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ビジネスへのシフトチェンジの裏には、芸能人としてのコンプレックスがあったという。SNSでの自信満々の姿とは違う一面に迫った。
◆成人式の“スケスケ衣装”で炎上
――藤川さんは露出度の高い服が度々物議を醸しています。最初に大きく“炎上”したのは薄手のドレス姿で電車に乗り「この服でも私は電車に乗るタイプです」と投稿したやつですか?
藤川らるむ(以下、藤川):そうですね。あれは青山で食事の予定があってドレスアップをしていたんですけど、ちょうどDJ SODAの件と重なったのもあって。
――今年1月には成人式にスケスケ衣装で行った写真を投稿し、“炎上”しました。
藤川:でも、仲のいい友達やその家族からは「むしろ地味だね」って言われたくらいだったんですよ。普段から派手だったので、たぶん北九州の成人式ぐらいの格好で来ると思われていたみたいで(笑)。
――先月17日にも渋谷で露出度の高い格好をして「下着に見える」とネットニュースになっていましたね。
藤川:あれも普段着です。「娼婦みたい」とか言われるんですけど、hipな女の子達の中では娼婦のファッションはイケてるので、むしろ褒め言葉だなって思います(笑)。「娼婦みたいだから触ってもいいだろ」とかいう声もあったんですけど、いや娼婦だったら、むしろただで触っちゃダメだろって。
◆文句を言われても「見れてラッキーじゃん」
――どの投稿のときも「TPOを考えろ」とか「あんな格好をして恥ずかしくないのか」とよく言われてます。
藤川:恥ずかしかったらあんな格好しないですよ(笑)。
私は露出が好きなんです。露出すると気がピシッとするし、姿勢もピンとなる。あと自信がつく。ボディーラインが出るので、体型管理もちゃんとしようと思うし、お酒の場でもそういう服だと危ないから泥酔はしないですし。痴漢とかも、露出度が高いとむしろされない。おとなしい格好のほうがむしろされますよ。
文句を言う人には「見れてラッキーでしょ。超ハッピーじゃん」って思います。ナンパはしつこいから嫌だけど、見るのは別にいいですよ。
◆2日で100万円稼いだメイクアップイベント
――相変わらず意見がはっきりして気持ちいいですね(笑)。藤川さん、5月からメイクアップスタジオ「RALME HOUSE」を立ち上げ、経営者としてのキャリアもスタートさせたそうですね。
藤川:今の時代は一つの仕事だけだとダメだと思っていて。それに、芸能の仕事ってすごく売れないと生きていけないじゃないですか? 芸能活動を実際にやってみて、自分の理想には届いていなかったので、一旦区切りをつけようとビジネスの方にシフトチェンジしました。
芸能で生きていけなくなった女の子って、彼氏に養ってもらうとか、夜職になるとか、パパ活するとかじゃないですか。そういう人生は私にはつらいかなって。
スタジオについて考え始めたのは半年前くらいからです。もともとはインバウンド向けに考えていたんですけど、まず日本人向けにやりたいと、SNSで相互フォローだった中国の女の子、フォトスタジオを運営してた女性と3人で始めました。
まず2月にイベントをやったんです。最初だから赤字は覚悟してたんですけど、2日間で100万円ぐらい売り上げが出たんです。そこで「このまま始めちゃおうか」となって、六本木で本格的に始めました。
現在は予約制で週3〜4日くらい稼働しています。お店のインスタで知ってくれる人が多くて、私のことを知らないで来る人も多いんです。それがめっちゃ嬉しいですね。
◆人気のメイクアップスタジオを“自腹で”開業
――資金とかはどうされたんですか。
藤川:自己資金で全部やっています。それまでためていたので。親が金持ちとかでもないです。母はシングルマザーで、むしろ今は私が養っています。
――スタジオに来るのはどんな人が多いんですか。
藤川:基本20〜30代で上は50代ですね。男性もいます。スタジオでやっているワンホンメイク(中国のインフルエンサーのような強めのメイク)をやれる場所が日本にはまだないので、一度やってみたいという人が多かったですね。好きなアイドルのライブ前に綺麗になりたいという人だったり、この間も有村架純さんのお姉さんの有村藍里さんもワンホンメイクを体験してもらいました。
