写真を拡大

　お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光（58）が、8日放送のTOKYO　FM「玉川徹のオトナのラジオショー」（後1・00）にゲスト出演。世界平和統一家庭連合（旧統一教会）をめぐる自身の発言が炎上した過去に触れた。

　番組は「成人の日スペシャル」として企画され、パーソナリティを務めた元テレビ朝日社員の玉川徹氏がゲストと対談。若かりし日や「大人」について語り合った。

　太田と玉川氏は初対談となり、玉川氏が太田について「イメージでは大丈夫かな？って荒らされるイメージがあったけど、そんなことないですね」と言及。そして、太田のテレビ番組での発言や行動が炎上することもあることから「意図的にやってます？」と尋ねた。

　太田は「全然、全然。僕は皆が納得してくれるものだろうってしゃべってたら、ズレてて大炎上みたいな…。毎回後悔してますよ。家帰ったら、カミさんが社長だからまぁ怒られるしね。ネットの炎上なんてどうでもいいけど、今のテレビ局の人は気にしますよね。あんなのは世間の声とは俺は違うと思ってるんだけど、まぁちょっと慌てちゃうじゃないですか。うちの社長もスタッフに気を使うから、“迷惑かけて”って怒られる。“何であなたは学習できないの”って」と意図的に炎上させてるわけではないとした。

　また、「よく“逆張り”って言われるけど、え？逆だったの？って思う。全然、順張りなんですよ」と自己分析。「“皆、こう思うんじゃないの？”ってことを言ってるんです。そのつもりなんだけど、いざ世に放ってみると全然違う。いかに自分が世間とズレているか。それが世間かどうか分からないけどね」と自虐的に笑った。

　玉川氏が太田のこの発言に「むしろ、世の中がある一色に染まってて、それが優しくない一色って時があるんですよ。そういう時に太田さんのコメントって、これを言うと、一色の人たちからはすごくアンチ（な声）が出てきそうだけど、あえて優しさで言ってるのかなって」と語った。

　太田は「テレビって集団を形成しちゃうじゃないですか。1つの世論というか、それが一方向にガーって行くのを何度も経験してるから、それがすごく危ない。その意識はすごくある」と述べた。

　さらに「例えば統一教会の時も、いわゆる統一教会が“全部、悪”ってガーって行く時に、でもちょっと待ってよ。信者の人たちの中にはそこでしか救われないってやって、それが結果、加害者的なこともやっちゃってるかもしれないけど、でも信仰ってそういうもんじゃないの？って」と旧統一教会をめぐる自身の発言が炎上した過去に触れた。

　太田は「僕なんかは無宗教だからないけど、例えば（クリスチャンの）遠藤周作の本とか、中東の作家の本とかイスラムの本とか、今もパレスチナでもめてるじゃないですか。ああいうの読んでると、いかに信仰がその人たちにとって大事か。それは社会倫理と違っててもそっちを取っちゃう。そこにしか生きられないんだって人たちがいるじゃない」とし「でも日本人って割と信仰してる人を色眼鏡で見るベースがあるから、統一教会の問題が起きると、一気に“あいつら、おかしなやつらだ”ってなっちゃうのは、テレビがそれを先導しちゃうのはどうかなって気持ちがある」と改めて自身が発言した意図を語った。