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(井上温大(C)日刊ゲンダイ)
巨人の井上温大(23)が2022年9月23日以来、622日ぶりの先発勝利を挙げた。
昨6日のロッテ戦に今季初先発。大城の3ランなど味方の援護もあって、7回途中で114球を投げ、8安打3失点で2勝目(3敗)を挙げた。
前回登板した5月30日のソフトバンク戦で、2番手として4回を完全投球。5点差の逆転劇を呼び込んで、「中継ぎの時と変わらず丁寧に投げる」と話していた通り、無四球で切り抜けた。阿部監督も「100点」と評価した。
群馬の前橋商から、堀田が1位指名された19年のドラフト4位で入団して5年目。「左腕の有望株」といわれた。しかし、原前監督時代は二軍生活が長かった。さる巨人OBがこう言った。
「原前監督は見限るのが早く、一軍に定着できなかったが、監督が代わって潮目が変わった。先発で送り出した投手が炎上したとしても、『先発には責任を持たせる』がモットーの阿部監督は、我慢してイニング数を投げさせる。先月の中日戦で象徴的な場面がありました」
無傷の3連勝中だった堀田は五回まで無失点投球も、六回2死から2四球を出してピンチを広げ、細川とカリステに連打を浴びて逆転された。勝ち越されるまで続投を命じた阿部監督は「代えなかった僕が悪い。あそこで代えて楽をさせたくなかった」と意図を説明。前出のOBが続ける。
「この時、今季ワーストの4連敗。新監督だから勝ちたいだろうし、評論家に采配を批判されても、将来のエース候補に勉強をさせた。正捕手を代えたり、野手の起用は我慢しませんが、投手を特別視していることが分かります」
阿部監督は中継ぎで結果を出した若手に先発のチャンスを与えている。それが堀田であり、赤星であり、この井上だ。西武との前カードでは、ドラフト5位左腕の又木が初先発し、6回無失点に抑えた。勝ちパターンのセットアッパーのドラ1ルーキー西舘も「いずれは先発」との構想がある。
「16年から3年間の短命に終わった高橋由伸政権では、4番に岡本を抜てきした功績はあるものの、若手の投手を育成できなかったという反省点が残る。堀田、井上は阿部監督に見い出された『チルドレン』。今後、投手王国を築ければ、自身の長期政権にもつながるでしょうから」(チーム関係者)
この日は4月29日以来の先発マスクをとなった大城の4打点の活躍で完勝。今季は「得点力不足」と言われるが、投手再建が第一の阿部監督は、屁とも思っていないかもしれない。
◇ ◇ ◇
堀田は今季ブレーク。ここまで12試合(先発6試合)に登板して、勝ち星こそ3つだが防御率は依然として1点台をマークするなど気を吐いている。その堀田の特徴とも言えるのが「打たれそうで打たれないこと」だろう。いったい何故か。
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]...以下引用元参照
引用元:https://news.nifty.com//article/sports/baseball/12136-3101242/