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■台湾総統選“親米派”が勝利
世界が注目した台湾の審判。
総統選に勝利した民進党 頼清徳氏
「台湾は民主主義と権威主義の間で民主主義を選択したことを世界に告げた」
勝利した民進党・頼清徳氏は、中国と対抗し、アメリカをはじめとする民主主義国との協力関係を深めた蔡英文総統の路線を継承するとみられています。
総統選に勝利した民進党 頼清徳氏
「中国からの攻撃や脅威に対し、台湾を断固として守ります」
一方、総統選と同時に行われた日本の国会にあたる立法院の総選挙で、民進党は過半数を獲得できず少数与党に転落。国民党が第1党となり、民進党は立法院の主導権を握ることができなくなりました。頼氏を「独立分子」とみなしている中国政府はこの「ねじれ状態」を指摘し、牽制(けんせい)しました。
中国中央テレビのキャスター
「中国政府で台湾問題を担当する『台湾弁公室』がコメントを出しました」
中国「台湾弁公室」のコメント
「2つの選挙結果は、民進党が主流の民意を代表していないことを示している。台湾は中国の台湾だ。祖国統一を成し遂げるという我々の立場は一貫しており、我々の意志は揺るぎない」
北京市民からは…。
北京市民
「過去の『優台政策』のように一方的に優しくしてあげる必要はない」
「あんな小さい地域だし、何ができるのでしょう?統一がうまくいかなければ武力行使でしょうか」
中国のSNSでも…。検索ランキングは「台湾は中国の一部分で、その事実を変えることはできない」というワードが1位となっています。
■今後の中国との関係・日本の役割は
選挙結果を受け、今後、中国と台湾の関係はどのようになっていくのでしょうか。中国外交と中国・台湾関係が専門の法政大学教授・福田円氏は中国側の想定内の結果だったといいます。
法政大学 福田円教授
「今まで通り民進党政権に対して色んな圧力を掛け、他方で台湾の社会に対して、野党に対しては優遇を与えたり、交流を呼び掛けることをさしあたりは続けていくと思う」
一方、日本の役割については期待が高まるといいます。
法政大学 福田円教授
「中国との関係において緊張が継続することになるので、一緒に地域で中国の様々な脅威とか存在の大きさに直面している、志を同じくする国として協力したいという期待が高まっていくと思う」
頼清徳氏は5月20日に総統に就任します。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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