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石川県内の公立小中高校のうち、4分の1にあたる86校が休校となっています。このうちの57校で、授業再開の見込みが立っていません。
富来中学校は、再来週に再開する予定ですが、校長は、こう話します。
富来中学校・板岡和之校長:「上下水道が開通することが大前提。いま、全く見通しが立っていないので、それが改善されたのち。通常の部屋(教室)が、避難住民が使っていますので、それ以外の空き教室で授業再開を模索しているところです」
今週末に大学入学共通テストを控えた受験生たち。金沢市内にある塾には、20人ほどの受験生が、いわば“疎開”しています。塾側が食事だけでなく、ホテルの宿泊費なども負担。共通テストまでの生活と勉強をサポートしています。
七尾市の高校3年生・加藤未徠さん(18):「試験の日が近づいているのに勉強できないのは不安で心配でした。支援はとてもありがたいですし、集中できるので、感謝しかない」
七尾市の高校3年生・田中竣己さん(18):「断水もあって、トイレもお風呂もできない状況で。今までそろっていた環境が、すべてなくなる被害で、すごい心配だった」
塾長自身、被災地を目で見てきたそうです。
スタディハウス・辰村和俊塾長:「阪神大震災の援助も、東日本大震災の後も行ったが、それに類する、それ以上の環境で、絶対、助けたいと思ってやっている。5年後の能登の復興は、君たちにかかっているから、今は我慢して5年後に備えて、勉強してくださいと言っている」
中学1年の久保田光咲さん(13)は、家族とともに学校へ避難しました。自宅は生活できないほどの状態ではないそうですが、ここに身を寄せています。
久保田光咲さん:「家の方がいい」
父親・康裕さん:「何でここにいるの」
久保田光咲さん:「地震が怖いから」
父親・康裕さん:「ずっと1日中ゲームしている。ゲームをして地震の怖さを紛らわせているかもしれないけど、結構、夜遅くまで眠れないのか、寝ないですね」
友だちとは会えない状態で、やり取りはLINEです。携帯が使えなくなったのか、電波状況が悪いのか、連絡がつかない友だちもいます。
久保田光咲さん:「(Q.連絡が取れない友だちは)2人」
久保田さんが家の片づけをするということで、同行させていただきました。避難所から自宅へ向かう道すがら、車窓から見えるのは倒壊した家々。
自宅に到着しました。
父親・康裕さん:「これでもだいぶ片付いた方。もっとひどかった」
光咲さんは、絵を描くのが得意で、賞をもらったこともあるほどの腕前。避難所でも絵を描き続けているそうです。
父親・康裕さん:「暇さえあれば絵を描いてますね。寝る時間、とっくに過ぎてる」
久保田光咲さん:「(今は)スマホで描いている。スマホの絵が描けるアプリとか」
被災した人たちが身を寄せる場となった学校。授業再開に向け、準備を進めていますが、めどはまだついていません。
松波中学校・中社進校長:「学校は、もともと地域のもの、子どものためのものなので、学校に来ると友だちに会える、少し話もできる。そこから再開を始めていきたい。心のケアが一番かなと思っている」
赤坂美幸さんは、地震発生の3日後から避難所を回り、子どもの心のケアにあたっていました。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの赤坂美幸さん:「子どもというのは、こういった(被災)状況の中で、抱えているしんどさというのを、混乱した避難所の中で、自ら表しにくいのではないかと感じた。学校が再開してくるといった日常が戻ってくることによって、子どもが落ち着きを取り戻し、心の安定につながっていく。ただ中には、日常生活に支障をきたすなど、強いストレスを継続的に抱える子どももいるかもしれない。そういった子どもに関しては、遠慮せずに、すぐに近くの専門家に相談してほしい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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