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■「本当に金の麻雀牌だよ」およそ360万円
中国の結婚式では、こんな光景が見られます。
新婦の首にかかったお祝いとして贈られた大量の金の装飾品。ある新婦は、一歩一歩ゆっくりと歩いたものの、金の重みのせいか転んでしまいました。なかには、全身が金で覆われ、顔が見えない新婦もいました、
中国では「結婚式にかかせない」という金の装飾品。地域によっては、大量に金を贈る風習もあるといいます。
金を身に着けるのは、新婦だけではありません。赤ちゃんの指や首にも、大量の金のアクセサリー。ある赤ちゃんは金のブレスレットや金の被り物だけでなく、両手の指すべてに金の指輪がはめられています。
今、中国のSNSでは、金の装飾品を身に着ける人々の投稿が多くなっています。特に若者に人気のSNSでは「本当に金の麻雀牌(ぱい)だよ。すごく手が込んでいるわ。キラキラと輝いている」といった金の投稿で溢れています。
女性が紹介しているのは、金の麻雀牌です。その額、およそ360万円。サイコロまで金で作られています。
女性
「136枚の麻雀牌。友達を呼んで麻雀をやったら、だんだん少なくなっていって、最後はなくならないかな」
■中国の若者が買える唯一の希望の光?
こうした金ブームのなか、中国の若者の間で人気なのが、1粒1グラムの金の粒「金豆豆(ジンドウドウ)」です。SNS上では、「思わず買っちゃいました。これからは月に1粒ためようと思います」といった投稿が見られます。
値段は金相場によって変動し、現在は1粒およそ1万円。名前にちなんで、豆の形をしたものや、ハートの形をしたものもあります。値段が手ごろで、毎月1粒ずつためる資産運用が若者の間で流行しているといいます。
中国のインフルエンサー
「金を買うことで投資にもなるし、ストレス解消にもなるし、いいことじゃないですか。要するに、金は(中国の)若者が買える唯一の希望の光かもしれません」
こうした現象を専門家は、次のように分析します。
東京財団政策研究所 柯隆 主席研究員
「コロナ禍が終わった後、若者の失業率が急上昇している。たくさんのお金がないわけですから、不動産も買えないし、株を買うのも怖い。豆粒ぐらいの金を少しずつ買って、いざという時に売って、キャッシュを手に入れて買い物するという狙い」
中国の不動産販売価格は、2021年頃から急激に下降しています。そのため、不動産から安全資産の金へ投資先を移動する動きが見られ、金の価格が急上昇。それを見て、ますます金の人気が高まる金ブームとなっているのです。
■「黄金の都」みんなで砂金採りに夢中
そんな金ブームのなか、中国国内でひときわにぎわっている街があります。
上海から飛行機で2時間、車で1時間ほどの山中にある招遠市です。街には、至る所に金、金、金。街灯までも金色に…。中国屈指の金の産出地で、「黄金の都」とも呼ばれています。
10年前にも、金ブームがあった招遠市。その時は周囲を見渡すと、「黄金」や「金」の文字だらけ。さらに、月餅やブタの鼻まで黄金になっています。「黄金の都」と言われる理由が、この坑道にあるといいます。
招遠市は金の生産地のため、物流コストがかからず、金製品が割安で手に入ります。そのため…。
観光客
「これから金を買いに行く予定です。予算は約20万円(1万元)」
地元住民
「結婚するので、金のアクセサリーを買いにきました。予算は約40万円(2万元)です」
店員
「今年は例年に比べて、金を買いに来る客が増えたよ」
博物館の責任者
「今年の春節期間中は金の売り上げが最高を記録し、例年よりも56%上がりました。今は若い人もみんな金が好きだし、いろんな年齢層のお客さんが来ています」
「黄金の都」では、こんな光景も見られます。ざるを持って川沿いに並んでいる人々は一体、何をしているのでしょうか。
男性
「砂金を見つければ、無料でお持ち帰りいただけます。砂金をとりに来るのをお待ちしております」
みんなが夢中になっていたのは、砂金採りです。川に投げられた砂金を持ち帰るために、ざるで必死にすくっています。
■定職を持たずに…漂流する若者たちも
中国では去年6月に若者の失業率が21.3%と、過去最悪を更新するなど、将来への不安から巻き起こっている金ブーム。
5日に開幕した中国の国会にあたる全人代では、そんな市民の不満に応えるため、若者の雇用対策や経済浮揚策が発表されました。
中国 李強首相
「今年の主な目標は、都市部での1200万人の雇用を増やします。失業率を5.5%前後にします」
一方、政府の思惑とは裏腹に、中国国内では今、こんな若者が急増しているといいます。
男性
「(Q.夢はある?)ない。食べていければ、それでいい」
定職や家庭を持つことにこだわらず、漂流するように生きる若者「漂流族」です。
上海市中心部から車で4時間の浙江省にある横店は、映画やドラマの制作会社が密集し、“中国のハリウッド”と呼ばれている街です。この街には、漂流族が多く集まっているといいます。
街の中心部にある労働組合には、若者たちの行列ができていました。その目的は、ドラマに出る資格を得るための面接です。
浙江省に来て3年
「卒業後1年間、教師をやっていたけど退屈だった。試しにこのエキストラの仕事をしに来たら楽しかった」
あえて定職を持たずに横店で漂流する若者は「横漂」と呼ばれています。横店には安い民宿が多く、好きな時にエキストラのアルバイトが出来る街として、SNSで話題となり、20万人を超える若者が集まっているといいます。
若者が多く暮らすアパートのオーナー
「本当にプロを目指す人は少ないです。多くは気分転換のために来ています」
大学4年生の盧さん(21)は撮影の前日に、中国南西部の柳州市からやってきたばかりだといいます。
盧さん
「このエキストラの仕事のために1600キロ離れたところから来ました。家族には伝えていません。髪を染めた代金(170元=約3500円)は、2回エキストラに出れば元を取れます」
「地元に住む男性と結婚して、子どもが生まれて幸せな家庭を持ってほしい」。そんな親世代が考える幸せは、自分に必要なく今が楽しければいいといいます。
盧さん
「人生は簡単に言うと、お金をもって、自動車があって、家もある。この3つがあれば結婚なんていらない。今は楽しい。すっごく楽しい。本当にだめだったら、寝転がればいい。流れに身を任せて」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年3月8日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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