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このうち13人は、被災後の環境変化から体調が悪化して亡くなる「災害関連死」とみられています。避難生活が長引くなか、災害関連死の増加も懸念されています。
■災害関連死 8割以上は高齢者
私たちが向かったのは、災害関連死が疑われるケースが最も多い珠洲市。そこで医療支援を行う甲斐医師を訪ねました。診察するのは、地震により直接被害を受けた患者だけではありません。
災害人道医療支援会 甲斐聡一朗医師
「最近、診療される患者さんが増えてました。風邪の症状とか、喉が痛かったり熱があったり。きのう(11日)に関してはコロナで13件検査したうち、5件で陽性が出ています」
課題のひとつが、避難所で増えている感染症です。生活用水の不足による衛生面の問題に加え、スペース不足で隔離が難しい避難所もあるといいます。
もう1つ、最大の課題とされるのが高齢者のケア。災害関連死の死者が直接死の4倍にのぼった熊本地震では、その8割以上が70歳以上の高齢者でした。甲斐医師は周辺の高齢者施設を訪ね、体調に異変がないかチェックしてまわっています。
災害人道医療支援会 甲斐聡一朗医師
「色々な持病を抱えていたり、ストレスかかっている状況で、体調を崩すリスクも上がっているということで、一層私たちがケアしなければいけない状況なのかなと思います。2次避難は、号令は出てますけど、具体的に現場でいつどうすればというところまでは来ていない。今避難されているところから、より環境の良いところに避難していくというアイデアは非常に重要かなと思っております」
■カギ握る2次避難 望まぬ被災者も
現在、石川県内の避難所に身を寄せるのはおよそ2万人で、金沢市の1.5次避難所は710人分。国交省は、県内外の2次避難先を2月末までに2万5千人分確保したと発表しましたが、約半数は遠く離れた3大都市圏です。県は2次避難を推進していますが、難しい側面も。
岩手から支援に入った 小田島香奈保健師
「やはり“この地域で過ごしていきたい”という方々も結構いらっしゃった」
“地元に残りたい”という被災者の意向が強いことです。こうした中、保健所職員が各避難所を回り、2次避難を促す声掛けを行っていました。2次避難できない理由はそれぞれです。
1次避難している男性
「仕事があるので、もうそれを片づけてあるいは話をしてからじゃないと2次避難は出来ないと思うんです」
1次避難している別の男性
「僕が避難するっていうことはヤギとニワトリ見捨てるという形になるんでそれはできない」
岩手から支援に入った 小田島香奈保健師
「2次避難所までの移動も道が悪かったりとか、行きたくてもなかなか難しい方もいらっしゃるので、必ずしもみんな行ってください、というよりかは選択できるような形でご案内しています」
県は、避難による孤独を懸念する被災者も多いことから、集落ごとに2次避難先に移ることができるように調整を行うとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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