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冬の味覚『能登かき』。七尾湾は、エサとなるプランクトンが豊富なため、カキの名産地として知られています。1月から3月が、一番の旬です。しかし、まだ収穫していないといいます。
『能登風土』酒井光博社長:「カキ小屋が潰れて作業ができない人もいる。水がないからカキをむくことができず、まだ取っていない。本来、船が15隻ぐらい朝出てきて収穫するが、けさみたいに船が1台、2台。ほとんど作業していない」
通常は12月~5月までで、1年の収入の大部分を稼ぐそうです。しかし、いまだ断水は続いているため、殻をむいた状態での出荷ができません。さらに、この時期、観光客でにぎわう店舗も閉めたままです。現在は、殻つきカキの通販が、唯一の収入源です。
『能登風土』酒井光博社長:「会社全体で収入得るために、出せるものから出していって、原資がないと修繕もなかなか大変なので、今、出しているのを出してしまっても、1カ月の換算で売り上げは10分の1ぐらいに減っている」
県は25日、被害が想定よりも少なかったとして、当初、2カ月かかるとした七尾市への送水は、今月末にも可能だと発表しました。ただ、断水の解消自体が、いつになるかは、まだ不明です。
『能登風土』酒井光博社長:「水が出ずに出荷できないと、4月まで続いてしまうと、今年1年間の売り上げが、ほぼない状態で終わってしまう方もいる。早く政府が、どういった支援をしてくれるのかを待ち望んでいて、それさえ出れば、新たな修繕にかけることだったり、復興に向けて頑張っていける」
日本海に面した内灘町。電気は通じていますが、断水は続いています。石川県の牛乳の生産量のうち、約半分を内灘町のものが占めています。
内灘町にある牧場には、子牛も含め、200頭ほどの牛がいます。
サンケイブリード-・川上充紀代表:「地震で水が消えた瞬間から、みんな『うぉんうぉん』鳴いて、水を欲してほえとったんです。大体1頭100キロ近くの水がいるというふうな計算。大体牛200頭おりますから、合わせたら(1日)20トンの水がいる」
地震発生当初は、自分たちで水の調達に走り回りましたが、現在は、給水車で運んでもらい、水槽に溜めて対応しています。
サンケイブリード-・川上充紀代表:「とにかく生きるためにも、水がすべてじゃないですか。(Q.いま一番何を願う)やはり早く平常に戻って、いい牛乳の生産を続けたい」
牧場の集まるこの地区は干拓地ですが、液状化は免れました。早ければ、27日にも水道が復旧する予定です。
大規模火災で、壊滅的な被害を受けた『輪島朝市』。復活へ向けた動きがあります。
朝市通りで、食堂を経営していた橋本さん。
橋本三奈子さん:「月2回しか休みがなく、毎日毎日、露店を出すっていうのが日課で。みんなで『おはよう』ってあいさつしたり、お客さんとおしゃべりしたりいうのが生きがいになってました。金沢市とか近隣の自治体に2次避難しなさいってことで。2次避難先の金沢に仕事場を作れば、みんな『それなら』ってということで、金沢のほうで“出張”輪島朝市っていうことで考え始めました」
避難先のみならず、全国を周ることも考えています。
政府は25日、被災者の生活再建などに向けた支援策を発表しました。中小企業の工場などの復旧費用を、15億円を上限に4分の3まで補助するほか、農業用機械や漁船などの復旧にも力を入れるということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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