(今や直近5年間で1000万円のキックバック、裏金化した疑いが…(世耕弘成・前参院幹事長)/(C)日刊ゲンダイ)
自民党・安倍派のパーティー裏金事件を巡り、立憲民主党など野党4党が21日、世耕弘成・前党参院幹事長らに参院政治倫理審査会で説明を求める方針で一致した。直近5年間で1000万円超のキックバックを受け、裏金化した疑いを持たれている世耕氏だが、目下、自身の発言が大ヒンシュクを買っている。
批判が相次いでいるのは、20日発売の月刊「Hanada」2月号のインタビュー。〈いずれは国の舵取りをやってみたいなとは思っています。それだけの経験を積んできた自負もある〉などと、言葉の端々に「次の総理」への意欲をにじませているのだ。
インタビューは裏金事件がはじける前の11月下旬に行われたとはいえ、あまりのKY発言にSNSは大炎上。〈ブラックジョーク〉〈バカじゃないの?〉〈裏金を溜め込む経験を自負されてもねぇ…〉といった投稿が続出している。
■「前時代的」とクサした「現金手渡し」横行
世耕氏のトンデモ発言は他にもある。過去に「政治とカネ」の問題を巡って、エラソーに改革論をぶっていたのだ。
世耕氏は2004年9月、公式HPに〈「政治とカネ」の党改革〉と題したブログを投稿。当時、自民党議員が選挙買収で有罪判決を受けた直後だったため、幹事長だった安倍元首相が党改革検証・推進委員会のトップとして改革案の検討を進めていた。
世耕氏はブログで〈(委員会の)「政治とカネのあり方」部会長に任命され、党改革のもっとも難しい分野を担当することになった〉と書いた上で、こう続けている。
〈政治とカネについては、党から議員への現金手渡しの慣行(いわゆるモチ代)を廃止することなどを決めた。現金手渡しなどというのはあまりに前近代的な慣行である〉
さらに、改革案に〈政治献金を現金や小切手で受け取ることの禁止〉を盛り込んだことを誇らしげに書いていた。
ところが、安倍派の裏金事件では、派閥からのキックバックを現金で受け取っていた議員がいることが判明。世耕氏が「前近代的」とクサした現ナマ授受は、今なお党内で横行していたわけだ。20年近く前に掲げた改革案が意味をなさなかったばかりか、自らが裏金疑惑にまみれるありさまだ。あまりにもみっともない特大ブーメラン発言である。
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引用元:https://news.nifty.com//article/item/neta/12136-2708282/