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■自動車“不正”トヨタに立ち入り
自動車業界を揺るがす問題に波紋が広がっています。
自動車メーカー5社で発覚した不正。トヨタ自動車では「型式指定」の認証試験を巡り、2014年から今年4月末までに出荷された7車種の合わせて約170万台に影響があったと確認されました。
■3車種 出荷や販売停止
現在も生産中の3車種は出荷や販売を停止したといいます。
対象の3車種を年間4万台生産している宮城大衡工場。3日から生産を停止していて、6月いっぱいの生産停止が決まっているということです。
■国内外で広がる波紋
2車種の出荷を停止しているマツダ。出勤する社員の数などに影響は出ていないといいます。
マツダの従業員
「前日に社長から発表があるとメールが皆に回っていた。私自身は与えられた場所で、技術の人間なので、ちゃんとやっていくだけ」
マツダは5車種、合わせて15万台余りが不正の対象になっています。
また、その他ではヤマハが3車種の約7500台、ホンダが22車種の約325万台、スズキが1車種の約2万6000台が対象になっています。
斉藤鉄夫国土交通大臣
「型式指定申請における不正は自動車ユーザーの信頼を損ない、かつ自動車認証制度の根幹を揺るがす行為であり、極めて遺憾です。各社において自動車ユーザーへの丁寧な説明や対応に努めることを指示しました」
■「不安大きい」ユーザー困惑
ユーザーからは困惑の声が聞かれました。
トヨタユーザー 30代
「信頼していた分、不安は大きい。トヨタは大丈夫だと勝手に(思っていた)」
外国車ユーザー 60代
「自動車メーカーさんの海外への進出とかすごいので、そういった意味で今回のニュースは非常に残念」
5社の不正についてはアメリカメディアも厳しい論調で報じています。AP通信はトヨタについて「従業員に『もっといい車』を作るよう奨励する企業文化を誇りにしてきた自動車メーカーにとって恥ずべきことだ」と論評しています。
■客から問い合わせ相次ぐ
一方、中古車販売店では…。
BASE AUTO 成田アリ社長
「色々な電話も入ってきた。(客から)『この先はどうなる?』『乗っていて良い?安全性は本当にある?』。とりあえず普通に乗っていて良いですよという話しかしていない」
トヨタが対象車について法律上の性能に問題ないとするなど、5社は安全性に問題はないとしています。
BASE AUTO 成田アリ社長
「世界でも一番信頼ある日本車、一番良いと言われてきた。これからどういう車を選んで買えばいいか、皆さん分からなくなってきたと思う」
■「分からない」中古車販売店の苦悩
心配なのが現在、15台近くある対象車種の在庫だといいます。
BASE AUTO 成田アリ社長
「どうなるか、はっきり分からない。ちょっと待ってみて、それから判断するしかない」
また、経済への影響も懸念されます。ダイハツ工業などの不正では日本のGDP(国内総生産)にも影響が出ました。
ただ一方で、今回は不正件数の少なさや安全性の問題はないとされていることなどから、業績への影響は限定的とみる市場関係者もいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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