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国家電網公司という世界最大級の電力会社のロゴです。中国政府の国有企業で、本社も中国にあります。
しかし、この資料は、少し変わったところもありました。通常、PCなどではロゴは見えませんが、iPhoneなどのスマホで見ると、くっきりとロゴが浮かび上がってくるのです。オンラインで行われたタスクフォースでは、河野大臣もロゴに気付かなかったそうです。
資料が中国側の影響下で作成されたのではないかという懸念の声が上がりました。
日本維新の会・音喜多駿政調会長(25日):「単に資料の中に特定企業の透かしのロゴが入っていた。そういう単純な問題ではなくて、資料を提示した有識者と中国資本との関係や行動の目的、何よりどうしてこの有識者が選ばれたかなど、背景を徹底チェックする必要があると思います」
河野規制改革担当大臣(25日):「無関係の企業のロゴが、再エネタスクの資料についていることに気づかなかったというのは、大変、申し訳なく思っております」
国会では、機密情報の流出を防ぐための経済安保に関する法案の審議も行われています。その最中に発覚した事態に総理も。
岸田総理(25日):「エネルギーセキュリティー、これは我が国の安全保障の中核的な課題の1つであります。関連政策を検討にあたって、他国から干渉されない体制、これを確保しなければならない」
そもそも、ロゴは、なぜ紛れ込んだのか。27日、資料をつくった当事者が会見を開きました。再生エネルギーの普及を提言する自然エネルギー財団の大林ミカ事業局長です。
自然エネルギー財団・大林ミカ事業局長:「(ロゴが)全くないように見えるが、ここに入っているわけですよね。全く気がついていなかった。黒くしていくと、ロゴがかすんで出てくることを、今回、初めてわかった」
中国企業が作った資料の一部加工し、引用したそうですが、自身もロゴが入っていることには、気付いていなかったといいます。また、ロゴの企業との関係についても、シンポジウムに招待するなどはあったそうですが、資本関係もなく、何か意向を受ける立場にはないと話します。
自然エネルギー財団・大林ミカ事業局長:「(Q.中国を利するよう誘導しているのではという懸念は全くないと言い切れるか)言い切れます。私どものスタンスは、当然、日本企業に頑張っていただきたい。自然エネルギー源は国産なので、日本政府がしっかりと産業化していくことを望んでいます」
しかし、同じフォーマットで作った経産省や金融庁に提出した別の資料にも、同じロゴが隠れていたことも明らかになりました。大林氏は、それらの責任を取り、タスクフォースのメンバーを辞任しました。
一方、内閣府は「二度とこのようなことがないように再発防止に努めてまいりたい」としています
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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