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政治部・山本志門デスクに聞きます。
(Q.これだけ捜査が広がると、年明けも正念場続きますね)
来年も岸田政権にとっては、かなり厳しい1年になることは間違いないと思います。岸田総理は年末年始、公務以外は公邸にこもり、自民党幹部らと電話などで今後の対応を協議する予定です。
来年1月下旬からは通常国会が始まります。ここでは“政治とカネ”の問題が最大のテーマになります。そして、4月には衆議院の補選があります。今回、仮に特捜が議員まで立件し、辞職することになれば、補選の数が増え、自民党にとってはかなり厳しい選挙戦が予想されます。
結果次第では、次の衆院選をにらみ「岸田さんでは戦えないよね」という自民党内の空気が高まる可能性もあります。そうなれば、来年秋の総裁選での再選が難しくなってきます。まさに大きな岐路なんだと思います。
(Q.“政治とカネ”という課題は分かっているのに、煮え切らない態度が不信を抱かれる要因になっているように思いますが、いかがですか)
自民党内からは、捜査がどこまで広がるのか先が見えず、官邸の動きが鈍いという声が広がっています。
官邸は、まずは政治資金規制法の改正に向けて、たたき台を検討しています。もう一つは派閥をどうするか。収支をどう透明化するか。パーティーはどうするか。色々と課題はありますが、ある政府高官は「他人の家庭に首を突っ込むようなものだ」としていて、各方面に気を使わなければいけないようです。
しかし、野党側は、政権を追い込むためにも高めの球を出してくるわけで、まさに「手ぬるい」と批判強めてくることが予想されます。どこに落としどころにあるのか。官邸内でも議論が集約されていないのが現状のようです。
(Q.「捜査の進展を見ながら」という言葉がよく政府から出てきますが、問題の所在は分かっているので、捜査を待たずに率先してやれば良いと思いますが、どうなんでしょうか)
政治は国民の信頼の上に成り立っているので、信頼を失えば、岸田政権の政策が国民に全く響かなくなってしまうことにつながります。具体的な方向性を、捜査を待たずに、ぜひ野党よりも先手を打って示してほしいと思います。
ポイントとなるのは、年明け早々の1月4日、岸田総理の年頭の記者会見です。これまで表明している政治改革の新たな枠組み、その具体的な対策の中身は一体何なのか。これを示せるかがポイントになってくると思います。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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