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■大量の靴購入 「ロッカーラブ!」
新宿駅の近くにある、コインロッカー。多くの外国人観光客が利用しています。
アメリカから来た陽気な2人組、エメカさんとユウキさん。
エメカさん
「ほら、日本のビザだ。今年だけで7回だぜ」
ユウキさん
「いつもコインロッカーを使っているんだ」
なんと、今年だけで7回目の来日。ICカードをタッチして開けるコインロッカーも手慣れたものです。
ユウキさん
「魔法みたいだろ」
エメカさん
「見てくれ。特大のトランクだよ。これが入るなんて、日本のコインロッカーはなんでこんなにデカいんだよ!」
預けていた荷物を見せてもらうと、新品のスニーカー。それも大量に預けていました。
ユウキさん
「日本に頻繁に来るのは靴のためだ。僕たちは靴を売っているからね」
円安の今、これまで以上に大量の靴を購入しては、母国のイベントなどで販売しているのだそうです。
エメカさん
「ロッカーラブ!好きここ~」
■来日で2カ月、ようやくロッカーに
卒業旅行でチリからやってきたフェリペさん(26)。
フェリペさん
「今までに熱海、大阪、京都、姫路、岡山、福山、富士吉田」
日本中を旅して、すでに、およそ2カ月だといいますが…。
フェリペさん
「きのう、たまたま見かけて、初めてコインロッカーを知ったんだ。あまりにも便利で、これまでの旅の間も利用していればもっと楽だったのにと思ったよ」
なんと、きのうまではコインロッカーの存在を知らなかったというフェリペさん。この大量の荷物をどこに行く時も持ち歩きながら観光地を巡っていたんだそう…。
フェリペさん
「おかげで荷物に煩わされることがなくなって旅行がしやすくなったね」
滞在は残りおよそ2週間、快適な旅ができるといいですね。
■意外なスポット…こんな使い方もアリ!?
こちらは池袋にあるマンモスコインロッカー。便利なだけでなく、ちょっとした人気の観光スポットになっているそうです。
オランダから来た人
「中をのぞくとロッカーの線がモデルに集中していくように見えてとてもいいんだ」
ブラジルから来た人
「ここは池袋で写真を撮る最高の場所だよ」
この日、ロッカーの前で明らかに困った様子の外国人と遭遇しました。
ドイツから来た人
「これはいくらだい?」
「(Q.大きいサイズは700円。特大サイズは1000円)それは1時間の料金?」
「(Q.1回もしくは1日の料金ですよ)OK、パーフェクト」
「日本は安くて便利だね。ドイツにもコインロッカーはあるけど、1時間ごとに料金が加算されるんだ。すごく料金が高くなるんだよ」
こちらが、ドイツの駅などに設置されている一般的なコインロッカー。平日は1時間で1ユーロ、およそ168円。週末の3日間は、1時間およそ250円。
日付が変わるまでは一定料金が一般的な日本に比べると、確かに長時間の利用は高額になってしまいますね。
■実は少ない?海外のロッカー事情
そういえば、海外では一体どんなコインロッカーがあるんでしょうか?
フランスから来た人
「あまりないね。人が預かってくれる場所はあるけど、もっと値段が高いんだ」
トルコから来た人
「コインロッカーではなくてショッピングモールとかに荷物の預かり所がある」
アメリカから来た人
「日本は治安がいいから、コインロッカーに入れても誰かに盗られる心配がない。これがアメリカなら壊そうとする人がいるでしょうね」
海外では有人の荷物の預かり所が主流。無人のコインロッカーは駅や空港など、ごく限られた場所が多いようです。
タイから来た人
「(Q.タイにもありますか?)ないです、ない」
いえいえ、取材班が調べたらありました。数は多くはないようですが、バンコク市内の駅にコインロッカーが設置されていました。しかも、鍵や暗証番号ではなく、指紋認証というハイテクなものです。
スーツケースが入る大きめサイズなど、大きさはいろいろですが、気になるのは縦8センチ、まるで引き出しのような小さなサイズ。
ノートパソコンなどにピッタリ。料金は1時間で170円ほど。小さいからと言って特別安いわけではないそうです。
■箱から箱…まるで“マトリョーシカ”
この日、コインロッカーになんとも奇妙なものを預けていた男性に出会いました。
月イチでコインロッカーを利用
池上宣久さん(62)
「大阪からです」
中から出てきたのは、大きな赤い箱。しかも大きな箱の中には箱、さらにまた箱…。
池上さん
「マトリョーシカ方式で箱の中に箱を入れて、吟味の上に吟味して。箱の中に箱を入れて、それをまた詰めて、詰めて…」
使い古されたボロボロの箱ばかりがいっぱい。しかし池上さんにはとても大切なものなんだそうです。大量のボロボロの箱は一体何に使うんでしょうか?
