「キャバ嬢の私にお金を返せと言われても…」大阪・北新地No.1キャバ嬢ひめかが“炎上覚悟”で明かした“32億円返金訴訟”エクシア代表とのホントの関係《直撃スクープ》――2023年読まれた記事
2024年1月2日(火)9時0分 文春オンライン
2023年、文春オンラインで反響の大きかった記事を発表します。裁判部門の第4位は、こちら!(初公開日 2023年3月20日)。
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「素直な気持ちを話すと、彼に恋愛感情を抱いていた時期もありました」
大阪・北新地ナンバー1キャバ嬢との呼び声も高いエースグループ「CLUB RAISE(クラブ・レイズ)」のひめか氏(22)は、文春オンラインの直撃に意を決したようにハッキリと言った。
菊地氏率いるエクシアの違法な勧誘
ひめか氏のいう“彼”とは、投資会社「エクシア合同会社」の代表社員だった菊地翔氏のことを指す。菊地氏率いるエクシアは、違法な勧誘で出資を募ったとして259人の出資者から32億円あまりの損害賠償を求め提訴された渦中の投資会社だ。
「エクシアは社員権の販売という名目で出資を募っていました。“天才的トレーダー”と称される菊地氏のもと、『最大月間返戻率37.96%』という高利回りを謳い、延べ700億円以上の金額を集めたといいます。しかしエクシアは実際には、後発の出資者の資金を先行する出資者に回すだけのポンジスキームと呼ばれる違法な資金集めをやっていたのではないかと見られています」(全国紙社会部記者)
この数カ月で資金繰りが悪化するまでは、評判が評判を、カネがカネを呼び、代表の菊地氏には文字通り巨万の富がもたらされた。実際、彼は過去にSNSで「週給7500万円」を豪語したこともある。生活ぶりも豪奢のひと言に尽きる。
「菊地の愛車はロールスロイスのファントム。3億円のマンションをキャッシュで購入したりなど、彼の派手な生活はみんなが知っています」(菊地氏の知人)
菊地氏の手元にある使い切れないほどの金は、複数の女性へつぎ込まれていたが、やがてひとりの女性へ絞られた。数千万円とも数億円ともささやかれる大金の行きついた先が、北新地ナンバー1キャバ嬢のひめか氏だ。大阪のあるキャバクラ店のボーイが明かす。
「あの噂のブラックカードくれましたぁぁぁ」
「誕生日には1億円以上を稼ぐと言われるひめかさんのバースデーイベントで、菊地さんも一晩で相当使ったと聞いてます。プレゼントには1000万円を超えるハリー・ウィンストンの指輪。極めつけはブラックカード事件(笑)。『かけるくんからひめは特別だからってあの噂のブラックカードくれましたぁぁぁ』というひめかさんのインスタ投稿は伝説ですよ」
いかに菊地氏が大金持ちとはいえ、度を越した入れ込みぶりだ。そもそも人気ナンバー1キャバ嬢と囁かれるひめか氏とは一体何者なのか。関西在住の情報誌ライターが解説する。
「お酒が飲めない18歳でキャバクラ業界に入り、わずか3カ月でお店のナンバー1に上り詰めたという異例の経歴の持ち主です。持ち前のルックスに加え、あざとカワイイキャラが人気の秘訣です。キャバクラで働き始めた理由は『社会勉強の感覚や好奇心の部分が大きかった』と雑誌のインタビューで答えています」
“若い世代を代表する女性のアイコン”に思わぬ躓き
夜の街に飛び込んだ当時大学生のひめか氏は、めきめき頭角を現していく。
「2021年のバースデーイベントでは2日間で1億円の売り上げを達成。現在所属する『CLUB RAISE』に移籍した際は、初日からたったの3日、計12時間の出勤でこれまた1億円の売り上げを立てて大きな話題になりました。ひめかさんはいまやキャバ嬢という肩書にとどまらず、SNSでの投稿も話題になるインフルエンサーでもあり、“関西コレクション”や“Rakuten GirlsAward”のランウェイを飾るモデルでもあります。有名ファッションブランドのアンバサダーに任命されるなど、若い世代を代表する女性のアイコンですよ」(同前)
だが、本業で思わぬ躓きが待っていた。“太客”のひとりである菊地氏との交流を頻繁にSNSにアップしていたことで、エクシアの出資者やその危ういビジネスを知るネットユーザーから悪意あるコメントを投げつけられるなど、ここ1年ほどの間ひめか氏は炎上に悩まされる。
そして今年の1月16日、ひめか氏はある文章をSNSに上げる。〈好きになってはいけない人を好きになってしまったと思うようになりました〉——菊地氏との関係、その清算、世間を騒がせたことへの謝罪。違法な手口で資金集めをしていたことを疑われる会社の経営者から、大金を貢がれていたことに道義的な責任を感じたのだろうか。
ついに裁判沙汰にまでなったエクシアの出資トラブル。沈黙を貫くひめか氏が今何を思うのか。3月16日、文春オンラインは出勤途中のひめか氏を直撃した。
「私の素直な気持ちをお話しさせてください」
——すみません。文春オンラインです。菊地翔さんとの関係についてお伺いしたく、お声がけしました。
「……」
——なにか少しでもお答えいただけないでしょうか?
