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■2次避難いつまで「次の場所を」
住宅被害が最も大きかった輪島市では、仮設住宅の申し込み数は4000件を超えていますが、完成しているのは18戸。いつ入居できるか見通せないのが現状です。
輪島で生まれ育った谷内勝次さん(45)の家族。加賀市のホテルで、2次避難生活を送っています。この春、小学校に入学する長男のために、大事にしまっていたピカピカのランドセル。お父さんの心境は複雑です。
輪島市から避難 谷内勝次さん
「入学式が輪島で迎えられるのか、こちらの小学校で迎える形になるのか。息子は輪島に戻りたいというので、輪島で入学式を迎えられればと思うが、ちょっとそこが難しいのかなと」
「仮設住宅に入れるようになったら輪島に戻ろう」そう決めた谷内さん家族。入居が決まったわけではありませんが、来月上旬にはホテルを出るつもりです。
輪島市から避難 谷内勝次さん
「ホテル側も当然、他のお客さんの予約もあるだろうし、少しでも早く、次の場所を見つけて迷惑をかけないようにしたい」
谷内さんが泊っているホテルでも、2次避難者が7割を占めていて、県全体で5000人を超えています。
■2次避難と観光 宿泊施設もジレンマ
加賀市の温泉宿『みやびの宿 加賀百万石』には、320人が2次避難しています。
避難している人
「2年後にアパートを探さないといけないかも」「俺、まだ動ける間に瓦1枚でもよせて、なんとかめどつけて」
被災者たちの悩み“今後どこで生活するか”の話です。
珠洲市から2次避難している人
「僕はアパートを借りました。みなし仮設へ入る」「ここの百万石さんの従業員寮を今、改造している」
ホテル側は、従業員の寮を改造して、みなし仮設住宅などとして活用するほか、1日3食の食事を提供するなど支援に取り組んでいます。ただ、通常、宿泊客の平均単価は2万~2万5000円。一方、被災者の受け入れで国から出る支援金は1人1万円で、採算はぎりぎりだといいます。
そのため、来月の北陸新幹線延伸や、北陸応援割は逃したくないタイミングです。石川県の調べでは、半数のホテルが2次避難所としての利用期限を来月末までに迎えますが、このホテルは続ける方針です。
『みやびの宿 加賀百万石』吉田久彦社長
「観光地の宿泊施設としての責任がある。被災者の方々を受け入れた責任がある。ジレンマを抱えてはいる。3月中旬に被災者の方を追い出すのかみたいな話になるが、追い出すことはない」
馳知事は、こうした状況を踏まえ、北陸応援割のスタートを遅らせると述べました。県は、連日各所で2次避難者に向けて説明会を行っています。
輪島市から2次避難している人
「(仮設住宅入居は)まだまだやねって。行政は急いではいるだろうけど、私らにすれば普段の1時間、今なら1週間ほどに感じる。ちょっとでも早く入りたいなと思うけど」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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