やってきたのは、新宿にあるビルの一室。そこに箱を持ち込むと、続々と人が集まってきました。この日は男女9人が集合します。
「これはこれだと思うんですよ。こっちわかります?」と話しながら、何やら暗号のような問題に挑む男女。例の箱は、その脇で物々しく施錠されていました。
実は、ここ「謎解きゲーム」のイベント会場。大量の箱は、ゲームで使うための小道具だったんです。
5年前に脱サラし、謎解きゲームのイベントを始めた池上さん。以来、大阪から月に1回 東京でイベントをする際はコインロッカーへ荷物を預け観光するのが楽しみといいます。
池上さん
「夜行バスでやってくるので、ホテルは午後3時以降じゃないと預かってくれない」
コインロッカーの中には持ち主だけが知るワケありのモノが入っているんですね。
■ロッカー開けると“頭”が!?
この日、管理会社による放置された荷物の回収作業が行われていました。
5日以上のものは回収、一定期間保管し、持ち主が名乗り出なければ処分になります。
コインロッカー管理会社
菅松義夫さん
「見た目はプレゼントっぽいですね」
時には、不思議なものが入っていることもあるそうです。
菅松さん
「小銭とかがバラバラに置いてあって、なんのために預けたのか…」
200円を払ってコインロッカーに。確かに、利用者の目的が不明です…。
さらに、ゾっとしたというのが…。
菅松さん
「マネキンの顔。開けた時にあるとびっくりしますね」
確かに、知らずに開けてマネキンの頭が入っていたら寿命が縮まりそうですが、偶然にも取材中、マネキンの頭を入れる人がいました。
聞けば美容専門学校の学生で、カットやヘアメイクの練習に使うものだそうです。この後カラオケに行くそうですが、くれぐれも、出すのを忘れないでくださいね!
■肩身狭い“大阪のジャイアンツファン”
午後9時、50代のジャイアンツファンの男性に出会いました。預けていた大きな荷物の中身は…。
ジャイアンツファンの男性
「これが吉川尚輝選手。これ丸選手のユニホームですね」
ジャイアンツの選手のユニホームだけで5枚も!聞けば、1週間で茨城・東京・横浜と移動しながら4試合観戦するといいます。ところで、お住まいはどちら?
ジャイアンツファンの男性
「大阪から」
「(Q.大阪だと阪神(ファン)が多いじゃないですか?)去年は阪神が優勝したんでね。それはショックでしたけど」
聞けば、大阪だと阪神ファンが多く肩身が狭いため、東京へ来て、大勢のジャイアンツファンに囲まれて思いっきり応援するのが幸せなんだそう。
球場に大きな荷物を持ち込めないため、試合の合間はコインロッカーが必須なんだそうです。
■スーツケースが入らない!どうする?
旅行者の強い味方のコインロッカーですが…。
インドから来た人
「すべて使用中だったよ」
休日ともなると、すべてのコインロッカーが使用中になることもしばしば起きます。そんななか、大きなスーツケースを持った男性が…。
インドネシアから来た人
「ここはいっぱいだ。他のロッカーを探さないと」
この日の夜のフライトでインドネシアへ出発するという家族。それまで荷物を預け、食事や買い物をしたいのですが…。
インドネシアから来た人
「あったぞ、荷物を入れよう」
これで一安心と思いきや、スーツケースが少し大きくて入らず…。向きを変えてチャレンジしますが、やっぱりダメ。やむなく荷物を持ったまま観光することにしました。
ところが20分後、身軽になった家族と遭遇しました。
インドネシアから来た人
「あったよ。近くのデパートでコインロッカーを見つけたよ」
「(Q.おめでとうございます)ありがとうございます」
街の至る所にあるのが、日本のコインロッカーの魅力ですよね。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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