あとは変わりたいという人ですね。地味な子も多いですが、ワンホンメイクをしたことでめちゃくちゃ変わって。スタジオに来た時より明るくなってみんな笑顔で帰ってくれます。「メイクを覚えて次も使います」と言ってくれて、「与える側になれたんだ」とすごく幸せです。
私も垢抜けるため、かわいくなるためにすごく試行錯誤をしました。でも、プロに教えてもらうのが一番いい。私ももっと早くメイクについて教えてもらったら、芸能でももっと伸びたのかなって思います。
◆「私ってオタクにウケない」悩んだ芸能活動
――コンプレックスがあったり自分に自信がない子の後押しもキーワードに掲げています。そもそも藤川さん自体がかなりのコンプレックスを抱えていたとか。
藤川:身長とか顔とか、歯並びとか。一時期まで全部コンプレックスだったんです。
以前は桃月なしこさんなどグラビアアイドルが多い「ゼロイチファミリア」という事務所に入っていたんです。ただ私ってあんまりオタクにウケないタイプなんですよ。でも当時はわざわざ制服を着て写真を撮ったり、オタク受けを気にしてアイドルっぽく自撮りするとか寄せていたんです。ただ性格的に合わないし、思ったような結果が出ず悩んでいた。
その頃は「マネージャーが仕事をとってきてくれない」とか思ってました。でも売れてない子の場合、マネージャーがそのタレントの子のことを好きか、ビジネス的にプラスになると動かないと思うんです。マネージャーだって仕事なんだから。
事務所に入ったからって楽にはならないんですよ。結局は自分でやるしかない。事務所で3年ぐらいやって、ここは私の土俵ではないなと思ってやめました。でも無理した経験も今は活きていると思います。
◆「自分で仕事を取ってくるしかなかった」経験が糧に
――経験が糧になってるんですね。
藤川:中学の時には毎週千葉から原宿に通っていたんです。芸能始めたてで、もともと芸能界と繋がりがあったわけじゃないし、みんなは飲んだりと繋がりで仕事を取るけど14歳の私にはできない。
なので展示会にいって、服を買って、ブランドさんと知り合って仕事をもらったり、モデル系の仕事をしたいなと思ったら、インスタでモデル系の子を探して、お互い相互になったらDMして、会う。そこからの流れでアパレルの仕事もとっていました。
そうした自分から動く経験は今も役に立ってます。メイクスタジオで働く中国人のメイクさんも「RED」という中国のアプリで私が直接スカウトをしています。
◆スタジオ運営も芸能活動も両立したい
――今後の展開はどう考えているのでしょうか。
藤川:今はスタジオをもう少し大きくしたくて、引っ越しを考えています。渋谷とか若い人が来やすい場所にしたいです。
あとは大阪に出したいと考えています。地方って美容に飢えているんですよ。メイクのサロンだったりイベントは全部東京。だから地方にも届けたいなと思ってます。
スタジオ以外にも、7月21日に仲の良いインフルエンサーの子と一緒に美容イベント「INFLUENCER SUMMIT2024」を六本木で開催します。イベントには1000万円近く集まっていて、企業さんの反応もすごくいいです。準備で毎日バタバタしていてつらいですけど、楽しいですね。継続的にやりたいです。
――芸能活動は続けるんですか。
藤川:両立したいですね。もともと映画は大好きですし、演技もしたい。ミュージックビデオにも出たいんです。タダでもやりますから、ぜひ声をかけてください!
あと今やっているビジネス以外に、芸能人や夜職の子のセカンドキャリアの支援をしたいって考えています。アドバイスするには説得力がいると思うし、そのためにもまずこの仕事を軌道に乗せたいです。
【徳重龍徳】
大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年に外資ウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを多数担当。その後、某テレビ局のウェブメディアの編集長を経て、現在はフリーライターとして雑誌、ウェブで記事を執筆するほか、グラビア評論家としても活動している。Xアカウント:@tatsunoritoku YouTube:www.youtube.com/@gravurebanashi
]...以下引用元参照
引用元:https://news.nifty.com//article/magazine/12193-3208423/