「4回乗った」北陸新幹線延伸で切符争奪戦 応援割届かぬ老舗宿はクラファンで再起へ【サンデーステーション】(2024年3月17日) -芸能ニュース/炎上まとめ

■切符争奪戦勝ち抜き “2日で4回”猛者も

春の陽射しを受けて咲く、淡いピンクの花々。埼玉県・坂戸市では、早咲きの寒桜が見頃を迎えています。1.2kmに渡って続く、200本もの桜並木。待ち望んだ春を一足早く感じようと多くの人が訪れていました。
花見といえば…
「乾杯！！」
（花見客の団体）「コロナで（こういう会が）ずっとなかったのでね」
「（桜より）私たちの方がキレイかな」

（渡辺瑠海アナウンサー）「先ほど新幹線が到着しました。見てくださいあちら。恐竜がいます。皆さん早速こちらのイベントを見に来ているようです。子どもたちも楽しそうに恐竜を見ています」
16日、金沢から敦賀まで、およそ125km延伸した北陸新幹線。東京・敦賀間を最速3時間8分で結ぶことになりました。
（東京からの観光客）「きのう敦賀・東京間を往復で乗車してきました。きのうから4回、新幹線に乗りました」
初の新幹線開業となる福井県では“100年に1度の好機”が訪れると期待を寄せています。

「いらっしゃいませ」
旅館の女将が出迎えたのは、石川県の加賀（かが）温泉駅。
（鴇田明信ディレクター）「加賀温泉駅の前では新幹線の開業を記念してイベントが行われています。会場は多くの人で賑わっています」
能登牛の串焼きにカニ汁…地元の名産を堪能できるイベントです。
（牛串焼き店員）「待ちに待ったということでお客さんもたくさん来られて、これからもっと加賀が賑わえばと思っています」
さらに…
（鴇田明信ディレクター）「新幹線の開業に合わせて駅構内に地酒などが楽しめるお店がオープンしました」
（cafe＆bar 高乃蔵 高野宣也 代表）「新幹線開業ということで、その日に一緒にオープンできたということはそういった意味でも晴れがましいなと。ぜひとも楽しんでいただいてリピートにつなげていきたいなと」
（東京から北陸新幹線で来た客）「10年ほど前までこっちにいたんですけど、そこでもお酒を飲んでいたのでそこを思い出すのでいいと思います」

■「石川をもっと知って」応援割に被災者は

加賀温泉郷の一つ山代温泉。
（みやびの宿 加賀百万石 吉田久彦 社長）「今回、北陸新幹線と北陸応援割というのが重なってスタートして、追い風が一緒に吹いた形になる」
北陸新幹線の延伸と同時に始まった旅行代金の最大50％を補助する北陸応援割。早速、恩恵を受けた人も…
（北陸応援割の利用者）「13万円くらいを半額で」
「4人でね」
「温泉も3つあるし、料理も美味しそうなので楽しみにしています」
旅館に賑わいが戻る中、ここでは今も220人の被災者を受け入れています。
（みやびの宿 加賀百万石 吉田久彦 社長）「我々は助けたふうに世の中から見られるかもしれないですけど、実はですね、1月1日地震発災後から、その日からキャンセルの連絡が来て、雇用すら維持できないんじゃないかっていうぐらいの状態だったんですけど、被災者の皆さんを受け入れることによって、国から補助金が出てですね、助けていただいた恩というのはしっかりと返していかなきゃいけない」
今回の北陸応援割について、ここで避難している被災者は…
（輪島市からの2次避難者）「大いに来てもらって欲しい、それ（北陸応援割）使って。やっぱり元気になってもらいたい石川。輪島はとてもでないけど奥能登の方には当分行けませんから、これ（北陸応援割）をやってくださることで石川県をもっともっと知ってもらいたいし、早く復興してもらって色んな方にまた来てもらいたい。輪島はいいとこですよ、本当に…」

■応援割「長くやって」奥能登でも期待の声

未だ多くの爪痕が残る奥能登では…
（能登九十九湾 「百楽荘」 田保政紀 支配人）「ここが元々メインのお食事処で、ここは津波が入ってしまって一部壁とかもやられて、中は全部浸水してしまって今後は使えないかなと…」
Q.ここは地震当時のままになっているんですよね？
「そうですね、拾える物は拾ってという感じで…」
能登町のこちらの旅館では地震から2カ月以上経った今も全館休業状態が続いています。創業90年、奥能登の豊かな自然の中、海辺に作られた“釣り桟橋”や“洞窟風呂”など趣向を凝らした人気の宿です。宿最大の魅力である桟橋は壊滅的被害を受けていました。
Q.ここが桟橋ですか？
（能登九十九湾 「百楽荘」 田保政紀 支配人）「元々あの白い建物までずっとデッキが続いていたんですけど、こっちの土地ごと持っていかれた」
桟橋は跡形もなく崩壊。当時、旅館には80人ほどの宿泊客がいましたが、被害はなかったといいます。
（能登九十九湾 「百楽荘」 田保政紀 支配人）「陸に連絡通路の様に3、4本行ける場所があった。それがもう崩れて海に沈んで、それが流されてどんどん沈んでいったという感じです」
さらにコロナ禍で激減した客足の起爆剤として去年12月から改装していた洞窟風呂も再開の目途は立っていません。
（能登九十九湾 「百楽荘」 田保政紀 支配人）「いろんな業者さんに入って頂いているのですが、やっぱりどうしてもいろんな所で工事とか修繕が入っていると思うので業者さんも中々人数を確保できない」
完全復旧へ先が見えない中、旅館はクラウドファンディングで桟橋など復旧工事費用の支援を募っています。
（能登九十九湾 「百楽荘」 田保政紀 支配人）「目標金額最初5000万円だったんです、それを4日で達成したんです。それを目の当たりにして、能登の良い物とか食材とかを伝えるためにも一旅館ですけど僕らが再建してそれを消費するサイクルを作ることをしないとそもそも能登の復興にもならないかなと」
北陸応援割。石川県内では今回374軒の宿泊施設が登録していますが、被害が大きかった珠洲市や輪島市、能登町など奥能登地域では0軒です。今回、応援割の恩恵を受けられていない現状については…
（能登九十九湾 「百楽荘」 田保政紀 支配人）「僕らはやっぱりポジティブにやるしかない。期待をするとすれば今後も長くそれ（応援割）をやって頂きたい。能登が回復するくらいまでは、もし続けられるのであれば続けて欲しい」

■“春の全線再開”待ちわびる鉄道も スタジオ解説

（渡辺瑠海アナウンサー）「百楽荘は宿泊だけでも来月中旬以降の再開を目指しています。支援などを活用しながら、できるだけ早く復旧して奥能登を盛り上げたいと話していました」

3月17日『サンデーステーション』より
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp