金メダリストで、世界屈指の柔道家です。負けた時こそ日本を代表する柔道家、武道家としての真髄を見せて欲しかった。号泣するなら誰もいないところですべきだった。今回の女子52キロ級を制したウズベキスタンのケルディヨロワ選手は、詩選手を破った直後も感情的に喜びを表すことなく、笑顔すら見せなかった。敗者への配慮、リスペクトを感じさせただけに、余計に詩選手の態度は残念でした」
ケルディヨロワは金メダル獲得後の記者会見で、阿部との試合を振り返り、「彼女はオリンピックのチャンピオンであり、レジェンド。尊敬しているから、喜びたくなかった」と話したが、礼を重んじるその態度を報じる日本のメディアはほとんどなかった。TBS系のワイドショーにコメンテーターとして出演した元宮崎県知事の東国原英夫氏が、「お叱りを受けるかもしれないけど、阿部詩さんは、悔しいのは分かるけど、あの泣きというのはどうなのかなと思いました。柔道家として、武道家として、もうちょっと毅然として欲しかった。相手の選手みたいにして欲しかったなとは思います」と指摘した程度である。
「少なくとも、詩選手の態度は残念ながらグッドルーザー、良き敗者たれとはほど遠い印象を与えた。己の結果しか考えていない、自分勝手な振る舞いと批判されてもおかしくない。これは、日本スポーツ界のメダル至上主義、勝利至上主義にもつながる根深い問題だと思う。日本のメディアはそういう批判的視点には一切立たず、相変わらず『かわいそう』とお涙頂戴の報道に終始し、一二三選手との兄妹愛などを美談仕立てで報じるだけ。
体操女子代表選手の不祥事でもそうでしたが、すぐに『かわいそう』とネット世論におもねるばかりです。炎上を恐れてメディアとして責任を持った主張ができない。感情論ばかりです。かと思えば、大号泣した詩選手がスタンドの家族のもとでおにぎりを食べていた姿を『かわいい』『ホッとした』とネットやSNSの声を拾って、ネット記事にする。スポーツメディアは結局、アスリートを商品としてしか見ていない。そうした無批判な姿勢が選手をスポイルし、スポーツそのものを劣化させる。由々しき問題です」(前出の津田氏)
スポーツマスコミの在り方に批判的な視線を向け続けたスポーツライターの谷口源太郎氏(故人)は生前、繰り返しこう言っていた。
「批評性があってこそメディア。しかし、そもそもその批評性を最も欠いてきたのがスポーツメディアです。五輪報道もそうですが、スポーツは批判すべきじゃないというスタンスが根付き、自粛・忖度ばかり。それによって選手は増長する。メディアの腰砕けが、選手の倫理観にも悪影響を与えているのです」
阿部詩の号泣はスポーツを取り巻く様々な問題を炙り出している。
◇ ◇ ◇
それにしても阿部詩はなぜ、2回戦で散ったのか。長らく柔道を取材するスポーツライターの木村秀和氏はコンディション不良を否定し、その「意外な理由」を解説する。あの瞬間、いったい何が起きていたのか。
●関連記事【もっと読む】…では、その「意外な理由」について詳しく報じている。
]...以下引用元参照
引用元:https://news.nifty.com//article/sports/athletic/12136-3248268/