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専門チーム『捜1ユニット』も投入…“交際相手”も関連捜査 山梨・18歳女性遺体遺棄(2023年11月29日)

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チャンネル:ANNnewsCH

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山梨県の山林で、18歳だった女性の遺体が見つかった事件をめぐり、亡くなった女性と、遺体を遺棄したとして逮捕された男を結ぶ、別の男の存在が明らかになりました。

28日に遺体遺棄の疑いで逮捕された、堀俊哉容疑者(30)は防水関係の仕事をしていました。

男性:「アパート10人ぐらいで囲んでましたよ。(Q.警察官が)はい。その後1時間くらいして、容疑者の方と一緒に出てきた。(Q.その時の様子は)落ち着いていましたけど。落ち着いて言うこと聞いてた印象。夏までは奥さんも住んでて、離婚されたという話は聞きました。(Q.お子さんは何歳)小学生ぐらいが2人と、5~6歳の子が1人」

山梨県の山林の沢で、一部が白骨化した状態の遺体で見つかった野本結梨香さん(当時18歳)は介護施設に勤めていたといいます。

野本さんの同級生:「特別目立つタイプではなかったですけど、普通に男子とも女子とも仲良くできるし、勉強も普通に頑張るし、行事にも普通に真面目に取り組む。笑顔も普通に見られるような子でした」

ただ、今年の初め頃には…。

野本さんの同級生:「(Q.最近会ったのはいつ)最近会ったのは2~3月ですかね。あいさつされることもなく、怖い顔つきで、優しい明るい感じではなくなっているなと思った」

堀容疑者と野本さんの関係性は分かっていません。2人がどう知り合い、なぜ遺体遺棄事件へとなっていったのか、その解明はこれからです。ただ、警視庁はもう1人、事件に関係しているとして、堀容疑者の知人で、野本さんの交際相手である31歳の男を捜査しています。

野本さんの自宅近くの空き地に乗り捨てられていた車をめぐって、交際相手は横領の疑いで、逮捕されました。中古車販売店から借りて返却していなかった車だったといいます。

車を見た人:「(Q.どんな車でしたか)黒っぽかったのかな。ワンボックスですね。(Q.ここに車が止まるのはよくある)ここは車はいつもはないです。当時は、ここに車を入れて、誰かが勝手に入れたのかなって感じ。タイヤは片方埋まってますから、これは出られなくなって、そのまま放置したのかな」

警視庁がこの車を調べたところ、後部座席から血痕が見つかり、鑑定の結果、野本さんのDNA型と一致しました。堀容疑者は逮捕前、「6月上旬、何か分からない物体を車で運搬した」と話しています。

事件の発端は、今年6月にさかのぼります。6月7日、誰かから連絡を受けた野本さんが外出します。車が乗り捨てられていたのは、7月ごろのこと。6月中には遺体が山梨県の山林に遺棄されたとみられています。ただ、そうした間も、父親からの連絡にはLINEが既読になったり返信がされていました。

野本さんの父親:「『うん』『わかった』『了解』と返事がされていた」

ただ、こうしたやり取りも、先月末には途絶えることに。父親は今月4日、行方不明者届を出しました。その捜査線上で浮上したのが、堀容疑者と野本さんの交際相手です。

今月12日、野本さんの交際相手の家には、家宅捜索が入っていました。

近所の住人:「警察は3週間くらい前の日曜日、雨が降った時に、朝7時ごろ、16人くらいで来て。段ボールみたいなのは運んでいた感じもします」

家からは血の付いた靴などが見つかったということで、警視庁は、野本さんの物なのかを調べています。また、数カ月前から窓に目張りがされていたといいます。この交際相手を知る人は、当時のことをこのように話しました。

“交際相手”を知る人:「4カ月ほど前に窓を目張りした。黒いネットで目張りした。目張りされる前は、中で電気をつけると外からも見えた。それが見えなくなった」

しかしその後…。

“交際相手”を知る人:「(Q.1カ月くらい前に見た時は)顔は細くなっていた。(Q.警察が来るようになったのは)1カ月半前くらいかな。刑事が3人も来るんだもん。『お巡りさんどうしたの』と聞いたら、『実は若い女の人が行方不明』だと『何か関係があるみたいだ』と」

◆“事件”を見抜く『捜1ユニット』とは

警視庁キャップの金井誠一郎記者に聞きます。

金井記者:「今回、警視庁は、行方不明者やストーカー案件などを担当する部署にある、行方不明案件の事件性を判断する“初動捜査”の専門チーム『捜1ユニット』を投入しました。家族から行方不明者届が出された今月4日、その当日から捜査を開始。チームで野本さんの関係者を洗い、交際相手の過去についても調べたところ、7月に借りた車を放置した際に、車に血痕があったという情報があることが分かり、一気に事件の疑いが高まったといいます。さらに、その周辺を調べると、今回逮捕された堀容疑者らの介在の疑いも出てきて、殺人事件などを専門とする捜査1課に引き継ぐ形になりました」

(Q.捜1ユニットには、どんな特徴がありますか)

金井記者:「捜1ユニットは、年間5000件を超える、警視庁の行方不明者届の中から、事件の疑いがあるものをスピーディーに調べ、事件性の有無を判断する専門チームです。去年8月に捜査1課の選抜メンバー5人で作られ、現在は、その必要性の高さから、10人に増員しています。行方不明者の通話履歴、電話の位置情報、クレジットカードの使用履歴や交際関係などを徹底的に調べ、事件性の有無を判断していきます。ある警視庁幹部は『どんなにささいな不審点も見逃さず、事件が埋もれないようにしていくためには、不可欠なチーム』と話していました。今回の事案においても、捜1ユニットが入ってから、交際相手の男の自宅を家宅捜索するまで、1週間ほどでたどりつきました。まさにスピード感を持った捜査で、逮捕につながったと思います。今後の捜査のポイントとしては、司法解剖を行い、死因を特定できるかどうか。そして、交際相手の男や堀容疑者が、野本さんが亡くなったことにどのように関わったかを明らかにしていくことになります」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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