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■円周率がビッシリ…職人「非常に細かいので難しい」
1円玉よりも小さい直径1.2センチの中に敷き詰められた文字。その数、なんと120文字!
SNSで29万を超える「いいね」を獲得して話題になっているのは、創業50年以上、島根県の老舗ハンコ店「永江印祥堂」の商品紹介の投稿です。
一風変わったハンコは他にもあります。画家・ピカソのフルネームのハンコや童謡の「ふるさと」の歌詞を敷き詰めたもの、さらには円周率を160桁も並べたものまであります。
街の人
「円周率!円周率!」「へーすご!すげえ」
「めっちゃ細かい」「面白いなって思います」
このハンコ店が“細かすぎる”ハンコを作るようになったのは、コロナ禍で店舗での売り上げが大きく落ち込んだことがきっかけでした。
永江印祥堂 SNSの担当者
「オンラインショップを宣伝するにあたって、SNSを活用しようということで。うちの技術が伝わるものが作れるんじゃないかなっていうところで、あの細かい文字が彫刻されたハンコを思いついた」
“細かすぎる”ハンコの製作を任された職人はこう話します。
職人歴20年 村尾直樹さん
「SNSの担当者の熱い思いがすごい伝わってきたので、ぜひともチャレンジしたいと。非常に細かいところまで気を遣ってやるので、難しいですね」
■今後は…「いろんなツールになっていけたら」
職人の技が詰まった“細かすぎる”ハンコはSNSで話題になり、オンラインショップの売り上げは3.5倍もアップしました。
中でも、108もの文字が彫られている、落語の代表的な前座噺、寿限無のハンコは、1本1万9800円という価格でも、これまでに100本以上も売れたといいます。
日常で使う機会が減りつつあるハンコですが、今後は、意外な場面で使われることが増えるかもしれません。
永江印祥堂 SNSの担当者
「みなさんが興味を引く面白いもの。例えばアートだったりとか、観賞用コレクションとか、いろんなツールになっていけたらと思っています」
(「グッド!モーニング」2024年5月23日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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