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▽リハビリ明けでもなぜ好調?大谷が練習に活用「ビジョン」とは
大谷翔平は右ひじ手術で去年9月から実戦を離れていたにも関わらず、ここまでオープン戦で打率5割、ホームランは2本と絶好調です。そんな大谷、実は今から3週間前のキャンプでドジャースのロバーツ監督にある提案をしていました。
(ドジャース・ロバーツ監督)「ショウヘイから最低でも50打席は立ちたいという話があった」
シーズン開幕までに十分な準備をするため、50打席に立ちたいと提案していたんです。しかし、それは簡単な事ではありません。練習試合やオープン戦など、例え1試合3打席立ったとしても20試合近くの出場が必要となります。大谷がここまで出場したのは、8試合。実に26打席。まだ24打席足りていません。では、どうやって打席数を確保したんでしょうか?実は大谷の言葉に、そのヒントがありました。
(ドジャース・大谷翔平)「トータルで50というのはすぐ行くと思います。ビジョンで今も5打席くらい打ってきました。ビジョンも僕的には含まれているので」
▽大谷も練習に活用“完コピ”投球マシン 驚きの性能とは?
大谷が口にした「ビジョン」とは一体…。その正体を探るため、カナダのトロントに向かいました。
(トラジェクト・スポーツ ジョシュア・ホープCEO)「初めまして 我々のオフィスへようこそ!」
やってきたのはカナダのとあるベンチャー企業。そこで見つけたのが、あるマシンでした。
(ニューヨーク支局 鈴木彩加記者)「このマシンは何ですか?」
(トラジェクト・スポーツ ジョシュア・ホープCEO)「このマシンはトラジェクト・アークと言います。実際の投手を完全に再現することができる唯一のマシンです」
これが大谷選手のいう「ビジョン」の正体、最新鋭のピッチングマシン「トラジェクト・アーク」です。実は大谷、このマシンでの練習も1打席としてカウントしているんです。その理由こそ…このマシンが実際の投手を“完全コピー”できるからなんです。再現できる投手はなんと850人以上。これだけ多くの投手を正確に再現できるのは球場で投球データを細かく収集するメジャーリーグならでは。
(トラジェクト・スポーツ ジョシュア・ホープCEO)「実際の投手と同じリリースポイント・球速・スピン・ボールの回転軸など全てを再現し、打者なら誰でも正確なバッティングシミュレーションができます」
特殊なカメラが縫い目の位置まで自動で調整し、投手ごとにわずかに違う変化球を再現できます。さらに他のマシンでは不可能なジャイロスピンをかけたボールを投げる事も可能で、しかも一球単位で再現できると言います。現在、このマシンはドジャースをはじめメジャーのおよそ20球団が導入しているんです。
(ニューヨーク支局 鈴木彩加記者)「おいくらですか?」
(トラジェクト・スポーツ ジョシュア・ホープCEO)「価格は言えませんが、リース価格でしたら年間20万~30万ドル(日本円で約3000万~4500万円)です」(※1ドル=149円換算)
そして、この人の投球ももちろん、再現可能!
(ニューヨーク支局 鈴木彩加記者)「大谷翔平は?」
(トラジェクト・スポーツ ジョシュア・ホープCEO)「ええもちろん。すべての球種を再現できます」
今回、再現してもらったのは、去年4月11日(現地)のナショナルズ戦で投じ、51cm曲がったとして話題となったスイーパー。実際に体験してみると
(ニューヨーク支局 鈴木彩加記者)「めっちゃ曲がります。急に視界から消えたような感じ」
魔球でさえも“完コピ”できる「トラジェクト・アーク」。実際に使用しているメジャーリーガーは?
(ドジャース・ヘルナンデス選手)「すごく助けになっています。目の反応などを確認するため試合前にやるようにしています」
この“完コピ”投球マシンこそが、大谷を支える秘密兵器だったんです。
(ニューヨーク支局 鈴木彩加記者)「今シーズン、彼にどんな期待をしますか?」
(トラジェクト・スポーツ ジョシュア・ホープCEO)「ホームラン50本以上は、打てるんじゃないかな」 ※この映像にはナレーションはありません。ご了承ください。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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