「ドン」と衝突音、JAL機は炎上したまま進んだ…のどにやけどなどで乗客14人けが・4人搬送
2024年1月3日(水)1時2分 読売新聞
2日午後5時47分頃、東京都大田区の羽田空港で、新千歳(北海道)発羽田行き日本航空516便(エアバス350型機、乗員乗客379人)と、海上保安庁羽田航空基地所属の「MA722」(ボンバルディアDHC8型機、乗員6人)が滑走路上で衝突し、両機は炎上した。警視庁によると、海保機の乗員のうち、機長を除く5人が死亡。日航機の乗員乗客は全員脱出したが、14人がのどにやけどなどを負い、うち4人が病院に搬送された。
国土交通省は2日夜、航空事故と認定し、国の運輸安全委員会が事故原因の調査を始めた。警視庁は3日に特別捜査本部を設置し、業務上過失致死傷容疑も視野に調べを進める。
国交省と海上保安庁は2日夜、合同で記者会見し、事故時の状況について、着陸しようと南側からC滑走路に進入してきた日航機と、離陸するために西側から同滑走路に入ってきた海保機が衝突したと明らかにした。
両機は滑走路上で炎上し、消防車約120台で消火にあたった。海保機は午後8時半頃に鎮火した。日航機は3日午前0時過ぎにほぼ消し止められた。
国交省などによると、日航機は2日午後4時20分頃に新千歳空港を出発し、午後5時40分頃に羽田空港に到着する予定だった。乗員12人、乗客367人(乳児8人を含む)は全員が脱出した。
海保機は能登半島地震の発生を受け、被災地向けの支援物資を運搬するために新潟航空基地(新潟市)に向けて出発する予定だった。
発表によると、海保機の乗員は、いずれも羽田航空基地所属で、▽宮本元気機長(39)▽田原信幸副機長(41)▽石田貴紀・通信士(27)▽帯刀航・探索レーダー士(39)▽宇野誠人・整備士(47)▽加藤重亮・整備員(56)。
東京消防庁や警視庁によると、自力で脱出した海保機の宮本機長は重いやけどを負ったが、意識はあるという。残る5人は機内に取り残されたとみられ、死亡が確認された。
事故直後から4本ある羽田空港の滑走路は全て閉鎖されたが、C滑走路以外の3本は午後9時30分に再開した。
目撃者らによると、日航機が海保機に衝突すると「ドン」という音が周囲に響き渡った。日航機は炎上したまま滑走路を進み、停止した後も機体の後部から炎と黒煙が上がる中、乗客らが脱出用シューターから次々と滑り降りて機外に避難したという。
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引用元:https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0102/ym_240102_0164835876.html