“逆風”中国で居酒屋を経営…名物ママ復帰に常連客が歓喜　105万件超の飲食店が閉店【グッド！モーニング】(2024年2月21日) -芸能ニュース/炎上まとめ

■中国で105万6000件…飲食店が倒産や閉店

「百合亭」　朝来百合子さん（69）
「きょうはね、こんな日に巡り合っちゃった。これもご縁だからね。仲良くやろうね。ありがとうございまーす」

　一見、にぎやかな日本の居酒屋のように見えますが、ここは中国の北京です。

朝来さん
「どう、北京楽しい？そうだね」

　阪神タイガースのユニホームを着て、元気に接客をするのは、“北京のお母さん”と呼ばれる、朝来さんです。中国で延べ28年にわたって、居酒屋を営んできました。

　名物のとんかつをはじめ、数々の日本の味が、舌の肥えた客をうならせます。

　実は、朝来さんは新型コロナの影響などで日本に一時帰国していて、去年10月におよそ4年ぶりに北京に戻ってきたのです。

朝来さん
「今はっきり言って、北京の飲食の状況は非常に悪いです」

　3年に及んだゼロコロナ政策の影響などで、経済の停滞が続く中国。個人消費の冷え込みと価格競争の激化にさらされ、去年1月から10月までの間に倒産や閉店した飲食店は105万6000件に上ります。

■北京に戻る決断のワケ　“恩返し”胸に…

　日本人が経営する飲食店も例外ではありません。

　日本料理店「なだ万」は26年の歴史に幕を閉じることになりました。最終日、中国や日本の客が続々と店を訪れていました。

　常連客に愛された店でしたが、原発処理水放出の影響なども重なり、無念の撤退となりました。

訪れた客
「北京で本当の日本料理を食べられる所がなくなる」

　そんな逆風のなか、北京に戻る決断をした朝来さん。そのワケとは…。

朝来さん
「こんなキツい状況で、従業員たちが私がいない間、この店を守ってくれた。その間は中国のお客様、お友達が本当に助けてくれた。だから、私もどこかで恩返しがしたい」

　よりパワーアップして戻って来た朝来さんに、常連客はこう話します。

常連客
「戻ってくるのをひたすら待っていましたから。生き生きしていますよ。とっても生き生きしています」

　“恩返し”を胸に、朝来さんはきょうも店に立ち続けています。

（「グッド！モーニング」2024年2月21日放送分より）
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