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欧米“支援疲れ”で戦況は膠着状態 ウクライナ侵攻から2年【スーパーJチャンネル】(2024年2月24日) -芸能ニュース/炎上まとめ

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ロシアによるウクライナ侵攻が始まって24日で2年となります。欧米の「支援疲れ」が指摘されているなか、戦況は膠着(こうちゃく)状態が続いています。

■欧米“支援疲れ”で戦況は膠着状態

 ウクライナ東部の激戦区「アウディイフカ」。

ロシア兵
「(ウクライナ兵は)大体は皆逃げたが、残された人もいた。降伏した人もいて、殺された人もいた」

 先日、ウクライナはこの東部の要衝の町から撤退に追い込まれました。去年6月には反転攻勢に出ていたウクライナですが、強固な防衛線を築いたロシアが阻止し、現在は失速しています。

 半年前の戦況。現在と比べてみると膠着状態。むしろ、ロシアにジワジワと押されている状況です。

 ロシアのウクライナ侵攻から24日で2年。国連機関によりますと、ウクライナ国内における民間人の死者数は1万582人、負傷者数は2万人近くに上っています。

■子どもの精神・学習に“壊滅的影響”

 戦争が長引くと、子どもたちへの影響も心配されます。ユニセフは、ロシアによるウクライナ侵攻で子どもの精神面や学習に「壊滅的影響」があったと指摘する報告書を発表しました。

 子どもたちは朝、攻撃を受けたにもかかわらず、地下鉄の中に作られた学校で通常通り授業を受けていました。2年間のうち地下に避難して過ごした時間が7カ月に及んだ例もあり、戦闘や残虐行為がよみがえるフラッシュバックや睡眠障害を訴えている子どもも多くいるといいます。

小学校の先生
「この子たちは幼稚園に通えず、社会に慣れていない1年生です。子ども同士で遊ぶことも会話もできず、大変な状態でした」

■支持率下落…欧米の支援に逆風

 国内のムードも変わっています。勝利を確信する人は今や42%と、反転攻勢が始まったころに比べ、大幅に減っています。

 ゼレンスキー大統領の支持率も急落しています。2022年12月の84%から62%まで下落。政府への信頼度に至っては50%から25%へと、大きく落ち込んでいます。

 ウクライナへの支援も停滞しています。ウクライナにとっては欧米の武器支援が生命線ですが、現在、アメリカからの支援が滞っています。

ゼレンスキー大統領
「ロシアの侵攻から2年経って、特にこの日に来ていただいて、何よりも感謝している。あなたたちの訪問は、ウクライナやアメリカの国民にとって重要なメッセージだ」

 しかし、アメリカでは野党・共和党が主導権を握る議会下院でトランプ氏に近い議員を中心に根強い反発があり、支援再開のめどすら立たないのが現状です。

 今後、こうした局面をウクライナは打開できるのでしょうか。

笹川平和財団 上席フェロー 小原凡司さん
「最近になって、ドイツがさらに砲弾の生産量を増やせるように新しい防衛産業の工場を建設するということを決定し、すでに建設が始まりました。ただ、すぐに弾が補給できるわけではなく、ウクライナの今の劣勢がすぐに好転するわけではないが、ヨーロッパはヨーロッパで守るんだという意識は、ヨーロッパのなかにも強く芽生えつつある」

 また、今後ウクライナに供与されるF16戦闘機がカギを握るといいます。デンマークでは現在、F16戦闘機の供与に向け、ウクライナ軍のパイロットら数十人が操縦や整備の方法を学んでいて、最初の供与は夏頃になるとの見方を示しています。

■ウクライナ侵攻から2年

 24日、東京・港区の教会では日本に住むウクライナ人や宗教関係者らおよそ70人が集まり、平和を祈りました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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