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塩川市長:「運転手やったら自分のスマホ見るんか」
運転手:「すみません」
塩川市長:「すみませんで済むか」
運転手:「気を付けます」
謝罪の言葉を述べる職員を「お前」呼ばわりし、叱責は続きます。
塩川市長:「そういう実態をお前知らないで、なんで公務員が務まるか」
この映像は「市長が、ハラスメントが疑われる言動を繰り返している」として、複数の職員が申し立てとともに、職員を守るための市の公平委員会へ提出したものです。申し立てには合わせて9件のハラスメント疑惑が記録されていたといいます。
今回、申し立てられたハラスメントのうちの1つは、市長室で起きました。会議のなかで、男性課長に対して、市長が「辞めろ」などと叱責する様子が記録されています。
塩川市長:「今、失敗してガンガン言われた方がいい。それに耐えられないなら辞めろ」
職員:「辞めろはダメですよ、発言として。『辞めろ』って言ったらいけんじゃないですか」
塩川市長:「なんで?」
職員:「辞めろって、仕事辞めろって話なんでしょ?」
塩川市長:「この役を務まらんやつは辞めるしかなかろう」
職員:「それでも言い方おかしいですよ」
塩川市長:「おかしくない」
宮若市役所の職員:「あんな言い方されたら、激励とはとれないですよね。(Q.市長が怒鳴るのは、職員の間で広まっていた)だいたいは知っていたのかなと思います。正直トップに立つ立場ではないと思います」
塩川市長は、かつて県立高校の教師を18年、教育委員を6年勤めるなど、長く教育に携わっていました。その後、福岡県議を経て、去年3月に人口約2万6000人の宮若市の市長に就任します。公の場などでは、職員にはいつもこう語りかけていたといいます。
塩川市長のスローガン:「職員の幸せなくして市民の幸せはない」
しかし、就任から1年経った今年の3月には…。
宮若市 弓削田敬議員:「塩川市政は非常に独善的で傲慢であり、全く市民目線に立っていません」
市長は教育長の選任などを独断で進めているとして、議会で問責決議が可決されました。議会の関係者などによると、その後、市長は「真摯に受け止める」などと述べていたといいます。しかし、申し立てによると、ハラスメントを疑わせる行為は、問責決議後も続いていたことになります。
その塩川市長が、報道ステーションの取材に応じました。
塩川市長:「あれは僕の声です。どういう状況でああなったか覚えてないんですよ。(Q.職員では萎縮する人もいるが)それはいるでしょうね。声が大きいしね。大きな声で話をするし、外から聞くとまあね。人間関係が一番大事」
市長は、怒鳴り声は期待の裏返しで、信頼関係が築けている相手へ向けたものだったが、不快に思った人がいるならば謝罪すると述べたうえで…。
塩川市長:「『職員の幸せなくして市民の幸せなし』。働きやすい職場に絶対にしていかないといかんと。私の発言に対して、改めるところはきちっと改めて。(Q.そういう考えがあるのに残念だと)それぞれの職員が、私がどこかで言ったことをどう受け止められたかは難しい。わからんたいね」
申し立てをした職員の1人:「市長が『信頼関係』がどうと言っていたが、どの口が言ってるんだと。感情に任せ暴言ばかりなのに、人間関係築けているというが全く真逆」
今後、市の公平委員会は、事実確認をし、市長に対し、改善を申し入れることもあるといいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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