最初は、戸惑った様子で口を噤んでいたひめか氏。しかし何度か記者が声をかけると、覚悟を決めたかのように記者を真正面から見つめた。
「そうですね……世間を騒がしてしまったことについては、ご迷惑をかけて申し訳ありません。私がこのままなにも話さないことに納得いかない方もいるかもしれませんよね、私の素直な気持ちをお話しさせてください。それと、わざわざ大阪までありがとうございます」
そう言い切ると、足を止め記者の方へと向き直った。
「恋愛感情を抱いていた時期もありました」
——ありがとうございます。菊地さんとの関係は、現在どうなっているのでしょうか?
「今はもう会うこともなく、関係は切れています」
——それはいつ頃からなのでしょうか?
「SNSに写真が載せられていた今年の初めに行った旅行が最後です。菊地さんを含めた数人で伊勢志摩に旅行に行って、“アマネム”という旅館に泊まりました。それがSNSで炎上してしまって。それ以降は会ってませんし、関係を切っています」
——いろいろな噂がありますが、菊地さんとは交際関係にあったのでしょうか?
「素直な気持ちを話すと、恋愛感情を抱いていた時期もありました。お店に頻繁に来て頂くようになった当初は『俺についてこい』という偉そうな感じで、たくさんいらっしゃるお客さんのひとりでしかありませんでした。だけど、1年ほど前からかな。彼の仕事についてSNSでいろんな疑惑を目にするようになりました。それと共に菊地さんがどんどん弱っていっているように見えたんです。でも彼は私の前では気丈に振舞って、常にカッコつけてるんです。そんな彼を見てると……私、励ましてあげたいと思うようになっていました」
当時の心情を思い出すように、時おり宙を見つめながら、しかしはっきりした口調でひめか氏は続ける。
「でも、SNSでの炎上を心配したクラブのスタッフが昨年の11月に菊地さんを入店禁止にして、極端に会う頻度が減りました。お店で会えなくなったのに、彼のほうからはもっとアプローチは増えていきました。私も炎上しているからこれで終わり、『じゃあね!』という風に関係を切ることはできなかった。これまで私を助けてくれた彼のそばにいなければという偽らざる気持ちがあったし、それが気づけば好意に変わってました」
この旅行だけはどうしても行きたいと熱心に誘われて
——お店からは暗に関係を断つよう言われていたと思うんですが、どうしてそんな中で伊勢に旅行に行ったんですか。
「さっき話した通り来店できなくなった11月から会う頻度が減っていまして。だからこそ、この旅行だけはどうしても行きたいと菊地さんから熱心に誘われました。それでも炎上していたことがどうしても引っかかって……なので2人きりではなく大人数で行こうという話になり男女8人で行きました」
——話が戻るのですが、菊地さんと知り合ったきっかけは?
「お店にいらっしゃったときが初対面です」
——菊地さんはいつ頃からひめかさん目当てで通いだしたんでしょうか? プライベートでも会ってらしたんですか?
「2021年のたぶん3月から、週3日くらい通ってくれていました。当初からお昼に会って食事をして、そのままお店にいらっしゃったりとプライベートとお店がごちゃごちゃでした。もちろん、私は最初の時期はあくまでお客さんとのお付き合い、いわゆる同伴ですね、仕事という意識でいました。ただ、昨年の11月に出禁になってからはお店で会えないわけですから、その時期以降は菊地さんと会うのは完全にプライベートだったのかな」
「評判悪いからシャンパン入れて欲しくない」とは言えない
——菊地さんは現在、32億円の損害賠償請求で裁判を起こされています。なにか言動で怪しいなと思うことはなかったんですか?
