中国企業ロゴが政府会議資料に　“中国の介入ない”提出者が釈明　内閣府も調査【もっと知りたい！】【グッド！モーニング】(2024年3月28日) -芸能ニュース/炎上まとめ

■理由は“パソコンの操作ミス”

斎藤健経済産業大臣
「なぜ特定企業の透かしのようなものが入っていたのか」

高市早苗経済安保担当大臣
「関連政策の検討にあたっては、他国から干渉されるようなことがあってはならない」

　全身、黒い服装で会見を開いたのは、政府の会議資料を提出した民間構成員の大林ミカ氏です。

自然エネルギー財団　大林ミカ事業局長
「本当に慚愧（ざんき）に堪えないと思っていますし、あまりにも不注意だったと反省しています。申し訳ございませんでした」

　問題の「中国企業のロゴマーク」というのが資料の右上のこちら。一見、パソコン上では何も見えませんが、スマートフォンで見てみると薄くロゴが入っていることが分かります。

　透かしのロゴが入っていたのは、再生可能エネルギー導入に向けた規制の見直しを目指す、内閣府の会議資料です。他にも経済産業省や金融庁に提出した資料に“透かし”が入っていました。

　大林ミカ氏は、自然エネルギー財団の事業局長という立場で、透かしの資料を使って、河野太郎大臣にこう説明していました。

大林氏
「2030年までに世界全体の再生可能エネルギーの容量を3倍に引き上げていくという約束を各国がいたしまして、日本もプレッジ（誓約）をしております。目標を達成するために日本ができることを考えていく必要があると思います」

　透かしが入った理由について、大林氏はパソコンの操作ミスだったと釈明しました。

大林氏
「こちらが中国国家電網公司の方が発表された資料になります。さまざまな構想の例を挙げて説明をする資料の一つとして、これを使わせていただきました」
「こういう形で削除していく。（ロゴが）選択されていると思っておりましたので、そうしますとこうやって削除されたわけです」
「スライドみますと、（ロゴは）全くないように見えるが、ご指摘があったように、ここに入っているわけです。全く気がついていなかった。選択するとこうやってイメージが出ていて、黒くしていくと、こうやってかすんで出てくるんだということを今回初めて分かった事態でございます」

■大林氏「辞任を伝えた」

　あたかも日本の政策に、中国が関与したかのようにも見える今回の問題。介入の有無について、大林氏はこう述べました。

大林氏
「（Q.中国を利するよう誘導している懸念は全くないと言い切れるか？）言い切れます。私どものスタンスは日本企業に頑張っていただきたいと思っている。自然エネルギーのエネルギー源は国産なので、そこを日本政府がしっかりと産業化していくことを望んでいます」

　浮かび上がった企業は、「国家電網公司」。中国の国営企業で国土面積88％をカバーし、電力供給人口11億人と世界最大級の電力会社です。

　大林氏は会見で、中国企業との交流はワークショップなどのイベントで、2016年から2019年に6回あったと説明しました。

大林氏
「社会的な影響が非常に大きく出てくるミスだったことから、国会で総理や大臣や議員に質問をさせる事態に発展してしまった。タスクフォースの運営に支障をきたすと懸念しており、今回の騒動に関して大変申し訳ございませんでしたと辞任を伝えた」

　内閣府は27日、番組の取材に対して、「関係があった2016年から3年間の間に、接待や物品をもらっていないかなど、引き続き詳細な事実関係を調べる」と回答しています。

（「グッド！モーニング」2024年3月28日放送分より）
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