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■社長ら見張り…“犯人”確保
真夜中の午前0時すぎ、資材置き場に突如、現れた男。物色していたのは“銅”などです。
被害者
「何してます?何してます?逃げたって無駄だから」
男
「勘弁して…」
被害者
「勘弁しない。勘弁してじゃないよ。何回やっているのおたく?全部、映っているんだから」
男
「3回」
窃盗被害は、すでに先月27日と今月3日の2回起きていました。つまり、今回が3週連続の窃盗だったのです。
防犯カメラで被害に気付いた会社の社長らが見張り、再びやって来た男を確保しました。
■銅線などの金属窃盗急増
今、各地で相次ぐ銅などの窃盗。警察庁によりますと、銅線など金属類を狙った窃盗事件の認知件数は去年で1万6000件余り。2020年の約3倍と増え続けています。
ゴールデンウィーク真っ只中には複数の人物が太陽光発電所に侵入。工具で銅線を切断し、盗んで行きました。
さらに、今月12日には群馬県内の発電所からケーブルを盗んだとしてカンボジア国籍の男2人が逮捕され、警察は余罪が多数あるとみています。
急増している理由、その1つは銅の価格高騰です。売買の目安となる値段は先月の平均が2020年1月の2倍以上に。電気自動車などの普及で材料となる銅への需要の増加が背景にあるとみられます。
■相次ぐ銅線窃盗…対策は
そうした価値に目を付けた銅の窃盗。特に深刻な被害を受けている施設がありました。
今年4月の映像。太陽光発電所の敷地で全身、防護服姿の男がはさみのようなものを手にし、配電盤の下にあるケーブル付近で何かをしている様子が映っています。
グッドフェローズ 長尾泰広代表取締役
「ケーブルを切断されて、そのケーブルの中に入っている銅を引っこ抜かれた形」
こちらの太陽光発電所では銅のケーブル切断で発電が約3カ月間できず、修理代を含めて200万円以上の被害を受けたといいます。
グッドフェローズ 長尾泰広代表取締役
「再生可能エネルギーを広めるということは国力に資するというふうに思っていますので、こういったことが起きると、そこをしっかり業界全体に対策していかないとなかなか難しいのかなと感じています」
この日、窃盗を防ぐ対策が行われていました。取り付けているのは鉄製の板。これで周りを覆って中の線を切られないようにするのが目的です。
さらに、思い切った策も…。
グッドフェローズ 長尾泰広代表取締役
「アルミのケーブルですね」
“銅”のケーブルを“アルミ”のケーブルに変えるというもの。
グッドフェローズ 長尾泰広代表取締役
「(アルミは)銅の20分の1ぐらいの金額しか売れないと言われている。盗んでも全然売れないので意味がないということで、これ(アルミ)にどんどん変えていくことを検討している」
施工や修理を行う業者は盗難対策のポイントは見た目から盗みづらさを印象付けることだと言います。
スマートパワーシステム 井口茂雄主任
「『盗みづらい』っていう印象を与えることで、そういった面での抑止効果もあると思いますし、そういったところでも諦めてくれるんじゃないか」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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