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国内の10を超える大学や研究機関のグループは、2019年からの5年間で日本の南に広がる水温が均一な巨大な水塊「亜熱帯モード水」の大規模観測や、“雪の線状降水帯”とも呼ばれるJPCZ=日本海寒帯気団収束帯の初めての観測を行ないました。
東京大学の大気海洋研究所で行われた発表では、温暖化が進むと日本の南の巨大な水塊「亜熱帯モード水」の量が減って台風を強める働きをすることや、温暖化により“雪の線状降水帯”=JPCZをもたらす要因のひとつの北極からの強い寒気が、ここ10年ほどより日本付近に流れ込みやすくなっていることなどが報告されました。
会場には海洋や気象の研究者が多く集まりましたが、ここ数年の日本周辺の急速な変化に研究者の間でも警戒感が強まっています。
東京大学 岡英太郎准教授:「やっぱりちょっと我々の予測というんですかね、今までの常識とは異なるほうに変化しつつあるのかなというのは感じます」
気象庁 異常気象分析検討会会長 中村尚東大教授:「(黒潮などの)暖流域がさらに今、速いペースで温暖化しています。ちょっと新たなステージに入りつつあるかもしれない。日本の周辺含めてまさにホットスポットであると、5年間の研究で明らかにしっかりしたものになった」
プロジェクトの成果は、来年夏までにまとめられて文部科学省に提出される予定です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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