紅葉も残る中…　一晩で“ドカ雪”「短すぎる秋」雪国も困惑(2023年11月14日)

■関東でも初霜“今季一寒い朝”

　冬の訪れを告げる“絶景”です。今季初の冬日となった大分県由布市。由布岳からは朝焼けに照らされた雲海を望みます。寒い朝に見られる雲海。山あいを海のように漂います。

　福岡から来た人：「幻想的で、来たかいがあった」

　全国的に今シーズン一番寒い朝となった14日。全国半数の地点でこの秋、最も低い気温を更新しました。東京都心も12月並みの今シーズン一番の寒さとなる朝を迎えました。各地は急な冬支度に追われています。

　通勤客：「まだ夏靴なので、冬靴に替えなきゃいけない」

　幻想的な景色の一方、過酷な冬の始まりでもあります。

　雪かきする人：「きょうの雪は特別重い。早く春が来ないかな」

■「短すぎる秋」雪国でも困惑

　まだ紅葉が残る道を走ること30分、景色は一変します。青森県酸ケ湯。日本有数の豪雪地帯も“短すぎる秋”に困惑していました。

　千葉から来た人：「すごい！何これ、何センチ？何センチこれ。50センチ！？もうヤダ。酸ケ湯は侮れない」

　温泉の宿泊客：「きのうの夜1回（雪落とし）やってる。だからこれ一晩です」

　先月24日、まだ紅葉が残る山々が見えます。先週には17℃を超える日もあり、季節外れの暖かさでした。11日から降り始めた雪。積雪は一気に35センチになりました。

　仙台から来た人：「こんなに降るとは思わなかったので上着は持ってこなかった」

　“短すぎる秋”。準備が追い付かないのは受け入れる側も同じです。

　酸ケ湯温泉　高田新太郎主任：「東京すごく暑かった時こっちもすごく暑かったんですよ。ずっと暖かかったんで、そういえば今年まだ長靴買ってないなと思って。自分の準備を忘れてました」

　ちなみに2年前の同じ時期の写真では、まだ雪はありません。今年は平年の倍以上の雪が積もっています。早すぎる雪。間に合わなかったのは靴だけではありません。

　酸ケ湯温泉　高田新太郎主任：「11月後半辺りからプレハブ小屋を設置するんですけど、こんなに積もってない時に（設営を）やってるんで」

　例年、スキー客の板などを置く小屋。今年は設置する前に雪が積もってしまいました。

　酸ケ湯温泉　高田新太郎主任：「今年は異常なんじゃないですかね。風邪引きそうです。温泉入って温まりたいですね」
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