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■世界的に異常気象相次ぐ…東京も12月に19.9℃
アメリカ北西部で始まった冬の嵐。太平洋沿岸の地域は、記録的な大雨に見舞われています。
ワシントン州では、川からあふれた水で道路が冠水。車の屋根に避難していた女性が、ヘリコプターで救助されました。
サイクロンの影響で激しい雨が降り続いたインド南東部。港町のチェンナイでは、あちらこちらで洪水が発生し、街が水浸しに…。冠水した道路を歩く人は、膝まで水につかっています。
世界的に異常気象が相次ぐなか、日本でも…。7日の東京都心は、最高気温19.9℃と10月下旬並みの暖かさになりました。上着を脱いで手に持つ人や、薄着の人もいました。中には、半袖の人までいました。
街の人:「(Q.きょうはTシャツ?寒くない?)大丈夫です。半袖1枚だと、見ているこっちが寒いと怒られることが多い。まだ半袖でいけますね」
■猛暑の余波…ミカン小ぶりも甘さはメロン並み
異例の暖かさで、身近な食べ物にも影響が出ています。
アキダイ 秋葉弘道社長:「愛媛ミカンなんですけれども。小さいサイズが多いですね」
これから需要が増えていくミカン。大きさは例年よりも小ぶりだといいます。
秋葉社長:「大きいミカンが少なく、ミカンの値段が高くなっている」
なぜ今年は、ミカンが小さいのでしょうか?番組は、都内のミカン農園を取材しました。
温州ミカンを育てているこの農園では毎年、全体の1割程度だった小さなミカンが、今年はおよそ半分を占めているといいます。
左が通常のサイズ。右が今年多くとれたミカン。その理由は…。
内野みかん園 内野悦夫さん:「夏場にいつもより雨が少なく、全体的にはミカンは小ぶりです」
気候の影響で大きく育たなかったミカンですが、味は本当に甘いです。酸味と甘みのバランスがちょうど良くて、どちらかというと甘みの方が強く感じます。
糖度を計ると、通常11度から12度という農園のミカンが、今年は高いもので13.8度。メロン並みに甘く育っています。
内野さん:「ミカンの木は暖かい方が、冬を楽に越せると思いますし。栄養もたくさん吸い上げられるんじゃないかなと思いますから。暖かくなったことが、おいしくなった理由の一番大きなもの」
■ダイコン 2カ月前は異例高値も…今は半額以下
影響が出ている農作物は他にもあるといいます。
秋葉社長:「タマネギですね。異常に高いです。平年より約4割高い状況が続いている。カボチャは今年高いですね。今の価格帯というのは平年の2倍。その金額で出回っている状況」
今、特に高くなっているのが、北海道産が多くを占める野菜です。北海道では44日連続で真夏日を記録するなど、夏に異常な暑さで土の温度が上がり、生産量が激減しました。
一方で、安くなっている野菜もあります。
暖かい料理のお供、ダイコンです。2カ月前は異例の高値でしたが、今は半額以下になっています。
秋葉社長:「外で作る野菜は非常に出来が良い。暖かいと大きく育つ」
(「グッド!モーニング」2023年12月8日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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