「ネットなどを見て色々な噂話があるのは知っていました。私のSNSのアカウントにDMで彼についての話や私に対する誹謗中傷が送られてきたのも1度や2度じゃありません。でも、実際に菊地さんに会って話を聞くと、全く問題ないという風にお話しになるんです。私も彼の仕事内容をちゃんとわかっているわけじゃないから、そういうものなのかなと納得してました。それに、これまで私に面と向かって『菊地さん大丈夫?』『危なくないの?』って直接聞いてくる人はひとりもいなかったんですよね。だから、噂話が大きくなってるだけじゃないのと、どこか現実感がなかったんです。いま思えば、希望的で安直な考えをしてたと思います」
——それでも実際にお金を使ってもらっていた人が訴えられている。そのお金についてはどう思いますか?
「仕事柄、すごい額のお金を使ってもらったのは事実です。報道されているような、グレーなお金もあったのかなとは思います。でも私の仕事はお客様からお金を使って頂くことが、成績に結びつく。だから『あなたネットで評判悪いからシャンパン入れて欲しくない』とは、私の立場では言えない。それに夜の世界ですから、色んなお金が使われてると思います。他の女の子のお客さんだって良くない噂の人いるのにとか、どうして私ばっかりと思う時期もありました。けど、今になって冷静に振り返ってみると、炎上してしまった以上、見せ方を含め私にも責任はあるのかなと思っています。成績を考えすぎて、周りが見えなかった自分がいました」
インスタ投稿については「後悔している」
——ひめかさんのインスタグラムには大量のシャンパンの写真や、ブラックカードを持っている写真が投稿されていましたが、なぜそんな投稿をしたのでしょうか? 普通はもっと見せ方を考えるものではないんですか?
「自慢とも思われる投稿をしたことは、今では本当に後悔しています。不快に思った方もいたと思います。すみません。ただ、菊地さんは大金を使ってシャンパンなんかを開けた時、私にSNSに投稿するよう指示なさるんですよね。大量のシャンパンを開けてくれた時の私は、嬉しくて舞い上がってましたし、何か返さなきゃという気持ちがありました。だから彼のお願いならと、なにも考えずに投稿していました」
——ひめかさんは年間10億円を売り上げるとも言われていて、その売上は菊地さんでもっているとの指摘もありますが、実際はどうなんでしょうか?
「お金を返せと言われても…」
「それは違います。そうやってすごく言われるんですが、彼の売上は全体の2〜3割くらいです。もちろんかなりの大金ですが、売上が彼だのみと言われるのは、他のお客さんとの仕事も頑張っているつもりの私としては、正直言ってちょっと悔しいです」
——菊地さんの炎上のあおりを受けて、ひめかさんの責任を追及する声もありますね。はっきり言えば、金返せと。
「はい、そういった声もありますね。彼の会社に出資してお金を損した方が大勢いるというのもわかっています。けど……炎上するかもしれませんが、本音でお話しさせてください。キャバ嬢の私にお金を返せと言われても……と、困惑しているのが正直なところです。
配慮が欠けていた部分は…私にも落ち度はあったと思います
先ほど話したように、キャバクラは売上が給料や成績に密接に結びついてます。だからお金を使っていただくことに対して、私の立場では炎上しているからという理由で断ることはできませんでした。なにより私はキャバ嬢というお仕事にプライドを持って、これまで人生かけてやってきました。たくさんお金を使っていただくことを後ろめたいと思ったことは一度もありません。
ただ、その頑張ろうという気持ちが先行するあまり、配慮が欠けていた部分はあったかもしれない。私にも落ち度はあったと思います。それでもこれまで夢中で頑張った結果が、こうやってあまり歓迎されないニュースになってしまったのは、複雑な気持ちです。迷惑をかけてしまった世間の皆様やお店には本当に申し訳ありません。ただ、悔しいし、悲しいのが本音です。これ以上は私自身もなんて言っていいか分かりません」
そこまで言うと、ひめか氏は「すみません、もう行かなきゃ」と一礼し、ネオンが煌々と灯る北新地に消えていった。
(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))
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]...以下引用元参照
引用元:https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0102/bso_240102_0384859435.html