“黒いダイヤ”クロマグロ「4割安」　店も驚き「過去にないほど」【スーパーJチャンネル】(2024年3月5日) -芸能ニュース/炎上まとめ

　希少価値の高さから“黒いダイヤ”と呼ばれている「クロマグロ」。脂が乗った身を一口食べれば、口の中で溶けます。実は今、最高級品のクロマグロの価格に異変が…。

客
「結構、大きいのに（価格に）手が届く感じ」
「安いです。すごくうれしいし助かります」

　この店では、スペイン産クロマグロの中トロを去年は100グラム1580円で販売していましたが、4日は980円と4割も安くして売っていました。

魚河岸　中與商店　武蔵小山店　山崎進一チーフ
「18年以上働いているが、過去にないほど相場が下がっている。安いのに品質がすごく良い」

　おととしの12月には1キロあたり4200円を超える高値を付けていた冷凍クロマグロ。その価格が去年12月には約3200円と1年間で1000円近くも下落しているのです。

　過去にないほどのクロマグロの価格の下落。特に輸入品の冷凍クロマグロが安くなっているといいます。一体、なぜなのでしょうか。

山崎進一チーフ
「コロナが明けて急激に需要が高まり、マグロが全然、足りない状態に世界中が陥ってしまった。過去に例がないくらい高値で推移していたが、あまりにも価格を上げすぎたので今度は逆に消費者が離れてしまい、業者の方も過剰な在庫を抱えて本来、あるべきでない在庫が残ってしまっている」

　業者が在庫を抱えていたところに先月から新たにマグロの水揚げが始まり、さらに在庫を抱えることに。こうした理由で価格が下がったといいます。

　クロマグロの輸入を行う会社によると、冷凍クロマグロを獲得するうえでライバル関係にあった韓国の景気が悪化し、買い手が減ったのも理由だといいます。

マグロの輸入を行う合水合同会社　熊澤剛代表
「不動産に対する支出が高くなって、食べ物とかにお金を回すことができなくなってしまった。（クロマグロの）価格についていけなくなった」

　では、この安値はいつまで続くのでしょうか。

山崎進一チーフ
「今の過剰在庫が続く限りは（安値が）続くとは思う。せいぜい数カ月かなという印象。マグロのなかで、一番おいしいとされる本マグロ（クロマグロ）がこの安さなんで、ぜひ召し上がっていただきたい」
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp