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都内のお寺で行われているのは、睡眠をテーマにしたイベント。住職による健康祈願の後、ヨガで体をほぐし最後に30分の仮眠を取ります。
イベント参加者:「気持ち良かったです。寝られました」
主催したのは、睡眠用のウェアを開発したベンチャー企業です。
特殊な繊維が睡眠中に血行を促し疲労回復につながるとされ、1組2万円以上と高額ながらすでに30万枚を販売しています。
イベント参加者:「(睡眠時間は)6~7時間ぐらいですかね。(睡眠の悩みは)目が覚めてしまうとかありますね」
日本人の平均睡眠時間はOECD(経済協力開発機構)加盟33カ国で最も短く、睡眠不足による経済損失は年間15兆円に上るとされ、「睡眠負債大国」とも言われています。
そこで…。
この企業が開発した国内初の「不眠症治療アプリ」は、薬と同様に医師が処方するもので、患者が睡眠の記録などを入力すると就寝時間などについて助言を受けることができます。
年明けにも保険適用され、医療の現場で活用される予定です。
サスメド 上野太郎代表取締役(医師):「睡眠薬を使わずに不眠症の治療が受けられる。(睡眠薬は)依存の問題や副作用の問題で苦しんでいる方も多い。(治療法は)日本だとどうしても薬のイメージが強いが、普通に治療用のアプリが処方される時代が来る」
ベンチャー企業だけではありません。NTT東日本は、睡眠計測アプリと連動して家電などが自動的に動くシステム「快眠のための家」をマンションに提供。睡眠の質の改善に取り組んでいます。
主力事業だった固定電話の需要が落ち込み、新たな事業として睡眠ビジネスに期待を寄せます。
NTT東日本 ビジネスイノベーション本部 尾形哲平さん:「ドメスティックな(国内中心)な企業なので、基本的には日本にとどめていた事業が睡眠というフィールドだとグローバル(海外)に進出できる。睡眠が日本の社会課題になっているなかで、市場を盛り上げていく立場で進んでいきたい」
世界的な市場拡大も見込める睡眠ビジネス。新たな輸出産業となる可能性を秘めています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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