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この13年の間に、被災地の人口は大幅に減少しました。故郷を離れた人たちが、それだけ多いことを意味しています。被害が深刻だった所ほど、被災した人たちは故郷に残るのか、それとも去るのかという難しい選択を迫られてきました。宮城県石巻市雄勝町を取材しました。
■巨大な防潮堤のある町
巨大な防潮堤と共にある、宮城県石巻市雄勝町。かつて4000人もの人が暮らしていた町は、住宅の8割が全壊。多くの命が失われました。町をどう再建するのか。県や市は、命を守るため防潮堤の建設を決定。住民は高台に移転するか否かの選択を迫られました。
震災復興まちづくり協議会(2012年)
「高台移転というのは国で法律上決まって、災害があった時に造ることが法律で決まっているんですよ」
「戻りたかったんだけど、戻れなくなった方々がいることは、ぜひ覚えておいていただきたい」
■「孫や子のため故郷を残す」
震災から13年。高台移転を選んだ人がいます。佐藤美千代さん(74)は夫婦で長年、雄勝町で青果店を営んできました。2015年、夫は病気で他界。今は、この家に1人で住んでいます。
雄勝町に残った 佐藤美千代さん
「(Q.1人で高台の新しい家に住むのは、それなりの決断があったのでは)これがお父さんが亡くなる前の家族。14人家族。毎年お盆の14日というと、必ずうちに集まって、そういうパターンでやってきたから。やっぱり孫や子どもに故郷を残しておかないとダメかなと」
海と共に生きた亡き夫、そして離れて暮らす子や孫のための選択でもありました。
■“高台移転反対”で町を離れ…
一方、雄勝町を離れる道を選んだ人もいます。雄勝町から20キロほど離れた場所にある災害公営住宅『二子団地』。約130世帯の雄勝出身者が暮らしています。
町内会長の山下憲一さん(76)。海のすぐ側で育った山下さんは、高台移転に反対。町を離れることにしました。
町内会長 山下憲一さん
「境のフェンスをなくして、お互いに行ったり来たり」
近所との交流を閉ざさないために、家にフェンスはありません。山下さんはここでも、雄勝町で暮らしていた頃のようなコミュニティーを作ろうとしています。
町内会長 山下憲一さん
「前に進まないと復興できません。新たな地域を作らないといけない」
■進む人口減…経験伝える人も
住民それぞれの選択があった13年。雄勝町は少しずつにぎわいを取り戻しています。しかし、過疎化が進んでいたなかでの大災害。町の人口は震災前に比べて4分の1になりました。
雄勝町で被災した、阿部晃成さん(35)。現在は“まちづくり”の研究者として活動し、自身の経験を伝えようとしています。
宮城大学特任助教 阿部晃成さん
「震災復興を機に、地域のつながりが大きく壊されたところが大勢ある。まずはそこをもう一度つなげ直す」
■東北から能登へ…つなぐ思い
阿部さんが向かったのは被災地・石川県輪島市でした。深見町は発災直後、16日間孤立し、いまだに断水が続く地域です。深見町の区長・山下茂さん(74)は町の再建のため、雄勝で多くの課題を見てみた阿部さんを招きました。
深見町の区長 山下茂さん
「なかなか家にも帰れない。皆さんまだ避難しているわけで。皆が深見町に戻れるようになればいいんですけど」
住民約130人のうち、6割が町の外にある2次避難所で生活しているという深見町。平坦な土地の少ない山間部のこの町に、仮設住宅が建つかどうかは分かっていません。
「前を向くしかない」。山下さんはそう言います。
深見町の区長 山下茂さん
「復興の進め方をこれからどうしていくか聞きたい。どういうふうに進めていったら一番いいのか」
雄勝町で被災 阿部晃成さん
「皆さんがバラバラにならないのが一番大事です。親戚宅に行ったり地域を離れた方々にも、ちゃんと情報共有しておく。連絡を取り合える環境を維持しておくことが何より大事。周りのお宅や残っている方々に思いを巡らせていれば、結果として地域が壊れずに戻って。これを継続していくのが大事になる」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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